Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

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まだ存分には語れない「小説仮面ライダークウガ」

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ギャラリーに「GODAI2013」をアップ。

こちら

さよう、巷で話題になっている「小説仮面ライダークウガ」。

13年間、待って待って待ち続けてさらに焦らされたあげくの刊行に、飢餓状態の丸呑みごっくんなので、未消化ではあるのだが、消化するまで待っていたら何年かかるかわからないので勢いで描いた!(鼻息)
Admiration Odagiriコーナーはオダギリが出演した作品へのオマージュ的なジャンルなのだが、これに限っては「(出演してないけど)他のキャスティングは許さないんだぜ!」という意図でここに入れた(笑)

もともと本編のメインライターだった荒川稔久氏はこの小説を書き上げるために相当苦労されたようだ。
それはそうだろう、通常の小説としての面白さだけではなく、13年間も待つというファンの執念(笑)を満足させるだけの「懐かしさ」「整合性」「意外性」が求められるのだ。
正直いってこれを一冊にまとめあげた力量に感歎する事しきりである。

かつて自分は「クウガ」をイラストにしようとして、まる二年くらい悩んだ。
どうしても単純にひらたく「五代の似顔絵」的な絵が作れなかったのだ。「クウガ」という作品のもつ複雑で重厚な世界観は、とてもじゃないが自分程度の力量で一枚の絵に表せる代物ではなかった。
結局自分の中でクウガという作品の持つテーマの一部(たぶん)を印象画的に表現するだけで精一杯だった。

一作目
二作目

そんなとてつもない作品の「その後」。しかも公式。
いやはや、待った甲斐があったとしか言いようがないわい。
それくらい充実した内容だった。一度読んだだけじゃとても受け止めきれぬわ、脚本家恐るべし。

一度めは一条刑事の目線で読んで衝撃を受け、二度めは別の視点で読んで「ここはこういう意味だったか!」と納得し、
そして三度読みなおして、ようやく落ち着いて「この小説は……」と向き合うことができた。

本編最終回で「これはどう解釈すれば!?」と騒がれた、雪山の別れとかその後のアレがどういう意味だったのかとか、
あの人とあの人はくっついたのかとか(このへん荒川氏ならではの容赦なさがw)
ファン目線でたまらない「回答」がようやく提示されたのも嬉しいが、ストーリーそのものが、特撮アクションものでありながら、同時に高品質な警察小説であったりと、単品の小説としてもクオリティが高い。
これぞまさしく「クウガ」

何しろ登場人物ひとりひとりが(そりゃメインライターが書いてるんだから当然かもしれないが)まさしく彼らそのもので、そんな彼らの現在の風貌が、実になんちゅうか演じた役者さんたちの現在とよく似ていたりするあたり(笑)に、「ここはひとつオリジナルキャストで続編映像化」的な、なにかを邪推してしまったりするのは、私だけではあるまい。
「十年以上も経っちゃったし、元のキャストじゃ今さら」みたいないい訳をばっさり断ち切る「13年後」。
「とりあえず原作作っときましたから!」
という、誰かの声が聞こえるような気さえするではないか!
な! な! どうよ誰かあいつ説得してくれよ高寺さん!

130704-blog1.jpg


さらに一条刑事がどうみてもヒロイン状態だったり、
直接登場しない人物のその後にもきちんと触れていたり、
随所で特撮小ネタ満載だったり、
アレなお姉さんたちが「かくあるべし」的な描写がアレだったり、
なんかもう、荒川氏がただでも幅広いクウガファンに全方位的にサービスしまくっていて凄すぎるw

こりゃもう本編見た人は何が何でも読むべき。

あと、この小説6月28日に発売されたのだが、書店をまわっても売り切れてたり、Amazon経由で予約した人のところになかなか届いていなかったりと、かなり入手しづらい状態らしい。
で、ツイッターを追ってると、読後興奮して熱く狂おしく語りたいのに
「まだ読んでない人が多いのでネタバレはできぬ!」
と、ぐっと我慢している人の多いこと多いこと。いまもってバレ感想を我慢してる人がたくさんいる事に感動した。
「あ~、クウガファンってこうだったよな~」としみじみ。
まあ、アレがアレだったとかそんなの絶対書けないよね! 楽しみに待ってる人がいるのに!

そんなわけで、ギャラリーのコメントもきわどいバレは入れないように気をつけたつもりだ。
つーか、やはり一枚の絵でこれを表現なんて自分には不可能なので、「とにかく言いたいことはこれだ」的なものに(笑)

そんで以下、ストーリーの根幹に関わる重要なネタバレがあるかもしれなくもないかもしれないネタバレ画像は続きを読むに格納しておくぜ!

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ギャラリーに新作とその他

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昨年末、闇部隊の企画「Angelic Guft」が終了、燃えつきかけたところに入った一報が

「フォーラム3D掲示板閉鎖」(orzその1)

これまでさんざんお世話になったフォーラムの最期の展覧会には参加せねばと、ポスター作成を請け負った。
で、投稿作品もばっちり作り終わったところで、いきなり外付けHDDがぶっ壊れた(orzその2)

吹っ飛んだデータの修復とモチベダウンに襲われて、これではいかん、何か描かねばとか立ち直ろうとしたところに、2月にはいって家族が倒れ、くそ病院のくそ院長のくそな対応でそりゃもうさんざんな目にあった。
栃木県北K病院覚えていやがれ、ワシは絶対おまえらを許さん。
どんな手段を使っても叩きのめしてやるからな!

と、まあもはや創作どころではない状態だったのだが、ようやく落ち着いたのでギャラリー用の新作を仕上げた。

Pranetary dawn

実は1稿は4月20日に出来上がっていたのだが、背景先行で作ってしまったもので、背景に対してどうにも人物の位置やポーズがしっくりこない。5パターンくらい作りなおしたのでずいぶん遅くなってしまった。

ちなみにこれが4稿くらい。
130523-blog1.jpg

こっちの方が気に入ってるんだけど、これだとカメラ目線なんでやめた。
本の表紙とかそういうものなら断然こっちなんだが、今回はデザインものにしたくなかった。一枚の絵としての物語性を追求したつもりなんだが、果たして出ているだろうか。

で、さあギャラリーにぶっこむべ! とはりきってアップしようとして気がついた。
最期にギャラリー作品としてあげたの、2012年正月の「Dragon2012」じゃないか!
えっ、去年描いたのこれだけ?
そんなばかな!
オイラどんだけサボってたのよ!
と冷や汗かきつつフォルダを漁ったら、昨年はフォーラム3D掲示板の「お題でレンダ」にいろいろ投稿していたことを思い出した。
ああ、そうだよ、Kyotaro氏の脅迫に屈して結構描いたんだよ、うん。
というわけで、サボっていたわけではない証拠に、掲示板投稿作品をまとめてアップしておいた。

よかったらついでに


そして、昨年からこっちほとんどが「背面のロゴス」関係だったことに気がついた。
「背面の~」ってなにさって方は、「和風展どうしてこうなった」で。

そんで主役がこの人
130523-blog2.jpg

「マイウェイ 12000キロの真実」(不真面目編)

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狂乱怒涛の「和風展」をはさんで、ギャラリーに「マイウェイ」感想絵
シベリア編
ノルマンディ編
を(やっとこさ)アップしました。

映画の上映期間も過ぎさって、和風展も終了して、今さらだとは思うの。
でも「不真面目編も書け!」と言ってくださる方がいるので……っていうか書かずにおれないからさ、
しょーもない内容でしかもクソ長いうえに、オダギリファンにしか解らないだろうネタとかあるんで、
興味ない方は見なかったことにして欲しいのよ。うん。


(本気で長いから!)


さて。
おそらく「ジュンシク万歳」を望んでいた韓国の観客にも、「日韓どうとかではなく人間を見て」と思っているだろう監督にも申し訳ないが、大半の日本の女性客の感想は
「オダギリ可愛すぎ~♪」みたいなのが、本音ではないだろうか。
だってさ、ぶっちゃけて言うがこの映画、実は「長谷川辰雄プロモーションビデオ」だと思う。

まあ学生時代のみょう~にいやらしげな横わけとか、微妙に速そうに見えないマラソン姿なんかはおいといて、
舞台が戦場に移ってからはもう、有象無象をかきわけてオダギリ辰雄の独壇場。
だってさあ、口ひげ生やした、しかもあろうことか陸軍の、だっさだっさの軍服がだよ?
あの広い肩と細腰が織り成す絶妙な逆三角Skinnyモーフ全開のオダギリが着ると

「長谷川大佐ああああ!どこまでもついていきますうう」

という気になるではないかあな不思議。
たとえ頭が限りなく「付いていきたくない上司ナンバーワン」みたいな単純軍国野郎だろうと
あの美しい軍服姿を見たら「脳筋でかまわねえ」という錯覚起すぞ。

いや、最近本気で思うんだけど、ちょっとヤバいんじゃないのかこの男。
試しに自衛隊のポスターにでも使ってみたらどうだろう、たぶん応募者殺到すると思う。

で、そんな脳筋長谷川大佐、「爆弾持って戦車に特攻」という世にも頭悪そうな作戦を決行するわけだが、
ちょっと待て、指揮官自ら特攻してどうすんだよその後?てな突っ込みがよぎったんだけども、ノモンハンでの無敵っぷりに納得しました。
あたかも京の五条の橋の上、戦車相手に生身でひらりとひらり飛び移り、撃つわ斬るわふっ飛ばすわ。
さすがだクウガ!いや斎藤一!(違)強い強すぎる!
もしやコイツと超人ジュンシクさえいれば、本当はソ連戦車隊全滅できたのカモシレナイ。

でもさすがに現実は厳しい。
戦車砲でマンガみたいに吹っ飛ばされて意識不明で回収されて、気づいたら捕虜になってました。
というような展開の後、待っていたのは吹きすさぶシベリアンブリザード。

120331-blog1.jpg

黙って立ってたら凍え死ぬし、動いてたら体力消耗して飢え死ぬし、凍傷にかかったら薪扱いで火にくべられて死ぬ(涙)という、そこはまさしく生き地獄。
でも辰雄のお色気は、そんな過酷な環境でさらにさらに開花していくわけである。
さながら雨に打たれて匂い立つ白百合の如く(殴

だいたい、食事も満足にとれないような悲惨きわまる収容所で、冷酷非情なかつての上官なんか、普通どう考えたってリンチされて死ぬだろう。
ところが、「共産党に忠誠を誓え」と強要されても「天皇陛下万歳!」と叫ぶ脳筋上官が、吹雪の中お仕置きに吊るされてるのを見た部下たちは
「大佐ー!寝てはいけませんっ!」
そうだそうだ寝たら確実に死ぬ。あんな可愛い生き物を無駄に殺してはならん。
大日本帝国陸軍の皆さんありがとう、脳筋辰雄を慕ってくれる部下は私の想像以上にいたらしく、
吹雪にさらされて冷凍庫の鯛みたいになった辰雄がかつぎこまれるや、部下たちがわらわらと群がって、
乏しい自分達の衣服でガバガバとくるんでさすってあたためる。
「ストーブにあたっても無駄じゃね?」とせせら笑うアントンを尻目に、辰雄ちゃっかり復活。
しかも恩人である部下たちの服を当然のような顔でぬくぬく着込んだうえに、この期に及んでまだ
「宮城遥拝せよ」とかエバっている!

なんなのこの姫っぷりは。

余談ながら、監督はこの吹雪の中で吊るされるシーンを「ふんどし一丁」でやろうと計画していたらしい。
「そんな事、大スターであるチャン・ドンゴン氏にさせられない!」という義憤をタテにしたオダギリの
必死の抵抗のせいで、とりあえず回避されたそうだ。

なぜ変更したし!

大スタードンゴン氏のフンドシは確かに誰も見たくないだろう。なんだか気の毒だ。
だがオダギリお前は別だ!
監督うううう!そこは譲るべきではなかったぞおおお!百万の観客がそれを切望していたぞー!
本作中、唯一不満を感じたシーンである。

120331-blog2.jpg

さて、そんなツンデレ辰雄姫の「デレ」は、副官の向井少佐に向かう。
彼が彫ったコケシを見て「上手いな……」と褒めるその目には、彼が前世で一生懸命彫っていたいたあのモアイみたいな物体が蘇っていたに違いあるまい。
そんで、ほんわかしてる上官に「日本に帰ったら」みたいな危険なセリフをいう純朴向井。
「いや待てそれフラグだろっ?」と思ったら案の定、アントンに苛められる部下をかばって向井少佐速攻で死亡。
部下の死に逆上した辰雄の暴走に暴動が起こって、ジュンシクも辰雄も一緒くたで処刑される寸前、実にタイミング良くドイツ侵攻のお知らせ。
「ソ連兵として戦うか死ぬか選べ」と銃口をつきつけられた辰雄。
この時の辰雄にもはや「祖国のために死んでやるー!」的な短絡な強さはない。なぜなら、

一度デレたツンデレは弱い。

独ソ市街戦でかばってくれたジュンシクに、そのデレが一直線に雪崩をうつのに時間はいらなかった。
「ドイツ領に向かう!」と力強く立ち上がるジュンシクにふらふらと付いていく辰雄姫。
「自信がないなら付いてくんな」とかいいつつも、辰雄に装備を渡し、野宿の支度をし、食い物を分け与え、
腹の傷のせいで意識不明になったら背負ってドイツまで駆け込むジュンシクまじいい人。
さらにそんなジュンシクの奉仕を疑う事もなく、例によって当然のように面倒みられる辰雄姫。

そして場面変わってノルマンディ。
ちゃっかりドイツ東方軍に所属して、明るく楽しく捕虜生活を謳歌しちゃってる辰雄。
各国の寄せ集めみたいな捕虜の集団で、いつの間にかタメ口叩けるトモダチも作り、
これまでの軍隊生活からは夢のような食生活と、小奇麗でセンスの良いドイツ軍服に身を包み(笑)

生き別れた運命の人命の恩人ジュンシクと感動の再会シーン。
どこに行っても何があっても変わらず走り続ける、もはや形状記憶合金男ジュンシクを見つけて、
ご主人様に出会えたわんこ走る!走る!
「ふたりの関係性がわかりにくい」とか批判をしてる輩は、あのシーンの辰雄の目を見ろ!
見てないだろうちゃんと見ろ!あのうるうるお目目を見てなおわからなかったらお前はメクラだ。

しかし、辰雄をかばったせいでジュンシクが聴覚を喪っていたと発覚してからは、
甘やかされっぱなしだった辰雄姫、突如騎士道精神に目覚める。
労務作業中も整列する時も耳の聞こえないジュンシクにべったりひっついて、甲斐甲斐しく面倒を見るわ、
「そろそろ連合軍ヤバい」と噂をきくや、「ジュンシクを故郷につれて帰る!」と危険な脱出行を決意するわ。
いやはやデレだ、デレデレだ。
当のジュンシクは「辰雄も成長したなあ」みたいな、頑張る弟を見守るお兄さん状態でつきあって、
気がづいたら「史上最大の作戦」が決行されてしまったでござる……。

それにしても、これまで観てきた数々の戦争映画ではある種爽快な「ノルマンディ上陸作戦」だったけれども、
こうしてドイツ軍捕虜の視線で見ると、まったく不愉快かつ理不尽な連中だ(笑)
せめて一日ズラせよ空気読めないな!とか本気で思うくらいタイミングよく攻撃が始まってしまって、
耳の聞こえないジュンシクに「そこにいろ!俺がそっちに行く」とか
辰雄~~~~、成長したなあああ(もはや母親的な)

「よ~し、ふたりで競争だ!」「今度は負けないゼ!」みたいな(違いますが)会話のあと
あの幼い日々のように、マラソン大会でライバルだった当時のように、並んで走り出す辰雄とジュンシク。
ああ、ふたりはやっと対等に、自由に向かって走りだせたのね~~~~!
などと感動する間もなくジュンシクは、あのどんな生き地獄でも見事な身体能力で切り抜けてきたジュンシクが
あっさり撃たれて死亡。
あと一歩のところで大事なジュンシクを失ってしまった辰雄の慟哭たるや、
身も世もあらぬ嘆きっぷりに、周囲を取り囲んだ数十人の敵兵も何故か撃たないくらいだ。
そうだオマエラが悪い、よくも辰雄から大事なジュンシクを奪いおったな連合軍。

そんなこんなで冷徹→ツンデレ→デレデレと成長した辰雄は、これまで散々友人知人敵味方の死も乗り越えて、
最後にとうとうジュンシクの死をも受け取って、独りで生きていくことになるわけだ。
まあ、この魔性の姫ならどんな世界でどんな状況になっても誰かが守ってくれるんだろう。


120331-blog3.jpg
いやマジこのドイツ軍服酷いわ……

てな事を思っていたら、ラストにすごいどんでん返し、いや返してないけど、か、返してるのかな?
トリッキーなひっかけが、映画冒頭から用意されていたんだなーと。
そしてそこにすべてのテーマをからめてきた監督の手腕に感心しつつも、つい

じつは、冒頭の背中見た瞬間にわかってたんだけど


みたいな、ゴメンナサイ監督でもコアなファンだったら背中見りゃわかるよ普通?




さて、真面目(建前)感想、不真面目(本音)感想を、ようやくお届けしたわけだが、
これだけで終わるのもなんだから、もう少しだけ。

日本軍時代には朝鮮人を苛め抜き、ソ連軍服を着た辰雄に嫌味をいう、山本太郎演じる野田軍曹。
徹底して最低な人間に描かれたこの野田が、ドイツ軍の銃弾に倒れる際につぶやく
「かあちゃん……」というセリフ。
実は、自分的にはこれが結構響いた。
アントンの死は誰もが「本当はいいやつだったのに」と思うだろうが、
誰がどう見ても最低野郎なままの野田が、おそらくは故郷の母の元に帰るために、
あらゆる卑劣な手段を厭わなかったのだろうかと考えると、彼もまた戦争の犠牲者に思えるのだ。

辰雄の父親を演じた佐野史郎氏は
「この映画は、ファンタジーだと思った。実際に起こったことを描く戦争映画だけれど、
相手の立場に立って物を見る、国を超えて大事なことを教えてくれるファンタジーのように思いました」
とコメントしている。

まったく同意だ。
この映画は、戦争による狂気の中で、どれだけ人間が変容していくかを色々な意味で描いている。
一方で、国家も民族も超えてフェロモンだだもれ男の、ものすごいタラシ威力を描いたファンタジーだともいえる。
描きすぎててある種のお姉さんたちが壮大な妄想しかねないくらいだ。

だから監督~、どうせなら「ふんどし吊り」決行すべきだったよ!(それが結論か)

「マイウェイ 12000キロの真実」(真面目編)

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ギャラリーに「マイウェイ 12000キロの真実」の感想絵その1をアップしました。

こちら

映画を観てから感想まで時間がかかった。
ひとつには絵を作るのに「軍服」という難関がそびえていたからだ(涙)
何しろ軍事関係にはとんと疎いもので、その道のオーソリティであるcariさんを拝み倒して、膨大なアドバイスとご協力を得て、なんとかそれらしくするのに通常の5倍くらいの労力を要した。
その辺についてはすべての絵ができあがってから書くとして(何しろまだ日本軍しかできていない)
もうひとつは何しろこの映画で描かれている題材が、ひじょ~に感想を書きづらい。
多くの人があえて触れたがらない日本と朝鮮との、差別、反目、その歴史のなかでももっとも暗い要因のひとつを正面きって描いているからだ。

微妙すぎる両国の、アンタッチャブルな感情論を逆撫でしかねない戦争に材をとった
この作品において、カン・ジェギュ監督は懸命に公平性を保とうとしているように思える。

「マラソンという夢を断ち、国家的忠誠心のカタマリのようになった日本人将校・長谷川辰雄」
「マラソンという夢を決して捨てず、人間を人間として扱う朝鮮人兵士・キム・ジュンシク」

ライバルだったふたりが戦場で再会するという、その設定をきいただけで
日本人なら「あー……」と想像する、まあその通りの関係性が、前半で克明に描かれる。
正直、日本人の目からみると「えー、それちょっと違くねえ?」と言いたい
突っ込みどころはもちろん山ほどある。
その辺詳しくない自分の目から見ても、

・いまだ二十代前半のはずの辰雄が大尉ならまだしも大佐とかってどうなのよ?とか
・暴動を起した朝鮮人に強制徴兵&前線送りってそれ違うだろ?とか
・帝国軍人にあるまじき撤退をした温情派の将校に対して
 いきなり二等兵に降格&その場で切腹(笑)

最後のくだりは、むしろ笑いをとっているんだろうかと疑ってみたけどそんな事はなかったようだ。
まあその辺は、韓国人が日本人に対して抱いている解釈をわかりやすくデフォルメした描写なんだろう。
こういうデフォルメはこれが韓国映画である以上しかたない。
というか、ハリウッド映画の「ラストサムライ」なんか、抱腹絶倒のサムライ描写満載だったからそんなもんだ。

ところがシベリアの強制収容所で虜囚となってから、話がぐんぐんと変化していく。

収容所で人間としての醜さを見せるのは、むしろ朝鮮人捕虜たちの方だったりする。
ジュンシクの親友だったイ・ジョンデの、ソビエト共産党へのべったりへつらいっぷりや、仲間を売ってはばからない保身っぷりはいっそ潔いほどだ。
そこでは極限状況での人間性の喪失が、あますところなく描かれる。
強い方に就く、それが生き残る条件だからだ。
誰も責められない、誰もが持つ人間の醜さだ。
そこに至って、前半の日本軍軍人たちの非人間的な言動も同じ種類のものだった事が暗に語られる。

辰雄とジュンシクに殺し合いをさせるソビエト軍将校の残虐さもまた、誰もが持っている醜い心理なのかもしれない。
そんな収容所生活の中で、頑なに祖国を信じていた辰雄は、次第に信念を失い、不安に揺れる。

この、全篇を通して描かれる辰雄の、内面の変化こそが、監督の描きたかった部分だろう。

ドイツ侵攻に際し、特攻を強要するソビエト将校に過去の自分の姿を見た辰雄の動揺は、ジュンシクと死闘を演じ涙を流した後の、彼の明確な変化を示している。
そしてドイツ軍の東方部隊としてノルマンディに至った辰雄の変貌ぶりがすごい。
生き別れたジュンシクとの再会に素直に歓喜し、共に働き、サッカーに興じ、戦い、そしてジュンシクを故郷に連れ帰るため尽力するに至って、
もはや別人のようにイキイキとした、魅力的な笑顔さえ見せる若者になっているのだ。

これに対してチャン・ドンゴン演じるジュンシクが、一貫してまったく変わらない。
彼は常に「走る」事が最高の目標だ。
そして、どんな過酷な状況に身をおいても、決して人間性を喪わない。
理不尽な暴力に屈せず、人間に対して、国家や民族といったカテゴリや感情の縛りに囚われずに対峙する。
個人的な怒りや恨みさえ、彼はナチュラルに克服しているのである。

仲間を裏切り、自分をも銃殺に追いやろうとしたジョンデを、それでも必死で助けようとし、
父や仲間の仇で、一度は殺し合いさえした辰雄をも、かつての友人と看做した彼は、身を挺して救うのだ。
決してくじけず、まっすぐで強いジュンシクは、もはやファンタジー的英雄だ。
その変わらなさがジュンシクという男の美しさであり、魅力だ。
……魅力なのだが。


これってどう考えても辰雄が主役(笑)



観ていて誰もが共感し、思い入れるのは辰雄の方だろうと思う。
またオダギリという役者は、そういう極端にブレのある人間の、複雑な内面を表現するのが非常に得意なのだ。
洗脳状態の皇軍兵としての、狂気を伴った純粋な忠誠の表情。
収容所での痛めつけられ、動揺し、心細そうな表情。
ノルマンディでの、穏やかな、人間らしい青年の表情。
観客は、辰雄の成長と変化を共感しながらストーリーを追ってしまう。
正直チャン・ドンゴン氏は損な役回りだなあと、日本人である自分が申し訳なく思うくらい(笑)

監督は決して日本軍の旧悪を暴く反日的描写をしたかったわけではない。
そして日本人に擦り寄る親日表現をしたかったわけでももちろんない。
戦争というものがすべての人間に及ぼす(超人ジュンシクだけは染まらなかった)狂気、
そして国籍や人種を超えてつなげる手の存在、そういったものを描きたかったのではないだろうか。

この映画を「反日だ」と思う日本人、「親日だ」と攻撃する韓国人がいるが、
とても勘違いだと思う。
というか、正直、そういった視点はすべて(二時間半だけ)捨てて、素直に見るべきだと思う。
シンプルに、ヒューマンドラマとして、もしくは迫力のある戦闘シーンをぞんぶんに楽しめる映画だ。

惜しむらくは、日韓双方に対して配慮をしすぎた点だろうか。
日本人にとって納得できる日本人描写ではないし、韓国人が望む日本人描写でもないだろう。
双方に配慮した結果、どちらからも不満があがりかねない。
ただし、その配慮と配慮の間をすり抜けて、監督自身が目指した「きれい事」が見える。
甘い、といわれようとも、そのきれい事をこそ目指すべきなのではないか。

そんな問いかけを感じる映画だった。


というような事で、日本軍編の絵で言いたかったことは、皇国の軍人・辰雄の皇国の軍人っぷり、ただそれだけだ。

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ドラゴンイヤーなので

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正月のトップ画は斎藤と決めているので今年もそうしたけども、
今年は辰年だによって、本当はトップにしたかったのは響一郎だったんだ。
なんでかっていうとあの人微妙に人外な人なんだ(人間だけど・笑)

というわけで、ギャラリーにお年賀がわりに響一郎さんのご挨拶イラストをアップしました。

全 然 め で た く な い っす

正月だから着物をきせましょう♪
おめでたいからちょっぴり派手な柄ものにしましょう♪

そう思ってそうしたのにどうしてこうなる。

120103-blog1.jpg

韓愈とか載ってんのは何となく龍関係で装飾したいなと思い、
易経だっけか、「虎嘯(うそぶ)いて風烈しく 龍 興りて雲を致す」てのがあったなあと思い出したので。
故・三木武夫氏は色紙に「龍先(ま)ず起つ、雲自(おの)ずから生ず」と書かれていたそうな。
「昔の政治家は凄かった」とかいうと、そりゃ懐古厨だ美化入ってる金権政治だ汚職だ密約だとてんこ盛りを忘れてんのかと思うけども、少なくとも昔の政治家は学識だけはあった。

そんな事はどうでもいいか。

2012年は壬辰ですな。
五行相生相剋でいうと、水が土の上に来ている壬辰は相剋の周期の一部、騒乱とか紛争とか不調和とか、衝突する相だと申せましょう。

……やな感じですな。

しかして「壬」は海の水を象し、勢い、強いエネルギーを意味しておりまする。勢いよすぎる水はもうたくさんですが、
「壬」には「ふくらむ」の意もあり、変革を推し進め、新しい命が育つさまをもあらわしておるわけです。
ついでに「辰」は「振う」。陽の気が動き、農作物が伸びるさまを表します。

できれば地震や洪水といった自然災害ではなく、陽の気流に乗って変革を起す年であって欲しいものです。

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