Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

It's only rock'n roll「家族のうた」#7

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とりあえずバレーボールファンには大変失礼な事を思ったのでちっさく呟く。
つまんねえインタビューだらだらと流してたらその間にチャンネル変えられるに決まってんだろうがあほんだらー!ヽ( `皿´ )ノ


まあ、正直いって自分は、好きなものには徹底して甘い。
オダギリが主演しているというだけで、相当「家族のうた」には甘くなっている事は確かだ。
だがしかし!
「次週、感動の最終回!」だそうなので(自分から言っちゃうあたりスタッフのやけくそ具合がわかる)
その前に今回はすこしばかり冷徹(笑)に、内容的な不満点を述べて行こうと思う。


まずストーリーをおおざっぱにまとめると、
「わがまま正義のために無理に無理を重ねてきたミッキーが過労で倒れ、ようやく反省を覚えた正義がごめんなさいをした」
……みたいな回だ(おおざっぱすぎ)


不満点その1
「誰かのために頭を下げることは、自分を曲げてるんじゃない。守るべきもののために自分を貫いてるんだ」
という、全国の営業職の皆様が
「三十路超えてから気づくな!」
と吠えてしまいそうな、まあそんな結論なわけだ。

……だがそれはそれでいい。そんな当たり前の事に行きつけなかった正義の半生というものがある。
正義が脳みそ小学5年生だというのもこれまでの6回で描かれてきている。

不満点その2
しかし、ここに来て短縮打ち切りのしわ寄せと思える、秀じいエピソードを無理やり絡めた感が否めない。
いやそれだけじゃない。洋子さんのカメラマンとしての理想と現実とか、マスター夫妻の馴れ初め話までぶち込んできた。
確かに欲しいエピソードではあったけども、1回に押し込むのはさすがにきつかった気がする。

だから普通の視聴者なら「無理に秀じいエピ入れなくてよかったんじゃないの?」
と思うところだ。
ここバッサリ切り取っちゃえば良かったんじゃね? と。思うであろう。

だが、秀じいエピソードはなくてはならないのだ。
秀じいは、いやあえて言おう、藤竜也は「他人の父親」でなければならない理由というものが、
オダギリファン以外の視聴者にはまったく通じないところで(笑)厳然と存在している。
もうこうなったら一般視聴者をDisってると思われてもいい。
秀じいは他人の父親で、なおかつ主人公と同じ問題の対極に立ち、さらに自らの苦悩で主人公を導き、未来へと押しやらなくてはいけないんだあ!

というわけでこれもしょうがない。

ていうか先週の感想で自分が想定した「予定されていた内容」は
「パパさんスター的路線で正義が売れてやったじゃんー!」以外クリアしてるあたり
もうスタッフの、やけくその力技でねじ込みっぷりにいっそ感動した。

さて、とりあえず今回のヤマ場はふたつ。
正義が社長に啖呵切るところと、ラジオ局の人に頭を下げるシーン。

不満点その3
この社長も、ほんとはもっと掘り下げられたキャラだったと思う。
単にシビアで合理的で無駄なものは一切排除する新社長、なんて記号にすぎなくてつまらない。
できれば彼が過去、どうしてそういう考え方をするに至ったのか(そこにロックが絡んでいたとか)
ひとりの人間としての葛藤バックボーンありきで正義と濃い対決をして欲しかった(堺さんで)。
でもそういったひとりの人間として描かれることもなく、ただの記号人間で終わってしまって実に残念だ。

しかし、このシーンで重要なのはむしろ正義の

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なんである。
ナンデスカ君たち、以前の「ミッキーいなくなったら俺野垂れ死にだよ?」といい、どういう関係デスカ。
みたいなもう、そっちに行っちゃって社長の事なんかどうでも良くなった。

ということでコレも終了(いいのかよ)。

そしてもうひとつのヤマ場、あの正義が、
「好き勝手やって申し訳ありませんでした」と頭を下げた!
ミッキーのために。母親のために。これまで自分を守ってくれた人たちのために。
あの正義が神妙な顔であんな風にアレで、

不満点その4
どうしてラジオ局のおばさんはあんなぶすっと怒った顔をしていられるのだ!
おかしいだろ?正義の魂の叫びみたいなトークきいてただろ?
ほろっときて「今日の放送だけは良かったよ」くらい言ってやれよ!
キサマには心というものがないのかーーーッ!(←いやそれ、やつあたり)


で、職は失うはミッキーとは別れるは(違)最後にちゃんとやりたかったラジオでも
やっぱり自分語りしちゃってなんだかもうしょんぼり~、な正義が家に帰ったら、
子供たちが父の日に贈る「正義のうた」なんか練習しちゃってて、何かがこみあげてきつつも強がる正義。
ベタだよベタ過ぎる!
ベタだけど強がってるけど、子供たちの書いた歌詞をじっと見つめてなんだかこっちがうるうる来るじゃないか。
んもう~~~、正義の表情が、初回と今回でまったく別物で、
ここまでの間に正義と子供たち(+α)が少しずつ培ってきた交流が積み重なってこの表情になっているんだなとか、
たった7回の間にそれを表現できたのは、成功だったと思う。

だが子供たちの「父の日に」のセリフで気づいてしまった。

不満点その5

6月の第三日曜日は父の日だったのにーーーーーー!

フジテレビのバカーーーーーー!


以上、冷徹に不満点をあげてみた(あがってない)


最後のラジオ放送で、正義がかけたのは、ストーンズの
I know it's only rock'n roll(But I like it)
まあ、これがこのドラマの主題だって事なんだろうな。






おまけ。
今回しょんぼり正義が多すぎてもうお姉さんハートがふるふる震えちゃったんだけど♪
中でも秀逸だったのは

秀じいを励ますために正義をくさしまくる子供たちの毒舌三昧に
「お前ら、人をひとり傷つけてるよ(棒)」とひっそり傷ついてる正義かわいい。

あと、ミッキーのお見舞いにきておそるおそるドアを開ける正義の頭になんか見えた。見えたよ!(゚∀゚)

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コイツは最高にロックなんだよ!「家族のうた」#6

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ドラマの楽しみ方とはどんなものか。

主人公に感情移入してドラマチックなストーリーを楽しみたいとか、
日常では得られない特殊な職業の知識を味わいたいとか、それはもう人それぞれだろう。
このドラマに関していうなら、自分は、「スタッフのオタ気質丸出し小ネタを探しつつ、まったりと子供に覚醒させられる主人公の成長ぶりを味わう」ドラマだと思っている。

6話めにあたる今回は、うっかり父親宣言した正義が本格的に「家族」と向き合うという話だ。
全11話で考えるなら、折り返しにあたる5話めでの「父親宣言」が第一の転換点で、そこから第二の転換点である
「正義自身の過去との対決」に向かうためのポイントだという事で、頷ける話数だ。

全 11 話 な ら orz

これが8話に短縮されてしまった今となると、先が読めるだけに
「もっと早くにこうしておけば良かったのに!」という指摘がされるのは致し方ないところである。
あるけど、しょうがねえだろう、3話までの時点ではなんとか凌げると思ってたんだからヽ(`Д´)ノ

早川正義という人間は、底が浅いしかなりバカだけども、自分の中でこれと決めた信念にだけは忠実、という男だ。
そんな男が本気で変わる、その部分をカタルシスに持っていくためには、視聴者が
「いつまで同じとこぐるぐる回ってんだよ!」とイライラするくらいのぐるぐるが必要なんだと思う。

で、あくまでも自分の推測にすぎないが、「父親宣言」までの流れは当初の予定通りの流れだったんじゃないだろうか。
とすると、残された話数で予定されていた内容はおそらく
・正義が過去と対決(秀じい絡み)
・新社長との対決(ミッキー絡み)
・ミッキーや洋子さんたちが正義につられて変化するエピソード
・「パパさんスター」的路線で正義が売れて「やったじゃんー!」
あたりじゃないかと思う。
このうちどれが削られたとしても

「よくも(いままでぐるぐるに耐えてきた視聴者の)カタルシスを奪ったなああぁぁぁ!」と叫びたい(笑)

毎回のチラ出しゲストも楽しみだったのにっ。
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さて、ドラマ。
これまでこころちゃんを放ったらかしてきた母親が「私にはこころだけ」とか反省顔で戻ってくる。
そんで実は正義は父親じゃなかった事が発覚して、こころちゃんは出ていっちゃうわけだが。

この母親がまあ絵に描いたように最低なバカ女なんだなこれが。
男作って娘を他人に押し付けといて、男と別れたら今度は寂しさを娘で埋めようと束縛する、
正義たちといる時の楽しそうな様子に嫉妬して娘に絡んで、またもや新しい男をつくる、金は貢ぐ。
解りやすくするためとはいえバカすぎる(笑)

うっかり父親宣言のせいで子供たちにギターを教えるはめになった正義が、しのごのいいつつ本気になってて
「いいか、ミジンコモンキーズ!」
なんてノリノリで盛り上がってるシーンとの対比があざとすぎるくらいだ。
同じバカでもバカの意味合いが違うことが良く解る。

一応、正義としては他人であった事実を考慮し、己の過去を振り返って
「あいつにはあいつの気持ちがある」と、あえて突き放していたわけだよな。
でも、それでも心配して「ムシャクシャしたらギターを弾け!」とか、泣かせるメッセージを送ったりして
なんだかんだ言いつつ成長している。

一方、自分勝手な母親は自分の事しか見えないままで、またもや娘を放ったらかして旅行に行こうとして逆ギレしたあげくに
「あんたなんか産まなきゃよかった!」
とか言いやがった。

そんな修羅場に底厚ブーツで駆けつけた半モヒの白馬の王子登場。
「この子は私だけのモノなの!」等と意味不明な供述をするバカ母に向かって

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これは爽快だ。
「他人のオレでもわかることが、何で母親のオマエにわかんねぇんだよ!?」
という言葉は、恐らく正義が、初めて他人のために叫んだ言葉じゃないだろうか。
これまで子供たちを啓蒙してきた正義の言葉は、結局は正義が正義自身に言っている言葉であって、
それは有名人の名言より子供たちを感動させてきたけど、視聴者にとっては「お前が言うか」的突っ込みどころでもあったわけだ。
でも、今回の正義の言葉は、傷ついて折れそうなこころちゃんのための、彼女の心を守るための言葉だ。
正義、また前進したな!エライぞ!

……と思ったのもつかの間、
「俺だってな、関わりたくねぇよ!だけどなぁ、何でかこんなとこ来てるんだよ!
意味わかんねぇよ!何がしたいんだよオレはぁーッ!?ワケわかんねぇよ!教えろよ誰かーッ!!」


まあ落ち着け、とニヤニヤしたくなるような取り乱しっぷり。
顔真っ赤にして感情爆発して喚きまくるオダギリ好物ですご馳走様です。

あとな、厚底ブーツで全力疾走するオダギリ。
こころちゃんのSOSコールに、ギターにも集中できずイライラしたあげくモノも言わずに飛び出して
早足からとうとう駆け出していくくだり、実に盛り上がるシーンだった。
「足くじいたらどうしよう」みたいな心配をされた方も多いようだが心配御無用。
なにしろ元・大日本帝国期待のマラソン選手(違

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いやまあ、それは措いて、
結局娘に去られてへたりこむ母親に「まだ、チャンスあっからな」と諭す秀じい。
母から去ったこころちゃんに「お前と母親は終わったわけじゃねえよ」という正義。
家族を捨てた(らしい)立場から、
親に捨てられた(らしい)立場から、
ふたりがそれぞれに「救い」を残す言葉をかける。

これまでに培われてきたこのドラマの中の何かが、まとまりはじめている6話(@全8話)なんであった。



……ほらみろほらみろほらみろー!面白かったじゃねえかああ!
ここまで観てこその、このドラマだろーー!ヽ(`Д´)ノ

お前のロックは器が小さい!「家族のうた」#5

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なんかもう、ストーリーと別の次元で話題になっちゃってるから感想書きにくいね(笑)
8話打ち切りだってよ。いやあ、ミジンコな判断だねえフジテレビ。
まあ、低視聴率の原因なんて、あげればいくらでもあるだろう。
でももうそんなのどうでもいいよ。
要は視聴率計測器入ってるご家庭にそぐわなかっただけだろ。

そんな、ヤケクソ通り越してもはや純粋にドラマを楽しむ目でみた5話目。
本来なら「折り返し手前地点」のはずが、いきなり「折り返し後」にシフトしてしまい、さぞかしスタッフは焦ったことだろう。
でも、そのぶんこれまで冗長だった部分がカットされ、話にはずみがついた感があって良かった。

前回から引き続きぐだぐだと、「そんなのロックじゃない」と拗ねてる正義の心情と
こころちゃんの「大事な人に嫌われたくない」気持ちがわかりやすくオーバーラップ。
毎度ウザい秀じいがねちっこく忠告しまくった甲斐あってか、さすがの正義が、
最も苦手とする「反省」をする。
そう、これまで視聴者が「いいかげん自分と向き合えよ」と思い続けた、待望の「正義の中のミジンコ」との対決だ。

いやあ、真面目になるといきなり色男になっちゃうんだよ正義~。参ったな~(笑)

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夜中にひとりじっと考え込む表情や、朝の洗面所でこころちゃんを気遣わしげに見つめる表情。
こころちゃんのプリクラを見つめるあたりなんか、もう彼の中で何がどんな風に変わって
どんな心情になっているのか、見ていて胸に迫るような、オダギリ本気モードん時の状態だ。

友達に正義を会わせたくない、という娘心を察して自分が出て行こうとしたり、
「自分の娘にむかってミジンコとかブスとか、それでも父親?」とか非難されて
「そうだよこういう父親だっているんだよ覚えとけよ」
とつるっと言っちゃったのは反省の成果でしょう。

ていうか、ミジンコののしられるくらいで「そんなの親じゃない」とか、どんだけ甘やかされてんだよ最近のガキは?
そういえばここんちの子供たちはミジンコキングとかミジンコがんもとかミジンコブスとかいわれてもへっちゃらだな。
そんなくだらない事笑い飛ばせるくらい苦労してきたって事なんだろう。

そんな、本当の意味で傷ついてきた子供たちが、自分を変えようとするきっかけになったのは、
彼らが名前も知らないえらいミュージシャンたちの名言などではなく、
目の前にいる半モヒ男が口とんがらかして言う生の言葉だ。

「オトナって何なんだよ!やりたいようにやりゃいいんだよ!」
「嫌なら嫌って言えよ!我慢なんかしてると心が腐るんだよ!」
「自分が納得できりゃな、なんでもサイコーになるんだよそれがロックだよ」
「俺ならな、何があっても自分の気持ちなんか変えないよ。欲しいものは欲しい、いらないものはいらねえ」
そして本日の
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正義はいつ気づくんだろうな?自分のロックはちゃんと誰かに届いてるんだって。

そんな正義の言葉に動かされた子供たち(+α)が、これから最後に残った強力なミジンコ正義を無理やり動かしていくわけで。
予告によれば来週、切羽詰った正義の周囲で本人そっちのけの「何とかしなきゃプロジェクト」が実行されるらしい(笑)
そして、たぶん初めて正義が正義の言葉で、子供のために叫んでいる。
「他人の俺でもわかることが、なんで母親のお前にわかんないんだよ!」
ああ、来週は泣けるかも~。
こういうのをね!こういうので号泣させるにはそれまでの積み重ねが必要なんですよ!
全11話なら8話までかけてイライラしつつも見守った経緯があってはじめてはじけるんだよ。
それを3話も短縮しやがってミジンコフジが!ヽ(`Д´)ノ

ところで、前回のモヤモヤをふっ飛ばす勢いで、今回はナイスなオダギリ正義のキュートなシーンが満載だ。
冒頭いきなり車とギターを売り払われたらしい正義の思い切りorz…な姿とか。
言い返せずに「むうぅううう~~!」といじける表情とか。
「誰がボスだと思ってんだオィ」とすごんだら「社長に決まってんだろ!」と一蹴されて固まる顔とか。
なんたってパンツいっちょでトイレから飛び出してギターをひく姿が秀逸。
これさあ「女子中学生にとってサイテーな父親像」のつもりなんだろうけど、正直視聴者サービスでしかないよ(笑)

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え、M4用の素敵なパンツがないのがいけないのよ!私が悪いんじゃないわ!てかこれが素敵なパンツなのよ!


それにしても配信楽曲「きゅうりの種」てwwwww

ロールはどうした?「家族のうた」#4

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……視聴率、円周率を下回ったぞ。
もはやネタにする気力も尽きた。

今回は「正義の無茶ぶりでなぜか解決!」的な展開はなかった。
三話までの「お約束」を切って、いきなり本題に入った感じだ。

それでも子供たちに対しては、やはりいつもの「無茶苦茶言うけどなぜか頷ける」カッコイイ正義。
「バレてもバレなくても気持ちは同じだろうが。お前違うのか。相手の気持ちで自分の気持ち決めんのか」
などと、なにげにお父さんぽい口調になってて笑える。
いや、お父さんではないか、何しろ↓

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コレを女の子に面と向かって言えるメンタリティが凄まじい。

本人の預かり知らぬところでリクくんの銀杏嫌いを克服させるとか、子供たちの前ではいい事言うんだけどなあ。
絹子さんの前に連れていかれると、とたんに反抗期の小学生みたいにほっぺをふくらませる正義(笑)

「俺はそうやって生きてきたんだよ!」
とスネれば
「そうやって自分を守ってきたんでしょ」
「他人に媚びたような曲かっこ悪くてできるかよ!」
と突っ張れば
「できないだけでしょ」
口答えしてはバッサリ斬捨てられる。もうボコボコだ(笑)

でも実際、正義は何も知らずに絹子さんのがんもを食べた時に
「これプロの仕業だなぁ」
とか言っちゃってるんだよねえ。
プロってどういう事なのか、何かを伝えるとはどういう事なのか。
今回、クリエイティブな仕事に就く人間が一度は経験した記憶に、痛みを覚える内容だ。
「俺にとって音楽ってのはな、俺が俺でいるためのもんなんだよ。
 思い通りにできないんだったらやる意味ねえよ」

とミッキーに語る言葉は正義の悲鳴だ。

それでも、正義は自分を変えない。
これまで、いきなり子供や他人が同居し始めても、自宅改造されても「ロックだね」で済ませていた正義が、
今回はいつもより頑なに、自分を変えることを拒絶する。
彼の根源に関わる問題だからだ。

しかしその根底で何かがブレ始めている。

こういう「ゆれる」演技こそオダギリという役者の真骨頂なわけで。
ラスト、石段を降りる正義の姿にかぶせられたエンディングテーマに
これまで「いい曲だなあ」程度に聞き流していたけども、これはたぶんドラマの核の部分ができたうえで作られた歌詞なんだろうなあ、と唸った。
だから響く。特に

 キース・リチャーズは言った「ロックはあるけどロールはどうしたんだ?」

ってフレーズが。
結局、自分を守る事を選択した正義が、ラストに見せた表情が心に痛い。

しかし、これだけわかりやすい流れの中で、だから秀じいの説教臭いセリフは余計だったなあ。
今後の展開の伏線なんだろうけどなんかあのジイさんウザいんだよな。
あとミッキーとか町内会長とか新社長とか、膨らませればいくらでも掘り下げられるキャラクター達が「いかにも」どまりで、きちんと描かれていないのがなんだかもったいない。
その辺、脚本がいまいちおざなりな気がする。

あと、個人的に重要な「オダギリファン限定お楽しみ・オダギリを探せ!ネタ」は今回見当たらなかった。
自分が気づいてないだけで、超マニアックなネタがあったのかも知れないけど。
それが、話が本題に入ったからの方向転換なのか、他の要素によるのかは知らないが、
このドラマの面白さは、むしろ深夜向け的なスタッフのお遊びにあって、
決してありがちな「突然家族ができてうんぬん」ストーリーでもなければ
ありがちな「大人になるってどういうこと」的説教でもないと思う自分にはちょっと残念だ。

これまで決してブレなかった正義がブレ始めた時に、番組自体がブレだしてしまっては意味がないのではないか。
そんな風にちょっとモヤモヤしている。
次回、このモヤ感を正義がいかに吹き飛ばしてくれるか期待しておこう。

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それはともかく、小学生男子をして「お前の父ちゃんめちゃめちゃカッコイイな!」と言わせしめる正義の、いやオダギリのカッコよさったら……っ。

それもロックでしょう!「家族のうた」#3

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3.4%wwww
これはアレじゃないか、もはやドラマと現実のリンクっぷりを楽しむ状況じゃないか?

冒頭、早朝のラジオ番組でけだるそうに正義がいばっていた。
「算数のテストで計算なんかしなかった。ただ感覚に従うだけ~」
うむ、数字なんかただのマークですよマーク。

そんな脱落人生を堂々と歩むロックンローラー早川正義。
末っ子陸くんが歌の練習をサボったときかされても「くっだらないわ~……」の一言でスルー。
社宅を追い出される寸前だというのに「ミッキーなんとかして」でスルー。
自他共に認める社会人失格男なわけだが、こと音楽のこととなると、どっこい別人のように真摯になる
……というあたりが今回描写されていた(子供エピソード丸無視)

ひさしぶりに新曲を依頼されるや、作曲に没頭するあまり徹夜どころか翌日の昼を過ぎたことにも気づかない。
そんな渾身の一作に「売れる」アレンジ加えられたと知って激怒する(まああれは怒るわ、なんじゃあのテクノ調は)。
この一回を我慢すれば、アルバムが出せるのだと説得するミッキーに

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「自分の気持ちを無視するようなDNA持ってねえんだよ!」と拒絶。
おお、良くぞ言ってくれた。
頭ではわかっていても心が許さない、彼のプライドは、まがりなりにもクリエイティブな仕事についている人間だったら誰しも心の中で絶叫している本音だ。
まあ、これで才能がなかったらただの勘違い男の甘えにすぎないわけだが。

しかし、他人の評価を気にしたり、他人を気遣ってみたり、頑強に粘れなかったり、NOと言えなかったり、
自分で自分を縛って身動きできなくなっている子供たちにとって、
「逃げたっていいじゃん」「自分自身であればいいじゃん」と、殻をぶっ壊すことを(結果的にだが)教える正義は
一種のアンチヒーロー的ヒーローなのかも知れない。
社会人として失格だし、大人としても失格だけど、それでも周囲の大人が彼に惹かれ、構うのは
「バカだけど、こういうバカがひとりは生き残って欲しい」という切ない気持ちだろう。

でも、みんながこいつみたいになっても迷惑なんですけど(笑)

何だかんだ言って、正義が授業参観をこっそり見にきていたのは決して「親心」とかではなく、
男と男として、陸がどうオトシマエつけるかを見届けにきたんだろうと思う。
正義自身は、周囲が思う以上に自分の立ち位置をわかっていて、身勝手を承知でリスクも納得のうえで、コドモな行動を選択しているようにみえる。
だからこそ、墓穴を掘って子供たちと同居するハメになると、何だかんだ言いつつ受け入れてるわけだし。

このドラマ、ストーリーを「落ちぶれた元スターが子供三人と暮らすハメになって……」と、説明されると
実にありきたりのよくあるお話だな、と、わかったような気になってしまうのが残念だ。
実際に見てみると、ほんのささやかな場面やセリフに、ちらっと我が身を振り返ったりほっこりしたり、
観るとちょっぴり楽しい気持ちになれる意外とお得なドラマなのだが。

そんなんじゃ一生新曲なんか出せませんよ、といわれて
「別にいいですよ。それもロックでしょう」
と苦笑する正義。
……意外と大人かも。


それはさておき幻の新曲が意外といい曲で、主題歌や「Going」よりも脳内でリピートされてしまって困る。
しかも、実は脳内でこんな感じでリピートされている(笑)

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さらに「僕らはみんな生きている♪」あたりにまで反応してしまうのが病深きオダギリファン。
なんかもう、スタッフに挑戦されてる気がするんだよな……。
放送終了後(打ち切りにならなければだが)、答えあわせしてくんないかなー。