Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

がんばれ山川様

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さて、「八重の桜」43回。
タイトルは「鹿鳴館の華」だけど、むしろ「山川浩受難記」といっても差し支えない内容だったかと(合掌)

明治も十六年になろうというのに、あいかわらずせっせと会津の縁者に仕送りし、会津藩士の子弟を書生として養い、元家老だから贖罪だからというだけでは済まされないほど会津藩士のために尽くす山川家。
おかげで家計は窮乏状態。超ハイスペックな家族全員がフル稼働しても金が足りない。
そんなところに帰国した末妹の身の振り方が決まらず、困り果てた山川様は、久しぶりに再会した初恋の人の再婚相手に就職をお願いするありさまだ。
のっけからちょっぴり切ない。

うん、でもいいんだ、八重さんのことはすっぱり諦めたんだし、新島さんいい人だし!
とか己に言い聞かせてそうな頑張る山川兄、そのプライドを逆撫でするかのように降って湧いた大山中将からの求婚。

まず普通に考えて、四十やもめで連れ子が三人もいるおっさんに未婚の可愛い妹をくれてやれるわけがない。
しかも相手は鶴ヶ城に四斤山砲バカスカ撃ちこんでくれた薩摩の砲兵隊長だ。
それも攻撃初日に八重さんに撃たれて後送されるという微妙っぷりだ。
おまけにイギリス艦隊相手にスイカ売りに化けて突撃かまそうなどと考えた筋肉バカだ。

山 川 様 大 激 怒
上司といえども敵は敵。それってパワハラ? なんなら仕事やめます! てな勢いだ。

だが敵もさるもの、立ちはだかる障害の数々にもめげずに日参してくる。
何しろ大山巌といえば、西洋大好き、欧化政策万歳! とばかりにスイスで遊学生活を満喫してたのに、下野した西郷どんを説得しろー言われて泣く泣く国許に戻った男。英語、フランス語、ドイツ語を解し、兵学を学んだ国際派、日本人初のルイ・ヴィトンの顧客となったほどの、まあ自他共に認める西洋かぶれだ。
アメリカの名門大学を優秀な成績で卒業し、西欧マナーばっちり看護婦の資格も持ち国際情勢にも明るい独身女性(しかも美形)と再婚するチャンスなんかまずないんだから、そう簡単に諦めるわけがない。
薩摩隼人の押しの一手だ(実際は信吾どんに泣きついたんだが)
史実を無視したイケメン補正で「おはんに惚れもうした」とか言われれば、まあそりゃあ捨松さんだってちょっとはぐらっと来るだろう。
でも、亡き妻や戦友たちを思い出して「会いてえなあ」とすすり泣く兄の姿を見ちゃったら「結構イケメンだったんで」とか言えない、絶対言えない! ヒロシ不憫だよヒロシ(´;ω;`)

そんな乙女な捨松(24歳)をはさんで、山川様VS大山の求婚バトル勃発。
戦闘ときいてなぜか参加してくる八重さん(と、お供の襄先生)

山川兄(元会津藩家老)・山川弟(元会津藩白虎隊隊士)・新島八重(元会津藩狙撃兵)という超アウェイ状態の中、孤軍奮闘の大山巌。
まずは理論武装で新政府における外交政策の重要性を説き、
「海外に出たら同じ日本人です」と、捨松さんのセリフを引用するも
「ここは日本です」とあっさり論破され、あとはもう薩摩と会津の本音丸出し泥試合。
いまは参議陸軍卿と陸軍大佐だが、ここでは薩摩の砲兵隊長と会津のご家老様だ。

「あーあーなんて狭い了見なのかしら!」
「あ~ら、日本の政治は薩長の狭い了見でやってるじゃないの」
「はー、それが本音ぇ?」
「本音じゃなくて じ・じ・つ でしょ」
「なによ! あたしらが日本のためにどんだけ苦労してると思ってんの!」
「会津踏みにじっといてどの口が苦労抜かすか!」

……もはや小学生の口喧嘩が進化したようなレベルの戦いに
「ボクお腹イタイんで帰っていいですか?(´;ω;`)」状態の襄先生(笑)

しかし、そこで火に油をそそぐのが、我らが最終兵器八重さん。

「よっしゃ腕相撲で決着つけんべ!」

大山「( ゚Д゚)」
山川兄「( ゚Д゚)」
山川弟「( ゚Д゚)」
襄先生「 \(^o^)/オワタ」

……いやまあ、たぶん何より優先されるべき捨松さんの気持ちが、頑固な男どもの政治的な論議で無視されているのを止めるための提案なんだろうけども。
腕相撲て発想が女じゃないし。
しかも、この男前なんだかやけくそなんだかわからない提案が、通っちゃうところがまあ八重さんの八重さんたるゆえんで。

山川妹「ぜひ!」
山川弟「「今度こそ負けらんねえ!」
山川兄「うむ!」
その場にいる大山以外の全員が「八重さんが勝つ」と確信してるところがもうね。
うん、どうせフィクションパートならここまでやらなきゃね。
そして、燃え上がる一同の後ろでひとり困り顔の襄先生、とりあえず止めようとするも、無力(笑)

いやー、第二次会津戦争(?)面白かったわー。
本気で勝ちにいく八重さん、焦る大山、一時的に理性を捨てた旧会津勢、襄先生だけドン引き。
健次郎先生はすっかり脳内が白虎隊時代に戻っちゃってるし、山川様に至っては途中から完全に指揮官モードで
「討てー!」
「討てーッ!」
「薩長をたおせー!」
って本気だよこの人!
マジで戦闘シーンの顔になっちゃってるよこの人たち!
BGMまでがまさかのあの戦闘曲で、役者さん達が真剣なだけにもう泣いていいんだか笑っていいんだか、いや笑い転げたけども。
うーん、まさか腕相撲でこの曲使われるとは、なんという坂本龍一の無駄遣い。

結局勝負は捨松さんのポロっとこぼれた本音で決まった。
ベタだ。ベタすぎる展開だけど、本気で八重さんが勝っちゃったり、いわんや大山の腕折っちゃったりするわけにはいかないから仕方ない。
捨松さんのためにわざと負けた八重さんと、呆然とする一同。
そこですかさず使命を思い出した襄先生、相撲をとったその手を、握手に変えさせる。
ここまでむちゃくちゃな流れを、無理やりきれいにまとめた襄先生もある意味すごいわ。この人ひとりいれば、世界から戦いは無くならなくても家庭から争いは無くなるわ。

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まあそんなわけで、
・会津の苦難を最後まで背負い(by覚馬)、
・初恋の八重さんの幸せそうな姿に切なく笑い、
・尚之助の「会津戦記」を渡されて後悔に苦しみ、
・それを読んで亡くなった妻や故郷を思い出して慟哭し、
・薩摩っぽに妹クレクレされて血管ぶち切れそうになった
山川浩の戦いは終わった。
この後「なんで薩摩なんかに嫁がせた!」と会津関係者から非難轟々責められるまで含めての、第二次会津戦争であった(気の毒すぎる)

いやー、「組!」の「寺田屋騒動」以来のすさまじいまでのコメディ回だった。
大河ドラマの底力を見た。
こういうコミカルな演出(それもフィクションてんこ盛り)は賛否両論だろうけど、ぶっちゃけ面白かったので自分は満足だ。襄先生の困り顔も堪能できたし。

フィクションといえば、史実はもっとめちゃくちゃで(笑)、大山に泣きつかれた西郷従道が「ふたりの仲を取りもっちゃる!」と発奮して山川長男宅と間違えて次男宅に突撃するとか、嫌味たっぷりに「うちは逆賊ですから!」と言われて「うちも逆賊(の身内)ですから!」と返したりとか、むしろこっちの方が腕相撲面白かったんじゃないかというエピソードがあるのだが、信吾どん出てないししょうがないか。

そんでもってラスト、
「東京大学には官僚の養成機関になってもらおうふふふふふ」
とか腹黒本音を赤裸々にさらけ出す伊藤博文。
健次郎博士(理性が戻った)の反発にも「会津ごときが」的なあしらいで、……おいこら俊輔、きさま何様のつもりだちょっとあの世で高杉さんに苛められてこい。

うーむ、そろそろ岩倉公もアレだし、ラスボスはどうやら伊藤博文なんだろうか。
でも伊藤も女子教育には理解があったはずだし(日本屈指のセクハラエロジジイに女子教育いわれても素直に受け取れないんだけどw)、襄先生とはうまくやってくれないかなあ。

それにしても、薩摩勢がイケメン枠で持ち上げられてるのに比べて長州勢の扱いがアレすぎて、ちょっと山口の人たちが気の毒になってきた(笑)
でもまあ、残ってんのが俊輔(女色)と聞多(汚職)と狂介(汚職)じゃしょうがねえわ。
とりあえず尊王攘夷掲げて倒幕しといて、明治に入ったら喜色満面鹿鳴館でダンス。攘夷はどこいった。
と、突っ込んでおく。

ミルクセーキ祭り

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(予告)
今回はスイーツな感想ですよ、ミルクセーキだけにw


時に明治15年。自由党の板垣退助が暴漢に襲われる。そう、かの有名なあの事件だ。
まあ、板垣も気の毒っちゃ気の毒なわけよ。
あの名セリフのせいでほとんどの後世の人からてっきり「板垣死んだ」と思われて、後年宮武外骨から「自由は死んでも板垣死せず」「岐阜で死んでりゃ良かったのに」などとこきおろされるはめになったりした点は。
で、結局死んでなかったわけだが、その板垣の見舞いと称して面識もないのに大学創設の協力を取り付けるために押しかける襄先生。意外と図々しいところがまた魅力的。
真面目な顔で「国会の成立を前に、官立大学の弊害、私立大学の必要性」等々を説いているのだが、とーても良い事言ってるのだが……ミルクセーキを作る所作が可愛すぎてそっちにしか目がいかんw
一口飲んだ板垣を「美味しい? ね、美味しい?」みたいにわくわく凝視しちゃったりして、そんな可愛い目で見つめられたらたとえ「何じゃこりゃああ」と思ってたってまずいなんて言えないじゃないさ!
いや窓際に移動しても飲んでたところをみると美味しかったようだが(笑)

どうです! かの板垣退助すらも篭絡した、おそるべし襄先生(のミルクセーキ)!
我々は! このすさまじいまでの商品訴求力を前面に売り出すべきではないのか!
今こそロー○ンは「襄先生のお手製ミルクセーキ」「襄先生のお手製サンドウィッチ」そして「新島家のジンジャークッキー」三点セットで期間限定発売するべきであります!
(ソウダ!)(ワーパチパチ) ←効果音

こりゃ売れるで

ただでさえ今回のタイトルが「襄と行く会津」ですからねえ。
「いったいどこの旅行会社のキャッチコピーなのか」「ツアーの詳細を教えろ今すぐ申し込む」と一部視聴者を騒然とさせていたようで、NHKは襄先生の商品アピール力がいかに凄いかを熟知しているらしい。
なんのためにこの時期にCM起用したんか!
なんのために白オダギリ設定なのか!
この流れに乗らずしてどうするローソ○! 焼きパスタばかりが商品じゃねえぞ!

というわけで焼きパスタ


おおむねそんな内容だった第42話「襄と行く会津」
ストーリー的には、伝道旅行に同行した八重が十数年ぶりに会津を訪ね、変わり果てた故郷で失ったものの大きさ、大切さをかみ締める……というようなスーパー会津回のはずなんだけども、
結果的にむしろこれはスーパー襄先生回だった事が判明(笑)

いやはや、さらに女子力アップした襄先生たらミルクセーキはふるまうわ、義理姪にオルガン弾いてお歌の稽古してるわ、無敵だな。
男を陥とすにはまず胃袋からというアレを素でやる襄先生、確実にワシより女子力高いわ。
前夫とのノロケ話をきかされても「幸せだったんですねえ」とか天然天使っぷりにも磨きがかかってるし。
尺の都合上無理かなーと思ってた猪一郎のそば対決も(会話の中でとはいえ)出た!
板垣退助との人脈も出た!
そして来週は勝先生も動くとな!
うむ! 襄先生に関してはいい感じにポイント抑えてるじゃないかえらいぞNHK!

ミルクセーキ以外の取り上げポイントは、やはり安中で待ち合わせた八重さんを見つけて「八重さーん!」と駆け寄る襄先生ですかね。

もはや子犬
♪どんなにじょうずに隠しても、お耳としっぽが見えてるよ♪
……何なのもうこの可愛い生物は。


さて、先週、一年かけて描いてきたストーリーをどう収束させていくか打ち出してきたのかな?
と思った脚本、案の定今週は焦点定めて必須要素を盛り込んできた感じだ。
上手いなあと思ったのは、荒廃した会津の様子が描かれることによって、同じ回に板垣が言った「武士だけが戦っても人民がそっぽを向いていては国が滅びる」というセリフが生きてくるあたりだ。
若干、回想シーンが長すぎてちょっとダレたけど、ただ会津を懐古するための尺つぶしではないという事だろう。

また、主要な登場人物たちの心理描写もきちんと押さえてきている。
たとえば、会津に行かないのかと問われて、複雑な表情で「俺は行けねえ」という覚馬。

「行かない」ではなく「行けない」というところに心情が溢れる。

戦の前に故郷を離れたきりの覚馬にとって、記憶の中の会津は、美しく懐かしいことばかりだっただろう。
だからこそ、その大切な故郷を守って闘えなかった己に帰る資格はないと思っているのではないだろうか。
盲いた身にはもはや故郷が映ることはなく、思い浮かべるのは祝言の夜。
今回このシーンを見て、そういえばこれまで覚馬自身が会津をどう思っているかを描いた場面がなかったなあと思い当たった。かすかに玄如節の拍子をとる指先の動きが、普段感情を出さない覚馬の、会津への、前妻へのやるせない思いを物語っている。
そして、そんな覚馬の想いを感じとっていて、黙って耐える時栄さんの表情のなさに、溢れんばかりの感情が見てとれる。

さらに、みねが嫁に行ったと聞いた瞬間、それまでの頑なな表情から晴れやかな、心から安堵した表情に変化するうらさん。涙を流して喜ぶシーンは、先週の覚馬とセットになっているのだろう。
父は、家を継がせるために育てたのではなく、母も家を継がせるために手放したのではない。
きちんと教育を受け、良縁に恵まれるようにと願われていた事が、みね本人に伝わったことで、山本家におけるひとつの物語が終息したように思える。

……というような会津再会の感動がね! 感動したんだけど! お吉さんとの再会とか、特に見る影もなくなった家の跡から角場が見つかった瞬間はもうトリハダ立ったくらいなんだけど!
……次回予告で全部持ってかれたったった(笑)

なぜ! なぜ「捨松を嫁に欲しけりゃ俺を倒してみろ!」という、兄というよりもはや父親ポジションをヒロインがやるのか!
そしてそのヒロインに片思いしていた山川兄の立場はいったい!(笑)
四十やもめで連れ子が三人(しかも全部娘)おまけに元敵軍の大将という、ほとんど突破不可能な障害の壁を、果たして弥助は突き破る事ができるのか!
次回「鹿鳴館の華」刮目して見るべし!

うん、まああいかわらず切ない山川様の受難は置いといて、男前な解決方法だよね。
やっぱり男前の八重さんの方がカッコ良くて好きだなあ。いっそ大山狙撃しちゃえばいいのに。なんでも史実では板垣が刺されたときいて「死ねばよかったのに」みたいな反応だったらしいしワシもちょっとそう思うし(酷)
いや、板垣に関してはちょっとだけ心配したもんでね、ホラあの人アレな人だったみたいだからね。
若い頃は素行不良で二回も処罰されてそのうち一回は男をアッー!とかそういうアレだからね。
こんな可愛い白うさぎが単独で乗り込んだら危険なんじゃー! とか思わないでもなかったけどNHKだしそんな事はなかったぜw

というわけで、ミルクセーキ発売してくれよう。

鴨川減水w

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ええーっと、前回は失速しかけましたが、今回は政治パートがわりとしっかり描かれていたので、感想も真面目に(笑)

板垣退助らによる 打倒薩長 もとい自由民権運動の火の手が上がる

「そんな事より財政問題じゃあ!」と、悪党面した岩倉・伊藤らが地方増税を決定

府知事から追加徴税を命じられて京都府議会炎上

新聞を使った民意をあおる覚馬の作戦に怒り狂う槇村

殴り合い蹴りあいひきずり落としあったうえで両者痛み分け
「やっぱりお前は強ぇ」「お前もよく闘った!」
いわゆる熱血少年漫画(笑)

槇村府政の置き土産で演説集会の自由

同志社で演説会開催

おおむねこんな感じで、要素と要素がからみあった話の流れはなかなか上手かったと思う。

なんちゅうか、露骨っちゃ露骨なんだけど、
「お上の御聖断をあおぐ。此度もそれで決まりやぐへへへ」と嘯く岩倉卿や伊藤ら新政府の面々がほぼ時代劇の悪代官ノリで笑った。
錦の御旗を捏造した彼らの相も変わらぬやり口を描く一方で、
「戦いには敗れても、義がどちらにあるかを世に問うことはできる。戊辰の頃とは訳が違う」
と静かに槇村と対峙する覚馬との対比が。

いやー、わかりやすいわー(笑)

確かに西南戦争の回で描かれた、「薩摩への復讐だ。会津は逆賊ではない!」という山川様の主張は、感情的には全面賛成だし、もちろん間違ってはいないのだが、ただの復讐心とも受け止められかねない。
「そもそもこういったやり方は国際社会の一員として未熟だ」
と糺す覚馬の姿勢こそが、「八重の桜」でもっとも述べられるべき「会津討伐への批判」なのだろう。

そして、政治的なストーリーに絡ませて、山本家の問題を描いたのもスムーズな流れだった。
密偵に襲われたみねを、半身不随の身で立ち上がった覚馬が救うシーン。
「何かあったら大声で呼べ」と父としての情愛をのぞかせる。
そして結婚を決めた娘に、再度同じセリフを呟くシーンは久しぶりに感動した。

残り9回となった中で、これまで描いてきた「八重の桜」をどう収束させていくかを、今回の脚本は見せたかったのかもしれない。

ただ、いかにも残念なのは、「正しい批判」をすべき山本覚馬の人物像がどうにも薄い点だ。
彼の主張の正しさを実感させるためには、そもそも戊辰前の京で、彼がどれだけ開明的かつ重要なポジションにいたかを、もうちょっと描いておく必要があったと思う。
幕末編で、どうにも田舎から来た兄ちゃんが新撰組にびっくりしたり西郷に再会したりウロウロおろおろしてるだけで、覚馬という人物の偉大さがさっぱりスルーされている件はネット上で指摘されていた。
彼があの時代に、いかに諸藩の名士たちと交友関係を築きあげ、西欧の知識を取り入れた開明的な思想を持っていたか、そして戦後京都の近代化のためにどれほどの功績をあげてきたか。
そこの部分が端折られてしまったがために、現在の覚馬の言葉に説得力がなくなってしまっている。

せめて西周との交友だけでもなあ……うーん、非常に残念だ。


でも、この先の回を、襄先生の大学設立運動と、おそらく徳富蘇峰を通して描かれるだろう自由民権運動あたりを主軸にして見ていくぶんには面白いかも知れない。
残り9回という中でどこまで描けるかわからないが。


そう、その大学設立。
民意を反映する国会設立の勅書が出たときき、一国の良心となるべき人材を大量生産せねば! と決意した襄先生。
窓からの光を背景に「大学作ります!」と宣言する襄先生美しかー。

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後光効果が激しいのは照明担当の趣味か?


この話が出たからには、襄先生のあのとんでもない人脈フル活用の寄付の話も出てくるよね?
出てこないとは言わさないよ!ヽ(`Д´)ノ
だって、さらーっとwikiで調べただけでも、
井上馨・大隈重信・土倉庄三郎・大倉喜八郎・岩崎弥之助・渋沢栄一・原六郎・益田孝etc……
そうそうたるメンバーですやん。すごいなあ、明治史にうといこのワシでさえ知ってる大物ばっかだよ。

だいたい襄先生の交友関係は、覚馬に負けず劣らず尋常じゃないんだよね。
上記以外にも岩倉使節団時代には、木戸孝允、大久保利通、伊藤博文、田中不二麿、森有礼、富田鉄之助。
今回岩倉たちに追い出されてブチ切れてた大隈さんや、土佐弁で気を吐いていた板垣退助とも交友あるんだから!
勝先生なんか福沢諭吉けっぽって同志社に寄付したってんだから!(笑)

ここを活写せずして新島襄を描いたと言えるか!
いつもニコニコふわふわしてる天使なだけじゃないんだぜ!
っていうか、襄先生って何者なんだこれ、正直冴えない校長先生は仮の姿だろう。
実は世界征服のための秘密結社の一員とかそういう、いやフリーメイソンとかかわりがあったってのは知ってるけどw

……ってところをひとつお願いしますよNHKさん。
うん、覚馬の交友関係はなんかもう手遅れだけど、襄先生関係はまだ回数あるし! ねっ(笑)

ところで、覚馬の娘みねさんメイン回、というか、むしろ父・覚馬の回だったわけだが。
久しぶりに覚馬が政治家として理想と信念を追求し、容赦なく敵を攻撃する顔とは別の表情を(無表情だが)見せてくれて面白かった。
「(跡取り娘として育てられたのに)結婚を許すってどういうこと!」
という娘の怒りに「???」みたいな(笑)
まあ彼にしてみれば娘の恋愛に鷹揚な、非常に開明的な良いパパのつもりだったのに怒られた、なんでー? てな気分だろう。
ふたりが旅立つ時、見送りはせずにひとり部屋で浮かべる微笑も深い。

だが。
「何があっても離れんじゃねえぞ」という覚馬に「おまえが言うな」と視聴者全員が突っ込んだだろう。
いや、もちろんわかってるよ。あれは「お前は」何があっても離れんじゃねえぞの意味なんだよね。
でもちょいと突っ込まずにはおれない失笑シーンだった(感動シーンなのに!)

まあ、ツイッター界で兄が投げ込まれすぎたせいで鴨川があんな事になっちゃったけど、今回でだいぶ水位が減ったんじゃないだろうか(笑)

「守る会」あやうくオウンゴール

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いや……うーん……。
……なんか微妙に最終回まで擁護しきる自信がなくなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしであらせられらー(やや投げやり)

ちょっともう最初に吠えちゃうけど(またかい)

今回の制作のやる気のなさはいったい何事か!
何なんだあのしょうもない暗転入れまくりのぶったぎり編集はっ! 話がぶつぶつ切れとるやんけ!
そして何じゃあの自責の杖事件を矮小化する解釈はー!
はっきり言うぞ、最終回近いから駆け足だからと適当こいてるんじゃねえ、こっちは真剣に見とるんじゃー!



(ぜえはあ)

まあそんなわけで、今回の目玉は言うまでもなく、新島襄エピソードでも一二を争う有名な「自責の杖」事件。
三条公卒倒以来の「絶対フィクションだろ何考えてんの脚本! と思ったら史実でしたコレ」な仰天エピソードですな。
左脳的演技プランを取るわりに実は結構憑いちゃうタイプのオダギリは、このシーン撮影本気でやりすぎて手の甲を腫らしてしまったらしい、ときいたオダギリファンはおおむね胸をわくわくさせながら待っていたのだ。
……ハラハラでもドキドキでもないよ。ワクワクだよ。
ふはははは。

で、この事件の遠因といってもいいのが、冒頭の同志社の資金問題なわけだが、
これについては真の黒幕はマッキーではなく、作中でもちらっと出てきた外務卿の寺島宗則らしいですよ。
そもそもなんで学校経営に外務卿がからむのかっていう話なんだけど、あの時代は、日本人が外国人を雇用する事はできても、その反対は許されなかったらしい。
しかるに、実際は外国人が経営しているにも関わらず、名目だけ日本人を経営者としているケースが多かったのだ。
まあそりゃ外国資本としちゃー開国したばかりの極東の地なんて美味いイワシの集合体みたいなもんだしね。
つまりアレですわ、「外国資本に食い物にされちゃかなわん」という国策なわけで。

なるほど、そういう視点で見てみると同志社はひじょ~に怪しい(笑)
なにしろ、頼りなさげな校長先生が右往左往する傍らで、外国人教師たちがふんぞり返って「アメリカン・ボードの寄付金が欲しけりゃ宣教師教育に力を入れんかい!」とか命令している。
寺島卿でなくても怪しいと思える状況なわけで、槇原知事との「聖書を教えるとは何事か!」バトルも、本当はこの寺島外務卿がらみだったというわけだ。
で、冒頭の同志社閉鎖騒動につながる。

まったくもう。ただでもクリスチャンへの偏見の強い地で神経使ってるのに、しかも金がなくて寄付集めと伝道で忙しい襄先生なのに。
そこにもってきて次から次への受難三昧だ。
アメリカからの資金援助を危険視する政府からは廃校を命じられるし、
外国人教師からは伝道強化を迫られるし、
じゃあ伝道クラスを設けるために能力差のある2クラス合併やむなしとしたら上級組はストライキ起こす。
そんでもってそのストライキに対して市原たちから「集団欠席は校則違反だ処分しろ」と迫られる。

どいつもこいつも困りはててる襄先生をさらに困らせることしかできんのか!
自分らで何とかせんかお前ら頭いいんだろうが!ヽ(`Д´)ノ

まあ、そんなこんなで「自責の杖事件」に至るわけですがね。

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実に期待どおりの美しい自虐シーンでございましたわね全国のお姉さま方ー!
あれよ、アレ見て目が三日月になってる人は間違いなくオダギリファンでございますわ!

傷むジョーほど美味なものはこの世にござらぬ! これ真理!



ハッ!(゚▽゚;) ←我に返った

実際のところどうだったのかというと、ストライキしてた上級組はあの前の時点で、襄先生の涙ながらの説得を聞き入れて、ちゃんと謝罪し、授業に出席することを約束してる。
襄先生が視聴者にマゾ呼ばわりされたアレは、原理原則を振り回して「スト組を処分しろ」と迫る市原たちに対しての、半ばやけくその「これが処分だ文句あるか!」アピールだ(たぶん)。

だってずいぶん経ってから「新島襄のあれは芝居だったんか?」ときかれた徳富蘇峰が
「芝居も芝居、大芝居だ。ただし、役者が違う。新島先生が4枚も5枚も上だった」てなことを言っているらしいよ。
……いや、ぶっちゃけ自分は「やるじゃん、襄先生」と、そっちの方にに感動した(笑)

あれがパフォーマンスだとしても、そのパフォーマンスによって人を動かす事ができたなら、それは必要かつ有効な手段だったと思う。
だいたい、ピューリタンてのは、ややもすると教条的というか律法主義というか、ルールにこだわって融通がきかなくなりがちだ。
その辺も含めて、アメリカン・ボードの要求と生徒たちの夢を大切にしたい信念との板ばさみになった襄先生が、本来内省を旨とするピューリタニズムを体現したのではないだろうか。

あと、襄先生、神田の生まれだからなあ……案外気が短かったみたいだし、ひょっとしたら単にぶち切れただけかもとも思うけど(笑)

まあそんな、ピュアな情熱が溢れたのか、大人なかけひきなのかはおいといて、襄先生がああいう行動に出て、問題の争点をなし崩しにしてのけたのは事実。
今回襄先生は自分で自分の身を守った!(肉を斬らせて骨を断つ的なやり方だったが)
本質的な解決にはなってないけど、「責任はすべて自分に」と言い切るトップに弱いのは日本人の常。口だけ達者でも中身はピュアな学生たちはすっかり「センセイごめんなさい」状態になって、まあ外国人教師たちは、いかにも日本人的な問題解決法に白けたらしいが騒動は収まった。

収まらないのは、視聴者の心だ。

「自責の杖」事件の遠因は寺島にあるが、直接原因は学生と外国人教師との意見の相克だ。
しかし、ドラマでの直接原因は八重さんの「はったり」になっている。
襄先生を(生徒の悪口から)守るためについた嘘が、彼らに襄を尊敬させ、襄には勇気を与えた……という形にしたかったんだろうけど、気持ちはわからないでもないけど、むしろ背後から撃ってるじゃないかこれ!
「守る会」会長なにやってんのよう!

いや、つい先週人を殺した過去を後悔しといて、どの口で夫の殺人を捏造するのかとか、
ことさら斬り合いなんざせんでも、死罪覚悟で国禁犯して渡米しただけで、信念のために闘う男だろうとか、
そもそも会津で敵を殺しまくった最強スナイパーをヨメにしてる時点で十分武勇伝だろうとか(笑)
そんなツッコミはどうでもいいんで(良くないが)この話に無理に八重さんを絡める必要があったのか? と問いたいのだワシわ!
正直八重さんは後からきいたという形にするべきだったと思う。
駆けつけてぼへーっと見つめてあげくに「自分の嘘が原因だったごめんなんしょ」とは何事か。

ワシは! 吉田松陰の「断固として事を行う時、人はみな狂気だ」を地でいく襄先生の情熱に打たれたかったのに!
せっかくの熱演がパアだよ!
あの「え?」ですべて雲散霧消だよ!


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……可愛かったから許すけど!

黒いの(゜∀゜)キター!

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純白天使の襄先生に、ローソンCMの白シャツシェフと、目にもまぶしい白オダギリが続き、世間様には「オダギリさん=白い」イメージが定着しつつあるかのようだ。

が、そこはオダギリですからして。

「八重の桜」クランクアップ、襄先生と八重さんが福島でさわやかインタビューときて、ファンは「あーこりゃ白いオダギリも見納めだろうなー」などと予感はしてたんですよ。
ねえ?
案の定、飛び込んできた釜山国際映画祭のニュース。

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映画「Present for you」(公式サイト)の宣伝を兼ねての参加なのだろうと思うが、ファンの間では「大河班の大々的な打ち上げをぶっちぎって渡韓したらしい」という噂が真実味を帯びて語られておる(笑)

さすが韓国、映画祭関連のニュースはあっというまにこれでもかとばかりにweb上であがりまくっている。
ありすぎてとても紹介できない。面倒なので、すいっちさんちの記事をどうぞw

「釜山国際映画祭関連報道(韓国Web動画など)」

うーむ、出る記事出る記事、見事にアフロの事ばっかりだよ! ほかに言及することがあるだろうに(笑)
オダギリもともとアフロ者だったからなあ。ファンにとってはあらなつかしい程度の、むしろ定番なんだけど、世間的にはそれほど認知されてないのか(ピンクのペーのアフロとかあったじゃないねえ)。

あ、そんで肝心の映画「Present for you」上記公式サイトにも写真があがってるけど、まだ何の情報もない頃にツイッター上で騒がれたのが、

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こんな感じのスチールで、天使襄満開の頃だったもんだからこれ見て鼻血でそうになった。
いや襄先生は可愛いからね、可愛いからいいんだけど、やっぱ自分が一番好きなのはロンゲ無精ひげ無害な怪人二重面相みたいなオダギリですからね。
なにこれ素敵! ダークでワイルドなイメージ! フィルム・ノワールみたいな感じかしらいや~ん!
とかすんげえ期待したんだけど、その後公式のトレーラーがあがってきたらどうやらもっと不思議な感じの映画らしい。
画面はダークなんだけど、人形との究極コラボ?(笑)面白そうだ。


先日の音楽紀行番組「旅する音楽」出演、映画「人類資金」出演、ローソンの白シェフCM、「Present for you」で釜山国際映画祭賛歌、と次々に流れる嬉しい情報に続いて、さらに昨日飛び込んできたのが年末のWOWOWドラマ出演情報。

「大空港2013」公式サイト

なんなのこの飛ばしっぷり。
ついていくのに精一杯(てかWOW WOW観れねえやorz)

まあ、仕事してくれるのが一番のファンサービスだな、うん。

大殿>その他

Posted by Lazyrose on   4 comments   0 trackback

はーい、みなさんいいですかー。
例によってroseさんの超一方的独断と偏見まみれの暴言ですからねー、しばらく耳を(いや目か)ふさいでくださいねー。




土下座が土下座がといつまでもヒステリックに騒いでんじゃねえよ!
誰も「会津が悪かった」なんてひとことも言ってねえだろが!
条件反射でいちゃもん付けてないでちっとは脳みそ使わんかい!



遠吠えオワリ




おそらく多くの視聴者が感じたのは、それまでの八重さんの主張と180度違う反応へのとまどいだろう。
八重に父親を殺されたという薩摩の女学生への謝罪に、
「ここで謝るなんて八重じゃない」「前半の自己否定か」「会津否定か!」みたいな意見が多い。
意見つうか非難轟々だ。

そりゃあ、確かに八重さんのキャラが変わってるというかブレてるように思える。
なにしろ己の手で敵を殺しまくったヒロインなんて、大河初ですからなあ。
戦後、その心境がどう変遷していくかについては、視聴者もこれまでの、戦いもしないで国政に差し出口はさむお姫様の綺麗事ドラマとは違う流れを期待したでしょうよ。
だから「何で土下座した」と暴れたくなる気持ちはわかる。

でも、あそこで八重さんが「お前らも同じ事したんじゃー!」と叫び返して女生徒泣かせたら、それはまあそれで見ものだったと思うけど(笑)
米沢で会津を蔑んだ商家の旦那をぶっ殺そうとした頃の八重さんから、十年経っても何の成長もなかった事になる。
それに、まがりなりにも宣教師の妻としてどうなのそれは(笑)

ただでも八十なんぼ生きた人の後半生を、三ヶ月で描こうという 暴挙 尺が足りない事甚だしい明治編において、わざわざオリジナルキャラを登場させてまで脚本が描きたかったのは、
決して「戦争しなければ良かった」などという幼稚な反戦論ではないだろう(たぶん)
ましてや「会津に非があった」などという勘違い自己反省ではもっとない(はずだ)。

あの謝罪は、戦で人を殺したという罪に対する、本質的な人間論ではないのだろうか。

自分の親兄弟は敵に殺されたけれど、自分もまた他人の家族を殺したのだ、という事実をつきつけられた人間がどういう行動をとるか。
「自分じゃない」としらばっくれるか「そっちが悪い」と開き直るか「すまん」と詫びるか。
潔く自分の罪を認め、傷ついた生徒に寄り添おうとするのが(このドラマの)八重だ。
あれは、戦場で人を殺した人間が、殺した相手の家族に遭って「あんたの父親殺してすまん」と頭を下げたシーンであって、会津が闘ったことを否定してなんかいないだろう。
だからこそ女生徒の方も「罪のない人間なんかいない」と、個人として受け入れてる。
これはキリスト教的に、汝の敵を愛せよとかそういう、人間の原罪に対する姿勢がどうたらいう話だろう(←いいかげーん)

そんでもって、
戦争で身内が死ぬのはお互い様だ! とか、会津は逆賊ではねえ! とか、そもそもそっちが理不尽に攻め込んできたんだろうが! とか、
そのへんの主張は、ちゃんと山川様が語ってくれてるじゃないか。
なんか妙に感情的で乙女チックな山川様だけど、西郷どんには迫力負けしたけど言ってる事は正論だ。
今回は山縣に嫌味言われても開き直ってたし、いいぞ頑張れ山川様。その調子で大山には八つ当たりしまくって今のうちに叩きのめしておきなされw

つーかガタ小せえなあ! ナリも小さきゃ器もちっさー! さすがは汚職政治の先駆者! 不正に癒着に派閥政治の代名詞! 元長州藩遊撃隊総督から「山縣は知人だけど友人じゃないし」とか線を引かれただけある!
泉下で木戸さんが泣いてるぞ! 高杉さんは笑い転げてるだろうけどな!

おっと話がそれたw

史実の新島八重さんは、そうそう簡単に薩摩に対するわだかまりを捨てたわけではないらしい。
実際は、薩摩出身の生徒を毛嫌いして差別しまくって、心優しい襄先生を悩ませていたそうだ。
正直そっちの方が納得はいく(笑)
でも、そんなリアル八重さんも最終的には薩摩出身の生徒たちと和解している事を考えれば、おそらく彼女の中で今回のような葛藤は、長い年月あったんだろう。
だから、ドラマ的に薩摩への恨みを解消する方に持っていくのは良い。
ただ、一話の中でケリがつくのは短絡的だった。
人の心の移り変わりというのは時間をかけてゆっくりと行われていくものだ。
「許してくれ」と謝る前に、八重自身の葛藤がもう少し欲しかったところ。

まあ、なんちゅうか要約すると明治編の時間が足りない、のひと言に尽きるわけで(笑)
西南戦争に至る過程とか、山川浩がいかに大暴れしたかとか、山本覚馬が京都博覧会や鉄道事業でどれだけ京都に貢献したかとか、
もっと人物描写を丁寧にすることで、明治編ももっと深みが出たんじゃないか、と思うとちょっとなあ。


……てなことを言うと、「尺が足りなくなったのは会津編が長すぎたから」という意見が出てくるわけだが、
そ、それは確かにその通りなんだが、

うるさい! 容保様のためなんだからそれはいいんだ! 我慢しろ!



そんなこんなで、冒頭から女生徒と外国人教師が対立したり、薩摩と会津が因縁嫌味の泥仕合とか、ブラック槇村のパワハラに覚馬ニヤリと暗黒微笑で来週ざまを見るがいい! とか、まあいろいろ心荒む回だったが、
そんな中でいつにも増して視聴者の心を癒してしてくれたのが、我らが天使・襄先生。
会津だ薩摩だにとらわれた頑なな女生徒の心を
「あなたは、私たちのこどもですから」
と高いステージからの癒し光線でとろかす襄先生マジ天使。

このまぶしさにキミは耐えられるか?
もはやこっちが本業。多少校長として頼りなかろうが、これだけ癒してくれるなら文句ないじゃないよアリス先生!

むはあ~。
なんじゃあの愛くるしいガウン姿は。がっちりした肩にほっそりした腰、ちょっぴりしどけない襟元とかちょっと乱れた前髪とか、
ランプ要らん! 後光で部屋が明るくなっとる!

ついでに、襄先生の女子力がさらにアップしていたのも今回の見所であった。
あまーいお菓子が好物で、料理もすれば繕いものもする、洗濯だってもちろんやります、ってだけでもいい加減目が点なのに、
妻にお茶を入れてくれる夫!
新居のお花の手入れをしちゃう夫!
台所は妻に合わせて設計しちゃいます、妻が凹むと優しく慰めて信じてくれます、
おまけに妻のオルガンにあわせて歌まで歌ってくれるよなにこの愛らしい生物はなに!
来週この愛らしい生物の生みの親が登場するらしいけど大丈夫だろうか。
武士の子息がこんな愛らしくなっちゃってパパショック受けるんじゃない?
うむむ、「守る会」出動の予感w

ところで、薩摩の女生徒リツ役の大後寿々花さんて女優さんは光ってたなあ。
まず、非常に明治、大正時代の女性的な容姿からして出色だ。昔の日本女性ってこんな感じの顔立ちの人が多かった。
地味なようでいてハッとさせられる表情、ほっそりした首で和服の着こなしも違和感なく、日本髪もとても似合っていて、おまけに演技もすごく上手かった。
時代劇的にこれからものすごく期待したい女優さんだ。