Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

「アリスの棘」#7 がんばれ西門(棒

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いやいやいや、盛り上がって参りましたなあ~。
ついに明日美の正体が露見し、虎穴に入って宣戦布告するも悪徳医師二人組にあっさりひっくり返され言質を取られ、あげくに復活の伊達医師が振りかざした凶刃に磐台ムスコ倒れる!
窮地に継ぐ窮地! これでもか! みたいな、ううむ、これで全10話中の7話だってんだからね。
このクライマックスっぷり、盛りだくさんすぎて頭がくらくらします。
いえむしろ腹黒い親父ふたりの
「俺たち仲間だもんね」「(*´・ω・)(・ω・`*)ネー」
みたいな 気持ち悪い 仲良しツーショットにうっかり脳やられたくらくらする。
こええよ、「極悪がんぼ」よりこっちのおっさん達の方が別の意味で怖いよう。

で、この大盛り上がりの第7話で、西門くんはどんな活躍をしたかというと、

・明日美にたい焼きを買ってきて、
・女の子の飛ばされた帽子拾ってあげて、
・伊達とバーで腹の探りあいして独身美女のプライベートを暴き、
あげくの果てに見せ場を坊ちゃんに取られた‥‥orz 
(全部女絡みなあたりがさすがイケメンとだけ言っておく)

世間様が磐台ムスコの生命の危機に、「悠真先生ー!」「死なないでー!」と絶叫している最中、オダ友さんたちが一斉に呟いたのは、

「なんで刺されたのが西門じゃないんだ!ヽ(`Д´)ノ」

というひと言であった。
ううむ、鬼じゃ、オダギリファンは鬼の集団でござる(笑)

むろん、自分もそう思った。
嗚呼西門よ! ヒロインをかばって刺されるという、究極に美味しいポジションを坊ちゃんに奪われるとは情けない!
つーか今週も役立たずのまんまやんけ、伊達先生褒めちぎってるだけでハニトラになっとらんやり直し!
てかお前ちょっと山に篭って修行してこい! もういっそ脱げ!

‥‥と、視聴直後は思ったんだけどねえ。
なんかだんだん、彼を責めるのは気の毒な気がしてきました。

だって、これまで西門はさんざん明日美に適切なアドバイスをしている。
にも関わらず、ことごとくそれを無視され、意固地なヒロインの勝手な行動が裏目に出ては、彼が必死の形相で駆け回るはめに陥っている。
日向の別荘行きでも、そりゃ確かに「お前が車ぶつけてでも時間かせぎせんかい!」とは今でも思うが、
考えてみたら坊ちゃんひとり篭絡できない明日美が自分の計画にこだわらずにとっとと鍵盗んで決行してりゃ済んだ話だし。
明日美とこじれて、仲直りしようとたい焼き買ってきてあげて、でも譲らない明日美に(たぶん彼女を巻き込むまいと)これまで黙っていた有馬への疑いを口にしても
「そんなのあなたの事情でしょ!」
とか冷たく言われてしょんぼり(´・ω・`)してるし。

いや、明日美ちゃんそれはないだろう、まがりなりにも唯一の協力者に、しかも自分も仲が良かった妹の死の疑惑に、「私には時間がないのよ!」ってそれはひどいよ。
しょんぼり立ち去る(例によって)子犬モードに入ったオダギリが可愛くてかわいくて思わずぐらっと来ちゃったじゃないよ。
ああ、仲直りのたい焼き食べてもらえなかったんだね、かわいそうに(でも子犬のくせにちゃんと女の子ナンパしてるあたり)

見かたを変えれば西門は、いう事きかない明日美に振り回されて、彼が本来すべき有馬への復讐の邪魔をされているわけで、
ええ、ですからね!
このあと対有馬戦が控えているからにはここで明日美かばって刺されるわけにはいかないんですよ!
たぶん次回廃人同然みたいになっちゃうであろう明日美に替わって、本当の悪をつきとめるという使命が! 彼には!(必死)

そうそう、伊達医師とやりあう場面で、日ごろ眠たそうなオダギリの目がめずらしくくっきり二重になってて
(本気の場面だとこの例が多い。わりと平然と顔かたち変えるんだよなこの男)ちょーカッコよかったので今週はそのカットを。

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それにしても磐台ムスコ役の俳優さんは、若手でも結構人気ある俳優さんらしいのに(名前覚えてないすまん)、「悠真先生派」と「オダギリ派」で二分するほどの人気とは! 
っていうかむしろオダギリの方がせり勝ってる気配がする、すごい、ど、どういうこと?
間に合わなかったくせに「明日美!」って呼び捨てただけで「オダギリ素敵~」とかいったい何事なのこれは!

さて、ストーリーは起承転結の「転」あたりらしい。
黒幕の有馬登場で来週もまた波乱万丈な事になるようだが。
明日美が磐台に送ったカードは「KING OF POISON」で芋虫が描かれていた。
確か「不思議の国のアリス」では、身体が小さくなったアリスが芋虫を怒らせてしまうものの、去り際に身体の大きさを変える方法を教えてもらったと思うが、果たして‥‥。

それにしてもここまで徹底的に周囲の思惑からハブられて、渦巻く陰謀や復讐のに蚊帳の外だった磐台ムスコ。
白すぎて「ひょっとしてこいつがすべての原因だったんじゃ」「ラスボスだったりして」とか思っていたが、なるほど彼の白さはこの展開のためにあったんだなー。
「僕はあなたを守れるくらい強くなりたい」とかフラグ立てまくってはいたが、寸前まで「西門か?」と思わせる演出、面白かった。まあ、ファンからは「西門無能判定」下されたけどなw

「大川端探偵社」#6 笑う村木の破壊力

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‥‥なるほどこれは「村木が笑った」とニュース扱いされるだけのことはある。


実は今回、放映前に番組公式から「今夜、あの村木が笑う!」みたいな怪しいツイートが流れてきた。
さらに大根監督までが同様のツイートを流している。
なんなの? 深夜の飯テロ・エロテロのあとは笑テロなのか?
えーでも、「笑う」って言われてもなあ、すでに先週(笑い堪え顔で)さんざん動揺させられたしなあ~。
‥‥などと首を傾げていた。
実際、謎の弁当事件の犯人を張って、いとも簡単に実行犯を発見した村木がにっこり笑うシーンを見ても
「(超絶可愛いけど)普通じゃん?」
と首を傾げていた。

だが、甘かった! ワシらはまだまだ大川端探偵社を甘く見ていた!

以下、ネタバレ防止のため追記に格納。
いや、正直ネタはバレてもかまわんのだが(笑)



「極悪がんぼ」#6 熱く語れわんこを!

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あのね、今回ね、保はいつもより多目に出て衣裳もチェンジしてるしいつもより長いセリフを語っていたの。
にも関わらず、TLにただようものすごいがっかり感(笑)

言うまでもない。せっかくの冬月の過去回だというのに、そこに若かりし日の伊集院刑事の姿が見当たらなかったからだ!
わんこが! わんこが見当たりません先生ー!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。ウァァァン


しょうがないから自分で描きましたよ。
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速攻でツイッターにあげた伊集院刑事@二十代前半の反応が凄かったので再掲(笑) こっちは小さめサイズです。


思えば14年前。あの時の彼は堅物の刑事さんに尻尾ふってるわんこだった。
そして10年前には口のでかい局長と鬼の副長に尻尾ふってるわんこだった。
以降、オダギリ演じるさまざまな役柄に共通する属性があるとすれば、それは「わんこ」。
信頼する直属の上司への限りなく熱烈な、熱烈すぎる忠犬具合だ。
中には上司のいない役もあるけど、その場合上司に代わる「年上の男性」にがっちりサポートされた上で好き勝手やっていたケースが多い。
「アカルイミライ」の雄二は守のGOサインにどこまでも忠実だった。「メゾン・ド・ヒミコ」の春彦はヒミコを守るために身まで売った。「ミッキーがいなかったら生きていけない!」と豪語する正義とか(笑)「マイウェイ」の辰雄様だってあれは完全にジュンシクに守られてた(わんこというより姫だったが)。
そう、オダギリの演じる男は、一見奔放に見えても、実は器のでかい年上の男性にがっつり箍をはめられてこそ、という役が多いのだ。
稀に「天体観測」の木崎タケシとか「人類資金」の鵠沼とか、そういう対象がいない役だと、どうにもふらふらしてて、がんばってるのに不安定→行き着く先は破滅みたいな状況に陥る。

自由そうでいて、その実わんこ。

これはそっち方面のお姉さんに限らず、おおむね女性のハートをがっつり掴む属性といっていい(※イケメンに限るがな!)
べつにオダギリ本人の特性ってわけじゃないけど、そういう役に適性があるんじゃないかと思う。
あえて特記するならあのうるうる黒目がちなお目目とかがなんか強力なわんこビームを発していて、その手の役だと断然魅力を発揮しちゃうのだ。
今だってほら、「大川端」ではこの上なく器のでかい所長の掌でぼへーっと昼寝してる。
そんでもって特に箍はめるご主人不在の「アリスの棘」だと、年下の女の子見守ろうとしてイマイチな状態にいやなんでもない。

で、伊集院保という役は、チョイ役ながらもうばっちりわんこ。それも飼い主以外には見境なく牙を剥くボルドーマスティフ並みの(見た目はボルゾイのくせに)猛犬。
冬月さんと話す時は丁寧な標準語なのに、彼以外の人間に対してはベッタベタな広島弁だったり、
冬月さんに馴れ馴れしく話しかけるクサレ外道(本気で役名が思い出せない)を威嚇したり、
今週もまた冬月さんとの密会に割り込んできた薫を見るあの嫌そう~な表情。
もうわかりやすくてわかりやすくて、ああもう、冬月さん以外目に入らないのね冬月さん大好きなのね、保可愛いよかわいいよ、ワシそっち方面ぜんぜん興味ないけど可愛くて身もだえしちゃうよ。
自分でさえそうなんだから、全国何万人いるんだか知らないそっち方面のお姉さまがたがどれだけ
堅物キレ者のエリート署長に心酔し、忠誠を誓っていた有能な直属の部下の姿
を楽しみにしていたか、その期待と興奮の具合は想像がつくというもの。

いいですか、彼女らの脳内では、

冬月の失脚に廊下で騒いで取り押さえられる刑事とか「貴方がいない警察にいる意味がない」と叫んで当の冬月に厳しく窘められ「俺は俺の道をいく、お前はおまえのどうたらこうたら」いうセリフに涙ぐんで見送ってでも隠れて壁ドンする刑事とか、そうこうするうちに「冬月さんのいない警察に正義はない! つーかそんなら俺は日の当たる場所でバッチシ冬月さんに協力しちゃうんだもんね」とばかりにやさぐれてだんだんピンクに染まって胸元がひろがっていく刑事の姿に周囲は何ともいえず黙認しちゃって、真相を知る彼のお目付け役としてつけられた部下もがっつりわんこの胸元フェロモンにヤラれて現在に至る。

みたいな壮大な脚本がすっかり出来上がっていたのでござるよ(長えよ)

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おそらくお姉さんたちがもっとも望んでいるであろう壁ドン伊集院。

なのに!
なのにせっかくの回想シーンにヤング保がいなーい!
おかげで見ろ! 先週までのピンク色に賑わっていたタイムラインと明らかに違うトーンダウンっぷりを!
視聴者が何を望んでいるかはっきりわかると思うんだけど、製作スタッフには猛省を促したい!




ま、それはそれとして、今回保ちゃんはあいかわらず身体のライン丸出しのタイトな胸出しスタイルで我々の眼を楽しませてくれた!
もう胸出し服に関しては驚かないと思ってたけど、今回はなんと屈みこんで胸強調させながらのおねだり目線でしたよ!
あんたそれ女の武器だから! 普通は!www

あと、役所で薫ちゃんから
「あなたはなんで冬月さんに協力してんの。お金のため?」と言われた保の表情がイイ!
ちょっと嬉しそうなこそばゆそうな苦笑してるような目で微妙にやさしいトーンになった声で
「表と裏はな、持ちつ持たれつじゃけん」
そうかそうか、表と裏かっておい、なんかサラッと聞き捨てならないこと言ってる気がするけど特殊用語使ったらだめ? だめかしら?
っていうかそういう意味じゃない? あ、そう(笑)

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ところで今回主役の冬月でしたが、かっこよかったすなー。
女であろうとも仕事の邪魔をする人間は張り倒す、女の顔殴るとか最低ですけども、ありゃ仕事に対する薫の甘さがいかん、生死にかかわりかねない状況なのでので許容。
ていうか、冬月が殴った瞬間いっせいに立ち上がるおっさん三人がなんて可愛いんだ!
何だかんだ言っても冬月だって
「俺たちの仕事は表の世界から無視される事で成り立ってる。もっとも俺たちの存在理由もそこにあるがな」
とか、薫に説教してるあたり、とうとうこいつまでもがデレだしたか、とw

「極悪がんぼ」、強面やさぐれおっさん集団のツンデレっぷりを楽しみ、クサレ外道のヘタレクサレっぷりを楽しみ、エロ刑事のエロわんこっぷりを楽しめる、実に素晴らしい番組ではないか。
ああ、癒される‥‥。

「アリスの棘」#6 やる気あんのか西門!

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ドラマそのものの流れは悪くない。
磐台教授を追い詰める切り札と思われた看護師のSDデータはもみ消され、(自称)友人の星野からは逆恨みされ、ついに明日美の素性がバレ、窮地に立つ主人公。
だが、もちろんこのピンチは次の復讐成就のためのピンチであって、本当に明日美の危機につながるわけはないと(残り話数からして)視聴者にはわかってる。

それよりも、復讐に対する明日美の法則みたいなものがはっきり示された回だった。
今回復讐のターゲットとして浮上した三浦看護師。
だが、彼女の行為は植物状態の夫を人質にとられたが故の苦渋の選択であり、彼女自身はずっとそれを悔いてきた。
頭を下げる彼女に、明日美は復讐をせず、協力を請う。
西門に続き二人目の「赦される」相手の登場だ。

明日美は復讐の対象となる相手を観察し、相手が(自分たち親子に)どんなに酷い事をしたのか自覚し、反省していれば復讐カードを送るつもりはないようだ。
むしろ三浦の姿に明日美は自分自身を見たと思う。
それは視聴者にもわかりやすい形で。最低限必要なものしかない殺伐とした三浦のアパートを見た瞬間、誰もが明日美の部屋を思い浮かべただろう。
明日美は父の復讐に、三浦は夫の介護に。
他のものには目もくれずにただひとりの大切な人のためだけに生きている。そして「明日はきっといい日になる」という小山内の言葉を支えに生きてきたふたりは、まるで鏡で向かい合わせたかのようによく似ている。
そんな三浦が夫ともども「消えた」ラストは、磐台の不気味さと併せて、明日美自身の復讐の不安定さを表しているように見える。

そういえば三浦が持っていたあの懐中時計。これは「アリス」がモチーフだったっけ、と久しぶりに思い出した。
となると、あれは白ウサギの時計で、もちろん三浦がではなく、その時計の本来の持ち主であり、そこに刻まれた言葉を残した小山内医師こそがうさぎなんだろうか。

意味はない!


それにしてもアレだ、看護師の星野。
彼女がどんな役割なのかはこの先見ないとなんとも言えないが、そもそも勝手に「私たち親友よねー♪」と決めつけて呼び捨てにするわ、何とか先生カッコイイから「応援してね(=手を出さないでね)」とか、そんで別に彼女になったわけでもなんでもないのに勝手に「裏切り者」とか、この女めんどくせえな!(笑)
明日美の復讐と比較して、実に身勝手で偏狭な彼女の復讐だが、これもまた復讐ではある。
復讐する明日美が復讐される構図は、この先のストーリーの根本的なところかもしれない。

ところで証拠が残ったら困る薬品持ち出しの指示をメールで送る磐台はアホなのか? とか、そもそもあの時代にSDカードあったんか? とか個人情報保護にうるさい今どき卒業アルバム勝手に閲覧できんのか? とか一夜にして痕跡もなしって三浦夫妻はたぶん消されたと思うとか、あーあー、何でもない!



そんな事より諸君! ドラマ本編の内容はさて措いて、ワタクシはちょっと真剣に問いたい。

今回西門はなんの役に立ったのか?

・明日美に無茶はするなと例によってウザい忠告して無視された。
・レストランでの密会をフォーカスした。
‥‥それだけかい!
つーか先週だって磐台を引き止めるのがお前の役割なんだから、いっそ自分の車ぶつけるとかタイヤの空気抜くとかそのくらいしろよ! お前がもうちょっと頑張ってりゃ証拠消されずにすんだんだよ!
って思ったの私だけじゃなくてNICOさんもだったから堂々と書く(笑)
頑張ってぎこちないハニトラ(一部ではファーストキス捧げたんじゃないかと気の毒がる意見が)まで仕掛けた明日美ちゃんに申し訳ないと思わんのか!
もうちょっと仕事せんかい!

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まあ、無駄に美しいその横顔に免じて、秘めた何かがある‥‥くらいの期待は捨てないでおいてやる。
まだまだ腹に一物ありそうなあたり、がんぼのクサレ外道なぞ及びもつかないクサレ具合を期待してしまうのは自分だけなんだろうか。次回、みんな大好き伊達医師(笑)復活で、ここはハニートラップのお手本見せてもらえるんだろうな西門! って期待してますよええ半ば無理やりですが! 
できれば「ウラギリジョー」ではなく、オノレの復讐のためには鬼になる展開で、ぜひ。

「大川端探偵社」#5 バニー最高!

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どういう話だったか? と問われれば

「バニーちゃんは最高だー!」

と、答えるしかあるまい ウム(-"-)

バニーちゃん違い

もちろんメグミちゃんのバニーガールは最高だったよ。スタイルいいし愛嬌たっぷりだし、なんといってもあの胸の谷間は至福だ、目の保養超えて心の保養だ。
すでに諦観の域に達しているらしい(笑)所長のウサ耳つけて尻尾ふりふりとか、ノリが良すぎてほとんど愛を感じるし、お約束展開とはいえ絶望的なまでに可愛い村木の寝ぼけうさぎも含めて、なんなのこの探偵社のうさぎ共はもうもうもう(悶)

さて、オープニング曲でハードボイルドと見せかけといて、実はハートウォーミングな下町人情物語だったらしい「リバースエッジ 大川端探偵社」。
毎回、訪れる依頼主がもちかける相談は、犯罪でもなければドロドロの浮気調査とかでもなく、ささやかな、しかし本人にとっては長年抱えたこだわりや、しくしく傷む傷を何とかして欲しいという訴えだ。
他人からみればバカバカしいような「昔のワンタン」だの「隠し鏡のあるラブホ」だの「往年のアイドル」だの、別に見つからなくても困らないような「過去」を、しかし探偵社の三人は真面目に受け止めてきっちり面倒を見てくれる。
そして、依頼人はずっと抱えていた過去を受け入れて、新しい一歩を踏み出せるのだ。
探偵というより人生相談。
心の薬剤師が三人揃ってるみたいな探偵社だ。

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(クリックで倍)


今回の依頼は、怖すぎる顔の男の「いっそこの顔に箔をつけて人生やり直したい!」という魂の叫び。
その顔で子供が5人とか!
しかも全部娘とか!
幼稚園時代は 「悪魔の子」、小学校では「鬼瓦」。
不良でもないのに番長にされ、その筋からスカウト受けまくり、道を歩けば職質に遭い、
あげくの果てが店の客から「テロリストのパン屋」呼ばわり。
繰り出される 爆笑 悲しいエピソードの数々に、常は淡々と依頼をきく村木も、大人の余裕で構える所長も虚心ではいられず。
まさにテロリスト顔の男が生真面目に真剣に誠実に訴えるもんだからたまらない。いや実をいうとたまらない程じゃなかったのだが、それを聞いてる村木の、笑いを堪えすぎて悶絶してる顔芸がたまらん。
やめて勘弁してあんたの顔がおかしいおかしくて死ぬ!
普段無表情で無骨な村木だからこその笑い堪え芸なんだが、変顔大得意なオダギリにやられると破壊力抜群だ。


まあ、そんなわけでアングラで行われる「怖い顔グランプリ」を探し当て、メグミちゃんの粋なアシストで依頼人は自分の「顔」を正面から受け入れることができた(話はそれだけなんだよなあ)。
毎回、人生の酸いも甘いもかみ分けた所長が心に沁みるいい事を言ってくれるのだが、今週の名言は所長ではなく、ビッチでお軽いけど人の本質を見るメグミちゃんからだった。

「男はね、不細工だろうが何だろうが、開き直って自分の顔を受け入れれば誰でもチャーミングになれるんです」

おお、まったくその通りだ。
メグミちゃんなんていい子なんだ。

グレアム・グリーンの著書に、若い男を評したこんな一文がある。
「彼らは犬の顔をしている。人生はその顔にまだ皺を刻んでいない」
そう、男の顔は人生だ。
造形の美しさは価値のひとつだと思うが、それだけでは価値にならないのだ。
正直自分は、どうしても若いアイドルや俳優の名前を覚えられなくて友人に笑われるんだが、理由はそこなんだよ。
‥‥つまり視野に入らないのだすまん(笑)

最初から最後までニヤニヤ笑いながら見てたけど、最後にお客さんでいっぱいになったパン屋さんの光景にふうっと力の抜けた幸せな笑みが浮かぶ。
いやまったく、大根監督の目線の優しさには感服する。
依頼主だけでなく視聴者の、週末の痛んでさび付きくたびれ果てた視聴者の心を絶妙な匙加減で救ってくれる番組だ。

「アリスの棘」#5 鈍いのか黒いのか

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ここにきて、明日美と西門の距離がぐっと縮まったことがわかる。
3話では西門が用意したジュースを手に取りもせず拒否した明日美だが、4話では差し出されたジュースを受け取って会話していた。さらに今回になると、明日美が自分の部屋の冷蔵庫から水を取り出し、それを西門が当たり前のように受け取っている。
敵なのか味方なのかわからなかった西門への警戒が消え、「共犯者」としての彼の存在を受け入れた事が、会話しながらのささやかな行動から伺え、そんな変化に何となくニヤニヤしてしまう。

しかし、彼らふたりの関係がいわゆる少女マンガ的なお約束展開になるわけもなく。
中学時代の憧れのお兄ちゃんだった西門から「ハニートラップかあ、やるねえ明日美ちゃん」などと揶揄された明日美の何ともいえない表情。ひょっとしてこの男、鈍いのか?
それともその辺まで計算して明日美を利用しているのだろうか? などと勘繰ってしまう。

ところでさあ~、実は自分は西門という男があまり好きではないわけよ(オイ)

だってなあ、初対面(ではないが)で「どっかで会ったことある?」とかベタなナンパかましといて、実は「気づいてたよ、最初から」とか言って接近してくる男怖くねえ?
断りもなく写真撮って迷惑がられてもずうずうしく付きまとうとか、復讐に付き合うと言うわりに会うたびに説教かますとか、
さらに言ってることが「普通の29歳として当たりまえの幸せをつかむべきだ」とか「全部ひとりで背負うなよ。俺も半分引き受ける」とかクサいセリフだらけで、ええいあんたおっさんか! あの顔とあの声とあの体型でなかったらただのウザいおっさんか! と突っ込みたい。

無論、西門はあの顔とあの声とあの体型なので、世間様の反応は「西門カッコイイ」「オダギリカッコイイ」の嵐だ。
そうだこれがいわゆる「※ただしイケメンに限る」というヤツだ。
セクハラすれすれの「ハニトラ」発言だって、その後に「無理するな」とか付け加えるだけで女の子は「私のこと心配してくれてるの?(キュン)」と切なそうに見つめて終わるあたりさすがイケメンだ。
だが、少女マンガ的イケメンに用のないワシにとっては別に免罪符にはならんのだ。エロ刑事やエロテロリストに感じる「何やっても許せる」感が、西門にはないのだ(言いたい放題)

でも、それは、まだ西門が完全には手の内を明かしていないからかも知れない。

明日美の復讐に協力するという西門だが、「それが小山内先生への償いにもなると思う」と言いながらも、どこかやっていることはちぐはぐだ。
彼自身が手をくだした日向弁護士への攻撃は、本人が「これが俺の復讐」と言っているように、西門自身の復讐だった。
では磐台教授への復讐の手助けは?
先週「他人を巻き込むな」とか言ったその口で、今回は磐台ムスコを巻き込むことに反対していないどころかハニトラけしかけんばかりの勢いだ。まだ成功してないからなんともいえないが、磐台もまた西門を嵌めた復讐相手のひとりだという事を考えると、これもまた西門の復讐なのかもしれない。
そして今回、やけに密接に繋がってるっぽい有馬教授との関係。
どうやら妹のことで有馬教授とは何らかの因縁があるらしいことが示された。
西門の妹は病院で亡くなったらしい。有馬教授には何よりも大切な娘がいるらしい。
そして有馬教授は移植外科医‥‥あっ(笑)

最後、妹の話をして有馬教授から離れる西門の表情が実になんというか、
むしろ復讐鬼は西門なんじゃねえの?
みたいな想像をさせる。え、想像しない? 考えすぎ? 

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さらに救いのない予想をすると、西門が「味方」になってからの明日美の心の開き方が速すぎるので、こうなるとおそらくもう一度くらい西門が(裏切るとまでいかなくても)明日美と対立する展開があってしかるべき、とか思わないでもない。
おそらくは有馬教授に対する立ち位置で、ふたりが激突する展開が‥‥あって欲しいなー(笑)
もともとがダブル主演だった予定をオダギリの意向で変えたというからには、これは本来明日美ひとりの復讐劇ではなかったんじゃないかなー、とか何とか思っちゃうんだな。
色仕掛けにホイホイひっかかる ぼんくら 善人息子と身勝手に親友押し付けるウザい看護師との三角関係なんかどうでもいいからさあ。
って来週は栗山千秋が存在意義を発揮するらしいのでそれはまあ楽しみなんだが。
ぼんくら 善人息子も実はなくなった小山内先生や西門妹の死に何らかの関わりがあった、いや原因だったくらいの事はありそうな気がする。そのくらい豪華なキャストなんだもんなあ。

うん、共犯者として仲良くドリンクをやり取りする姿についニヤニヤしてしまいながらもこういう事考えてるんだからね。「復讐においては女は男より野蛮」だぜ(笑)

嵌められた日向が「借りは必ず返す」と西門を睨みつけるシーンはとても印象的だ(死んじゃったけど)。
「備えあれば憂いなし」と言いながら、その備えのせいで日向はあっさり命を落とした。その事自体が、復讐のさらに報復が、おそらく今後形を変えて西門や明日美に襲い掛かるだろうと感じさせる。
「復讐」という甘美な香りの猛毒は、タイトルに表されるように、それを行使する人間をも傷つける「棘」なのではないだろうか。

なんにしても、原作無しのオリジナル脚本のドラマは、こうやって先が読めなくてハラハラしたりワクワクできて、実に良いものだと思う。連続ドラマの醍醐味って本来こういうものだと思うんだ。

「極悪がんぼ」#5 まさかそっち方面か?

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今期は贅沢に各種美味しいオダギリ三昧なわけだが。
正統派少女マンガ的イケメンの西門、rose的直球ど真ん中の村木、そしてもはや登場するだけでタイムラインがピンク色に沸き立つエロ刑事。
うむ! どうやら前期「S-最後の警官」あたりからようやく、ようやくテレビ局側がオダギリの正しい使い方をわかってきたと見える。あるいは世間がやっとオダギリに追いついてきたのだろうか(笑)


さて、今週もまた冬月と車の中で密会している保ちゃん、今日も今日とて身体のライン丸見えピンクのてろてろ上着。胸元ももちろん期待に応える開き具合。
‥‥これ、スタイリストさんどんな基準で衣裳選んでるんだろうな。
監督から「お色気要員だから! いい、胸と腰強調してね!」とか言われてるよな絶対。

話がそれた、そんで楽しそうに冬月と談話してるところを腐れ外道(もう役名思い出せない)に邪魔された保の表情が! 
ええ~、なにそれ、なにそのデートの邪魔された彼女感いっぱいの不満顔は!
「こんなアホが傍にいると冬月さんも苦労しますね」
と嫌味言ってツンっとかして去る。
嫉妬? ねえそれ嫉妬!? というお姉さんたちの魂の叫びが聞こえるwww

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ところで肝心のストーリーだけど、今回かなり面白かった。
回を重ねたため個々のキャラクターの役割も描き分けられていて、どのおっさんもいい感じに親近感がわいてくる。
特に金子に関してはこれまでも「こいつがヒーローポジションなのだろう」と見ていたが、今回はっきりした。
窮地に追い込まれたヒロインが頭抱えたところで
「おにぎりおにぎりちょいと詰めて~♪」
って王子様だ! 金髪アラ還の王子様キター!w
みたいな、変な笑いがこみあげてくる。
金子かっこいいー。

いや、いいよな、みんなで団結して何とかしよう、なんてんじゃなくて、個人個人が勝手に(自分のために)手を打って、結果それで敵役フルボッコ状態って。
しかも一番がんばった金子が最終的に酷い目にあうあたりw
難をいえばヒロインがいまいち活躍できてなくて、もうそろそろ薫ちゃんにかっこよく勝って欲しいなあ。

それにしてもエロ刑事は冗談抜きでツイッターで「エロ刑事」と呼ばれているのだが、確かにエロ刑事としか言いようのないエロ刑事っぷりなわけだが、それでいいんか金暮署? こんな髪型でこんなピンクの服で胸はだけて毎度容疑者にのしかからんばかりに迫る刑事でいいのか? しかもなんかやってる事がほとんど○○○県警とか××府警を彷彿させる悪辣さなんだが。

そんなエロ刑事がこんなエロ‥‥いや不良刑事になってしまった原因であろう過去の冬月事案が来週あるらしい。
ひゃああなんてことでしょう!
何があったのか知らんがよりによって相手が國村隼だ、さぞかし悪辣卑怯な罠にかかったのであろう冬月。それまで真面目で有能な刑事だった伊集院は、敬愛する冬月の失脚をきっかけに警察組織に失望しすっかりグレてあんなになってしまったのだろう、そして今も組織内で冬月の復権を信じてどうとかこうとか、
視聴者の中ではすでにサイドストーリーができあがっているわけだが、いけずな公式様ったら予告で部下時代の伊集院のビジュアル見せてくんないんですよ! なんていけずなの! ヽ(`Д´)ノ

‥‥うん、妄想がすぎるって? 仕方ないじゃないか、鬼切逮捕して路上に出る保の不自然な格好付け方見たら誰だってその程度考えるだろう。だって意味わかんねえよ、そこで髪スカしてる意味が!(笑)

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「大川端探偵社」#4 青春の甘酸っぱさも極めると異臭

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初回が飯テロで二回目がエロテロで三回目が大人の純愛‥‥ときて、今回は‥‥なんだこれ、
ラブコメ?(笑)

それにしても「大川端探偵社」はほんとうに落ち着いて見られるドラマだなあ、とつくづく思う。

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クリックで倍

以前、やはり深夜ドラマにオダギリが出演していて、あれもとても昭和の香り漂う良い短編ドラマだったのだが、個人的にはこっちの方が性にあう。
作中で描かれる男たちに好感が持てるかどうかがその違いだ。

毎回訪れるゲストの抱えた瑣末なトラブルや思い出に、店主なり探偵なりが傍観者的に関わる、というスタイルは似ている。
だが、「深夜食堂」ではそこで描かれる男の生態や思考に対して、時に「こいつ甘えてるだけなんじゃ」「それでいいと思ってんのか」と疑問に思う節があり、それが自分には釈然としなかった。
まあ、だからこそ毎度ラストでカタギリさんが呟く「人生なめんなよ」にひそかに快哉を叫んでいたのだ。
原作ファンの間では「カタギリ不要」と不評だったようだが、自分は逆に、製作側はあの「なめんなよ」で作品としてのバランスを取っていたのではないかと睨んでいる。

確かに、いつの時代でも男というイキモノはくだらない、しょうもない、意地やこだわりを抱えているものだ。
「深夜食堂」ではそんな男たちが「男ってこうなんだよ何が悪い!」と、悪く言えば開き直っているくせに、そんな自分の現状への不満はたらたらだった。まあ、そこがカワイイんだけども。
しかし「大川端探偵社」に登場する男たちはそんなしょうもなさを自覚していて、ちょっと気恥ずかしそうに、しかしまっとうに生きているのだ。
情けなかったり、ばかげているほど何かにこだわっていたりするけれど、彼らはそんな自分自身を受け止めた上で、ちっぽけな自分をちゃんと生きているように見える。

そして、そんな男たちに対して、毎度所長が「そうさなあ」と前置きして開陳する人生観が、端的で深くていい。
大人になりきれない男たちの「男ってやつはこういうモンだからさ」という自己弁護ではなく、成熟した男から見た「男ってやつはしょうもねえよな」という苦笑なのが「大川端探偵社」。

で、今回もまた、不器用で一途でなんだか愛しい男たちが登場するわけだが‥‥
今回に関しては「衝撃のネタバレ」(笑)防止のため「続き」を隔離しておこう。
未見の方はできるだけ放映後にご覧いただく事をおすすめする。

「極悪がんぼ」#4 43.6秒のフェロモン爆撃

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我が人生の中でマキタスポーツを羨む日が来ようとは夢にも思わなんだ!

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井上和香ちゃんといい事したベッドで目が醒めたら胸はだけたオダギリが迎えに来るとか、なんとうらやまけしからん!
全国オダギリファンの身もだえを代表して叫ばせてもらう、頼む、頼むその位置替わってくれ!!
(おまけに今日の大川端でも共演とか心底羨ましいマジ羨ましい)

ちなみにオダ友リセさんの計測によると、保の登場時間はなんと43.6秒だったそうだ。
わずか43.6秒にしてタイムラインが激震するほどの攻撃力!
おそるべし保(の胸)!

金子のツンデレっぷりがもうめちゃめちゃカワイイし、次第にデレてくオヤジ共もカワイイし、成長してる薫ちゃんもカワイイ。
しかし保! 保の威力すごい! 和香ちゃんひっつけた保相乗効果でもはや無敵!
来週も登場だ、どうすんだもう感想間に合わねえ(´Д⊂ヽ

「アリスの棘」#4 復讐部屋へようこそ

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いやいや、どうやら西門という男は、意外とあなどれない男のようだ。

日向弁護士を都知事選候補から引き摺り下ろす記事を書いておきながらものうのうと病院に出入りし、盤台教授に非難されても「日向が記者会見であんな(病院を売る)事を言ったから」「おかげで自分も迷惑しました」などと返す厚顔っぷり。
疑われているのを承知でさりげなく15年前の事件を振ってみる神経。
製薬会社の社員に接待交際費関係のネタを見せて「話す気になってきました?」と強請る手馴れた態度を見ると、記者としては結構やり手なのだろう。
にこやかな笑顔を絶やさず、しかしやる事は結構えぐい。
正直、今回も明日美に対して常識を振りかざすような諭し方、復讐前提の明日美を非難がましく責める態度は気に入らなかった。心配するお兄ちゃんポジションなのはいいがどうにもうざい(笑)

だが! だがラスト間際、西門という男を見直した。

田崎さーん。お宅の治験薬、犠牲者が出たそうですねえ♪

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そんなwww
明るくさわやかにひとなつっこい笑顔で「犠牲者が出たそうですねー!」ってwww
おい、ワシ今回はじめて西門を好ましく思ったぞ!

明日美につまらん説教しては足蹴にされるより、こういう大人の男として情報収集したり、日向に取りいったり、暗躍してる方がだんぜん男前だと思う。
わりと手段選ばないあたりは襄先生とだぶったりw



さて、肝心の明日美先生の復讐。
雨が降ってきた時点でああこれは  西門ずぶ濡れサービスシーン  思い出虹が使われるんだろうなと簡単に想像はできる。そして当然のように苦悩する明日美を突き飛ばすように虹がかかる。
ベタといえばこれ以上なくベタな展開だが、あの窓の外に広がる虹の風景にはぐっときた。

何がぐっときたかというと、決してあそこで明日美が、
「やっぱり復讐だからって他人の命を利用しちゃだめだ、あいつらと同列に墜ちる。お父さんはそんな事望んでないんだ」
などと(西門が)いうようなキレイ事ではない点にだ。
それどころか明日美は、絶望したと思う。
たったひとり生き続けるために大切に大切に育んできた復讐心のとどめを、よりによって父親と母親の思い出から拒絶されたようなものじゃないか。
虹を見つめる明日美の目に浮かぶ涙は、後悔とか感動とかそんな甘いものではなかったろうと思う。
彼女は自分が15年間ひたすら追い求めてきた人生の目標をこの時、ほかならぬ両親によって奪われたのだ。
「若い人は未来を見て、笑顔でいなきゃ」
という萩原の、父を彷彿させる温かな言葉がさらに彼女を追い詰めたように思える。
彼女に見つめる未来などない(と、思っている)からだ。

「あと一歩だったのに」
と呟く明日美は、この先より視野狭窄に陥った復讐に邁進するだろうし、それによってより一層追い詰められていく彼女の心理描写には興味がある。
ありがちな、自分に好意を持ってくれる周囲(看護婦や盤台の息子)との交流に少しずつ人間らしさを取り戻して‥‥などという展開ではなさそうだ。



まあ、オダファン的にはドス黒い怨念渦巻く秘密基地に連れ込まれた西門が困惑してるシーンがトピックスだろうか。

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「あ、ど、土足‥‥?」
とキョドりながらあがるあたりから、生活観のない殺風景にたじろぎ、テライもなく干された下着から微妙に目をそらし(笑)あげく導かれた復讐ルームの壮絶な有様にびびる西門は結構可愛かったと。
おっさんが年下の女の子の部屋に侵入するだけでも何となく罪悪感やら変な期待やらがあって困惑してるのに、その年頃の女の子の部屋がアレじゃあなあ。
「邪魔するくらいなら消えろ」
と告げられた西門の「マジかよこれ」みたいな表情は、明日美の復讐がいかに一般人の考える復讐と違って、良くいえばピュアでストイック、悪く言えば非現実的なのかがわかる。
大人はひとつの事をそこまで思い詰められない。
生活がある、生きていかなきゃならない雑事がある、自分を心配してくれる人への配慮があるからだ。
だが、前回の感想で書いたように、彼女の復讐はまだ未成熟な、「少女の復讐」だ。
心が15歳のままであるがゆえに、それらを一切排除した明日美の「復讐」に、はたして西門は最後まで付き合ってやれるのだろうか。

もう一回くらい裏切りエピソード欲しいよなーなどと鬼畜な事を思わないでもない。

「大川端探偵社」#3 マザコンと萌えの考察

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今まで自分を愛してくれたのが母ちゃんだけだから、
その母ちゃんに恩返しすることができなかったから。
母ちゃんと同じ職業の人なら自分を愛してくれて、自分も相手を幸せにできるかも知れない。

この論法は正直、女の目から見たら「マザコンかよウゼえ」と言われかねない。
男にとっては都合のいい罪滅ぼしだし、女は女で年も重ねて将来不安なところにナイスな安定生活を提示されて、ある意味win-winだねという(身も蓋もねえ)そういう話にも取れる。

しかし、大事なのはこの男が子供時代、身を売って自分を育ててくれた母親を「汚い」と思わず、真面目に必死に生きてきた点だと思う。

男性にとって「母親」というのは、実に永遠普遍のテーマであるようだ。
それは、製作側の男にとってもしかりで、テレビドラマに限らずこの手の「母ちゃん」話の何と多いことか。
今回の話を見ていてふと思い出したのが、以前「深夜食堂」で見たストーリーだ。東京で好き勝手生きて故郷も母親も振り返らなかったテレビマン(だったか)が、母親が認知症を患ってから帰郷し、自分の事を息子と認識しない母親にショックを受けた‥‥というような話があった。
自分にとっては非常に不愉快な話だった。
親から受けた愛も恩もまったく気づかずに後足で砂かけるような真似して生きておいて、母親には自分が永遠に愛されているとか受け入れられているとか、甘えんのも大概にしろと言いたい。身一つで世間を渡って成功して、それが男のロマンか? 自己陶酔もたいがいにしろ、いい年こいて大人になれない男なんざ鼻かんだ後のティッシュ程度の価値しかねえよ。

ってな感想を抱いたのでw、実は「母ちゃん」の一言が出た瞬間身構えたのだが(笑)
この竹内という男の話はまったく違うものだった。
必死に生きて自分を育ててくれた母親を何よりも大切に思い、早く楽をして欲しくて努力して、ようやく恩返しができる、と思ったら母ちゃんが死んでしまった。
何よりも大切な母ちゃんを喪って、ひとりぼっちで生きてきた彼が、もし誰かと結婚するなら、彼の母親が娼婦だった事を「汚い」と思わずにいてくれる相手が良いに決まっている。生きていく辛さや切なさ、ささやかな日常の喜びを共有できる、同じ目線で人生を生きてくれる相手が良かったんじゃないかな。
「母ちゃんのかわり」ではなくて、母ちゃんの存在を受け止めてくれる女性が良かったんじゃないかな。

このふたりなら、互いが本気で欲しくて欲しくてたまらなかった、日曜日に夫婦で買い物をし、一緒にテレビを見て、そんな普通の生活を作っていけるのではないか。

うん。
何というか、ちっぽけで、ささやかで、温かくて切ない話だった。
「自宅と職場とたまに行く酒場。友達もいなければ趣味もない」(@所長評)男の素行を追う村木が、男のマンションの窓を見上げる何とも言えない表情がとても印象的だ。

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クリックで倍

‥‥と、真剣な感想はここまでで。

ワタクシ声を大にして言いたいのですがね!

なんか回を追うごとに村木が可愛いさ増してきてるんですけど!

誰ですか「演技をしない宣言」とか「受けの演技」とか! ええ、それはいいんですよ、人間の奥深くに根ざしたささやかな感動やほんのりした残り香や、そういったものを伝えるのに過剰な演技は邪魔なのだという事はとても良くわかりましたよ。
でもね!
演技抑えたぶん、地の愛らしさがにじみ出ちゃってんですよ! どこにって? 最初から最後までだよ!

コスプレ姿のデリヘル嬢に撃ちぬかれちゃった村木カワイイ!
デリヘルに普段着着せて普通の家事やらせてって「いやそういうのも悪くない気が‥‥」とかうっかり口走って目を泳がせる村木カワイイ!
つまらなすぎる男に似てるとか言われて憮然とする村木カワイイ!
飲んでるうちにだんだん言葉も態度も崩れてきて飲んだくれてる村木カワイ!
飲み比べに勝って「ヨッシャ」と小さくガッツポーズする村木カワイイ!
予告ではぐすっと涙ぐんでる告白シーン、本編ではぽろっと涙がこぼれた瞬間凄い勢いで川にゲロ吐いてて(笑)、照れ隠しなんだか湿っぽくならないように切り上げたんだかわからないがカワイイ!
仕上げに結婚式で花びら散らす村木天使みたいきゃわいいいいい!

殺す気か!
大根監督はわしらを萌え殺す気なのか!!ヽ(`Д´)ノ


告白しよう(唐突)。
ワシはいまだかつて一度も「萌え」というものを体感した事はない。
どんなに可愛い動物見ても可愛い子供みても「可愛いね~」としか思わないし、二次元キャラに悶えたためしもない。腐方面の方々がおっしゃるいわゆる捻った「萌え」というのも頭では理解はできるが共感はしない。
だから「萌える~」などという表現はした事がない。他人の事はともかく自分が「萌え」たと表記したことはたぶん無い(タイプミスはあるかも)。
ワシはつねに「燃える」のだ、男前がいりゃ燃える! 腹立たしい事案が起きれば燃える! ワシのハートは常にバーニング、そこに「燃え」はあっても「萌え」は存在しなかった!

‥‥しなかったんだが今回わかった、なるほどこれが「萌え」というやつに違いない。
こんだけ可愛い村木満載の上にとどめにエンディングの「居眠り村木百態」流されて青息吐息で死に掛けながらワシは理解した。これが「萌え死ぬ」という状況に違いないと。

よろしい、潔く負けを認めよう。
だがな、この村木見て「萌え」ない女がこの世に存在すると思うか?

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「アリスの棘」#3 少女マンガだった‥‥

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敵なのか味方なのか、あやふやにされてきた西門の真意がわかった今回。


【世間様の反応】
「西門貴様ー!」「裏切りだ、ウラギリジョーだ!」
          ↓
「これが俺の復讐だ」
          ↓
「西門かっけえええ」「キャー不言実行な西門さん素敵!」「オダギリがカッコよすぎて死ねる!」
‥‥まあ仕方ねーか(笑)


なんと西門は、日向と磐台の誘いの罠になびき、裏切ったふりをして、実は虎視眈々と日向の不正を調べ、告発したのである!
やはり彼は明日美の味方だった!
記事を見て「絶対にいる」と確信して(病院内を)走る明日美。
そして当然のように思い出の桜の下にたたずんでいる西門。
‥‥なんの少女マンガですかこれは‥‥。

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今回、パターン化してきた復讐劇が頓挫する。
明日美ひとりで行う復讐には限界があり、西門という協力者をストーリーに引き入れるために用意された展開なのだろうが、もうひとつ、ここで明日美自身の持つ「脆さ」がはっきりと提示された。

そもそもまだ信用できるかどうか不明確な時点で、西門に手駒がいる事を漏らすところが甘い明日美先生だが、他人を巻き込むことを非難されて、感情的に
「あなたなんかにとやかく言われたくない!」
と、責めるあたりに、どうも復讐鬼と呼ぶには足りない「幼さ」を感じる。
案の定、「勝手にすればいい」と突き放された彼女が浮かべた表情は怒りではなく、不安げで頼りない、心細さだ。
不安になって西門に電話かけて通じなくてうじうじしてるし。
その西門が日向側についた事を知ってショックを受けるし。
日向についてまわる西門を見つめるその目は怒りではなく、やはり拒絶された事への悲しみと不安だ。

それでも「ひとりでできるもん!」とばかりに日向のかつての愛人を引っ張り出し、復讐の計画は進行するのだが。
成功するかに見えた復讐は、したたかな日向によってひっくり返される。
「脅迫者」の要請どおりに記者会見で小山内孝夫の無実を表明。しかしその内容は、すべてを病院側の過失として自分を「正義」の側に置くものだった(いやまあ、そりゃそうするよな、自分が日向だったらああ言うわ)。
これに怒り狂った明日美が動画をインターネットに公開しようとする、その思考は、彼女の復讐が「父親の無実を晴らす」ことではなく「父を奪われた自分の苦しみを相手に身をもって味合わせる」事であることが知れる。
そして、西門に忠告されたにも関わらず、他人を利用したつもりで足元をすくわれる。

結局、明日美は少女なのだ。
アリスがモチーフとわかっていてもうっかりあの冷徹な表情にだまされてしまっていたが、彼女の精神は父親が死んだ時点で停まっていて、彼女の復讐はあくまでも「自分がどんなに傷ついたかわからせたい」という、いわば子供の復讐なのだ。

そりゃそうだろう、中学生で父親を殺され15年間復讐のためだけに生きてきたなら、彼女の心は少女のままで時を止めてしまっているだろう。
自分はあらゆる敵キャラがベタな悪人であるこのドラマを「アリスをベースとした寓話と受け取るべき」、と書いたが、主人公の明日美自身もまたアリスに象徴される少女性をそのまま出したキャラだったらしい。

明日美の復讐がいちいちどこか不安定で危なっかしくて、視聴者が「おいそこに穴あるぞ」とハラハラするのは、結局明日美が未成熟な「少女」だからで。
大人の女なら復讐は今回の不倫相手がしたように現実的だ。しぼりとれるベストのタイミングでしぼりとって後はバイバイだ。
というか、自分と同じ復讐のためにはその他の欲望なんかないはずと思い込んるあたりが、詰めが甘いというより、本来の明日美の性格が出てしまう部分なのだろう。
それが今後のストーリー展開でどう破綻し、彼女がどう成長していくのかが楽しみだ。

それはそうと今回の西門はカッコよすぎだ。

明日美の復讐が頓挫した直後、黙って自分の切り札を出す。
裏切ったと誤解されても何も言わず黙って動いた理由は(ピンチを救ってええとこ見せようとかいう邪念ではなく)、
「何を言っても言い訳にしかならないから」
男前だ。男前すぎる。とても裏取りもせずに飛ばし記事書いておきながら15年間それに気づきもしなかった 無能 お茶目さんとは思えない。

そしてそんな彼の言葉に、初めて心をさらけ出せる存在を得た明日美が
「‥‥ありがと」
でツンデレ発言にびっくりした西門が照れたような嬉しそうな顔で15年間誰にも見せなかった脆く弱い顔を見せる明日美と見詰め合って
ってなにこの少女マンガ!ヽ(`Д´)ノ


おねーさんはゲスい面して「久しぶりにいい記事書かせていただきました」とか言ってる西門の方が可愛いと思うんだけど!
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ところで話題の
「なぜデータのコピーをとっていなかったのか」
については、明日美が愛人を自分と同じ復讐がすべてな人間だろうと思いこんでいた、うかつさ、甘さの表れなのかもしれないが、
メール添付で日向に動画送ってる時点でメーラーに動画ファイルが残ってるやん
とかむしろそっちに‥‥あ、い、いやこれは突っ込んではいけないドラマなのだった。
ええ、これ童話ですからね! みなさん!