Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

超高速「ぼんくら是清・若気の至り総集編」みたいな

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NHK放送90年ドラマ「経世済民の男 高橋是清」前編視聴。

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感想を! 一言でいうならば!

尺がたりん!


あまりの展開の速さに開いた口がふさがるまもなく1時間がまるで20分くらいで終わって「歴史秘話ヒストリア」かこれは?
しかし尺のほかに不満はない。ないというか一切ない。むしろ見事としか言いようがない。
さすがはジェームス三木御大! このあまりにも多彩なエピソードに富んだ、知らない人からは「それフィクション混じってね?」とか疑われそうな、まるで大河ドラマにでもしたくなるほど波乱万丈な人物の前半生を、わずか1時間に納めるその手腕には脱帽せざるをえない。

何が凄いってあなた、ドラマが始まったしょっぱなから芸者遊びの乱痴気騒ぎよ。
高橋是清といえばまず誰もが知っている有名な「アメリカ留学しようとしたら奴隷に売られた」エピソードをばっさりカット。
「何でやー! アメリカで苦労した話もいれてやー!」と不満に思う暇もなく、怒れる森有礼への「帰国したら藩はなくなる職もなく森のおかげでありついた南校教諭」的な立て板に水のごとき言い訳で説明。
もちろん奴隷エピソードも唐津の英語教師としての授業風景にからめてさらっと説明。
生い立ちあたりは祖母と芸者の仲良しシーンでさらさらっと説明。
相場詐欺の苦労話も職場での愚痴でさらさらさらーっと(略

是清の前半生の大体のポイントは会話と映像で押さえてさっさと話を進めてしまう。
そのかわり、ドラマとしての核となる部分はきちんと描写してがっつり押さえている。
たとえば仲買屋商売に手を出す話だ。米相場の実態を知るために仲買人になっちゃうあたりに後の「机上の空論より現場主義」という是清の信念がすでに発露されている。「市場の実際を知るためには自らの経験が必要」という、是清の信念は後編で浮き彫りになるはずだ。
さらに冒頭の芸者遊びが後に海外視察のパーティでの文化交流(「一番是清踊りまーす!」)エピで生かされていたり。

そういった細かいエピソードの拾い方が、さすがベテランの脚本家というのは凄いなあと、脚本の力技を見た思いだ。

文化交流の元ネタ
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いやそれにしても是清前半生さんざんですなあ。
知ってたけど一時間にまとめられると強烈だ(笑)

・生後すぐに養子に出されたのに直後に実子が生まれてお払い箱
・頑張って勉強して官費留学したら奴隷に売られた
・帰国してみたら藩はなくなり職もなかった
・芸者と結婚しようと単身赴任したらその間に彼女は他の男と結婚してた
・しかも赴任先は焼き討ちにあって逃げてきた
・翻訳の仕事で金ためたのに信州の牧場詐欺に遭って一文無し
・最初の女房病死
・農商務省で正論吐いたら疎まれて海外に飛ばされた
・特許庁の局長になって再婚もして喜んでたら森さんが暗殺された
・心のオアシスばあちゃんが死んだ
・ペルー鉱山詐欺に遭って放尿しつつ途方にくれる ←今ココ

これだけろくでもない目に遭ったら普通人生投げてますよ!
しかし歴史に名を残す人物というのはこれを「参ったなあ」ですますわけですよ!

いま人生がうまくいってない貴方! 絶望してはいけない! これが何かのためになる日がいつか来る(かもしれない)

そして前編でさんざん失敗し、騙されボられたこのぼんくらが、後編の伝説の大蔵大臣・高橋是清に化ける‥‥のがありありとわかる流れに、早く後編みたくてたまらなくなる。

何がすごいって自分、まだリピート視聴していないからね。絵作りに忙しくてまだ1回見たきりなのに、感想でこれだけ思い出せるくらい印象的なドラマになってるって事だよ、すげえなあ。

しかし惜しむらくは、ここぞという、視聴者がそこんとこを詳しく知りたいんですけど! な場面であっさりぶちっと切られて次のシーンへと変わってしまうあたりだ。
唐津の学校焼き討ちシーンとか。
そもそも森有礼がここまで是清の面倒をみまくった始まりとか!
見たい!
ネットの感想でさんざん言われているようだが、一年かけて日曜夜8時に放映して欲しい。
このキャストで。
この脚本で。
大河無理ならBS時代劇枠とかで全5回でもいい!
プリーズNHK!

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個人的に一番印象に残ったのが箱屋を勤める是清。嬉々として情人の後を着いていくぼんくらっぷりにときめいた。

だるまさんが七転八倒

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NHKが8月22日から放映するテレビドラマ三部作「経世済民の男」
その第一弾となるのが「高橋是清」主演オダギリジョー!
8月22日(土)・8月29日(土)21:00から2週連続放映。
ついでにいうと8月22日は19:00からBSフジ「旅する音楽」キューバ編が放映される!
さらに8月29日は「劇場版 S -最後の警官-」の公開初日だったりする!

いよいよ夏のオダギリ祭り開幕だ!

さて、高橋是清といえば、そう、かの第20代内閣総理大臣、というより6回も大蔵大臣やって世界恐慌の大混乱から日本経済を世界最速で脱出させた男、といった方がよろしかろう。

しかし自分の中では是清卿といえば、
藩命で留学したはいいが、うっかり奴隷に売られて辛酸を舐めまくった男。
ふつう言葉もわからない異国で奴隷に売られりゃそのまま歴史の海の藻屑となりそうなものなのに、どん底から力づくで這い上がり(森有礼のおかげで)帰国。
しかし明治維新で賊軍となった仙台藩消滅、天涯孤独で無一文。
(またもや森有礼のおかげで)英語教師になったはいいが芸者に溺れてヒモ生活。
(さらに森有礼のおかげで)文部省の役人になったはいいが相場詐欺に遭ってまたもや無一文。
でも(森有礼のおかげで)専売特許所長になって特許制度を作ったりとだいぶ盛り返したのに、なんとここで守護天使・森有礼暗殺。
案の定今度はペルーの鉱山詐欺に遭って失敗して無一文。
ほうほうのていで帰国後、さすがにこのままではいかんと思ったらしい「丁稚奉公からやり直す!」と叫んでなぜか銀行家として成功して日銀副総裁にのし上がり、気付けば日露戦争で英国投資家をだまくらかして戦費をもぎとり、そんなこんなで国会議員、大蔵大臣、総理大臣と駆け上がったものの政治家というより大蔵省の神的扱いで何度も隠居しようとしたのに金融恐慌がおきては蔵相を押し付けられ、そのたびに日本を立ち直らせた男。

でも最期は軍部の無茶な要求を「そんな金は日本にねえ!」とつっぱねて2.26事件で暗殺されてしまったという、いやはやまったくもって経世済民(経済)に振り回されつづけた男。

その是清をオダギリが演じるのか、そうか、オダギリが‥‥

(‥‥なんでオダギリがダルマなんじゃい) ←心の声

あ、どうやら公式の予告によればダルマ宰相のあだ名は(見た目ではなく)「何度転んでも何かを掴んで起き上がる」という不屈の信念から、という解釈らしいです。
ちょっと苦しいですが確かに前述したように是清様は何度も何度も何度も酷い目に遭いながら、常にもっと良い未来を実現してきた方なのです。
しかし経済で日本を作った男というよりはむしろ「日本一の破産大王」という方がむにゃむにゃ‥‥

まあそんな「見た目も性格も対極にある」(とオダギリ本人が語る)高橋是清を、オダギリが一体どのように演じてくれるのか非常に楽しみでならない。

高橋是清の前半生はどことなく同時代の新島襄先生とかぶるものがあって、(今度は密航じゃなくて官費留学だけどね!)(でも奴隷に売られちゃうけどね!)はたして「八重の桜」の襄先生とどのように違うかあたりも楽しみだ。


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是清の世話をしまくった森有礼を、「新撰組!」で伊東甲子太郎&「龍馬伝」で桂小五郎(木戸孝允)だった谷原さんが演じるというのも、大河視聴者としてはなんだか嬉しい。谷原木戸に嫌われる谷原森無礼ww
何しろ森は襄先生とも交友があったから、「あーこの頃襄先生は~」などと「八重の桜」まで出てきて混乱しそうだけどw