Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

ヒゲの妖精アジアスター大賞受賞・ほか

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えー、毎度オダギリネタばかりですいませんな。
いや、「2015年夏~秋はオダギリ祭り」と予告してあるのでPoser仲間も許してくれるだろう。許せ。

ところで本題の前に祭りの演目がまた増えました。

オダギリTBS10月期新ドラマ「おかしの家」に主演!

TBS公式

「合葬」から「FOUJITA」までの間にさらに燃料が投下されるというのか!
一本の映画の感想にどんだけ気力体力時間を消耗すると思ってるんだ! そこに毎週のドラマ感想入れられるかー!
ワシを殺す気なのかー! ていうか、馬車馬オダギリのあまりの働きっぷりにさすがに心配になってくる。
さらに

オダギリ山下敦弘監督『オーバー・フェンス』に主演!(2016年夏以降公開予定)



オダギリジョー、函館発「オーバー・フェンス」に主演!蒼井優&松田翔太と大人のラブストーリー(映画.com)

オダギリジョー×蒼井優×松田翔太、大人のラブストーリーで共演「愚作になるはずがない」(モデルプレス)

実はこれ、ファンの間ではずいぶん前から函館での目撃情報が出回ってて「やっと解禁になったかー」という感じだった。
イマドキはひっそり地方で撮影してもSNSでリアルタイムで広まっちゃうから大変だよね。

何にしても来年以降もオダギリの活躍が拝めるというからありがたい。


さて、本題。
9月10日に韓国ソウルで行われたソウルドラマアワードという(聞いた事のない)催しがあって、そこでドラマ「深夜食堂3」が招待され、外国ドラマ賞というのを受賞。神木隆之介さんがアジアスター賞を受賞。そして

オダギリジョーアジアスター大賞を受賞

どうやらアジアのテレビドラマに対する賞らしい。
「深夜食堂3」ということは小暮巡査での受賞なのか。カタギリでないのが若干くやしいが仕方あるまい。
さすが韓国メディア、記事も写真も豊富すぎて全部紹介してられないので

このへん(JOINS)

とかこのへん(chosun.com)

あたりの写真カワイイかなあ。
日本語記事は
オダギリジョー、神木隆之介もレッドカーペットに登場 - もっと! コリア (Motto! KOREA)

あとはすいっちさんのブログ「ODAGIRIENNE bis」でまとめてくださっているのでどうぞ。

で、まあ例によっていつもいつもいつも注目されているオダギリジョーの授賞式のルックス。
今年はどんなもんかと期待してみたら、うん?
レッドカーペットのうえを何か可愛い生き物が歩いてくるよ!?

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今年のテーマは「白いカップと魔女」
タイトなタートルネックにフレンチスリーブの上着にロングスカートの組合せ(たぶん)、珍しく白い二の腕むき出してお色気を醸しています。フレアースカートからこぼれるのはあのスタッドライディングブーツ。さらに胸元にゆれる白いティーカップがアクセントになっていま‥‥

‥‥ニュース記事ですら「スーツ姿ではなく独特のファッションで」と口を濁すほど何と説明していいのかわからない状態(笑)

ていうかなにこの女子力の高さ?

よく若いタレントさんが女装して「カワイー」「女の子より綺麗ー」とか騒がれてるのは見かけるが、それはお肌ツルツルの青年だから許されるのであって、来年40歳になろうというヒゲ男にあんまりかわいーとか使いたくないんですけどなんかもはや妖精の域に達しているような気配がありますがこれがオダギリの正装なので仕方ない。

ところでこれもすいっちさんから教えていただいたのだが、
授賞式で松岡錠司監督と小林薫氏と三人並びでインタビュー受けていた時、質問がききとれなかった時にオダギリが通訳してあげてたようだ。

動画

‥‥確かにこれくらいの韓国語ならオダギリはもうききとれるだろうなあ、映画「マイウェイ 12,000キロの真実」の撮影では韓国漬けだったし、しょっちゅう韓国で呼ばれてるし。
しかし「わあオダギリさん有能!」とピュアに喜ぶにはあまりにもご本人のやる気がなさ過ぎて笑ってしまう。
いや、これデフォルトだからね。これがオダギリジョーだから。

で、話題の胸のカップについては、私なりに30秒ほど熟考した結果

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というこれどこのメンタリストなのかみたいな、うんつまり
「嫌いだというのに周囲からつべこべ言われる飲料嗜好品に対する彼のアンチテーゼ」ではないのかという。

このような解釈をしてみたのだが、その後オダ友仲間七良さんから
「ジョン・コンスタンティンばりのエクソシストの武器(聖骸布的な)では」という実に俺好みの主張をいただいたので、安易にそっちに鞍替えすることにした。
だって、会場の他を圧して精神的優位に立ってるもんね、あのアイテムひとつで(笑)
そして受賞したときのコメントが「つかみどころのない賞をいただき‥‥」から察するに、彼は映画界の何かと闘っているのか、やっぱ悪魔に愛されてるんだよなどといっそ「日本版コンスタンティン」を制作して欲しいなという妄想に取り憑かれ‥‥

とかやってる間に新たな目撃情報など入ったりしているのでもう早く正木三昧映画の感想に戻らねばならぬ、これで終わる!-=≡ヘ(; - -)ノ

超高速「名相是清・リア充物語」(ダイジェスト版)

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「経世済民の男 高橋是清」後編視聴。

とりあえずリニアモーターカー並みのスピードで「経済人から見た明治~昭和」そして「高橋是清」という人物の本質を2時間に納めたジェームス三木の手腕は凄い、と前編に続き思う。

世間の評判を見ると、おおむね好意的に受け止められているようだ。
もちろん中には批判的な意見も、いくらかは見受けられる。その大部分が、経済方面に詳しい人たちからの、「国債発行による政府支出拡大(積極財政)はスルーなのか!」的な、要するに経済対策描写の不足についてだ。
これはもう、歴史オタの人たちが「なぜ桂さんを無視する!」「山田市ィはどこに行った!」「中央政局ほとんど描いとらんやんかー!」と激怒するのと同じような怒りであろう(←べ、別に特定の大河を指しているわけでは!)
詳しい人にとっては許せない部分なんだろうなあ。

いや、でもねえ、経済のことはさっぱりわからない人種にとっては、「なぜ是清が日本のケインズと呼ばれるのかがわからない」‥‥のを通り越して「そもそもケインズって誰?」@小次郎ブログ)という、そういうレベルでの描写不足問題なので、

そういうのは要するに全部「尺が足りないせい」という結論で。


さて、そんな限られた尺の中で、どこを省略してどこに時間をかけるか、という制作側の取捨選択がドラマの質を決めるわけだが、さすがベテラン脚本はその辺の判断を過たない。ここぞという部分に時間を割くことで、視聴後の「高橋是清ってこういう人だったんだ」という印象に陰影がついている。

たとえば後半の山場のひとつであるヨーロッパでの戦費調達のくだり。
ありがちな熱意だの涙だのの感情論で説得するのではなく、淡々と相手の損得勘定に訴える交渉術は、一見すると盛り上がりに欠けるようだが説得力がある。
そして人によっては余計な部分に思えるかもしれないが、壇蜜さん演じる芸者お君との再会シーン。かつての恋人と再会した時の会話が実に印象的で、個人的に気に入った。

「わしを、なんで見捨てた?」
「足手まといになってはならないと思いました」
「‥‥ふーん?」
そんなやりとりだけで、そして階段でさりげなく手を取る仕草だけで、時を経た大人の男女のしっとりとした心情(おそらく二度と会うことはないであろう)を描いている。

大人だ! 大人の関係だ!
そういえば通常のドラマなら確実に時代性を無視したフェミニズムクレームがつきそうな、女中頭との隠し子発覚(その後さらに延焼拡大)エピソードもさらっとこなしてるあたり、大人のドラマだ。
これが通常の大河ドラマだったら間違いなく是清は宮城のお堀あたりに投げ込まれていただろうに(笑)


思うに、このドラマは決して「歴史」を描いてはない。
主人公が歴史上の人物だから当然史実を追う形にはなっているものの、このドラマが描いているのはあくまでも「高橋是清」の人となりであり、さらに「明治~昭和の日本経済の輪郭」(あくまでも輪郭)だ。
だから史実の流れが切れ切れになっていても、冒頭からラストまでの筋立ては理解しやすい。
そして、ことさらご親切な説明しなくともその人物がどう考え、どんな感情をもってそのセリフを言っているのか、視聴者にはきちんと伝わるであろうという、視聴者への信頼を感じる。

筋の通った脚本というのはこういうものなんだなあと思う。

と、脚本ばかり褒めたが、地味ながら丁寧な考証に基づいた美術や照明、カメラワークなど、細かい制作の仕事も評価したい。
そして思いがけず音楽にも感心した。盛り上げるために意図的に音楽を使う番組が多い中で、ことさら強調せずに作品にマッチした曲の使い方で、映像を見ていてまったく邪魔にならない。

さらに老年是清を作り上げたメイク!
二時間かけた特殊メイク凄い! イマドキの高性能カメラの暴力的な画素数にも耐えるメイク技術はなかなかに見ものだった。番宣でオダギリも言っていたが、手のシミや皺まできちんと施されていて、老いていく是清の姿には唸った。
果たして40年後のオダギリがこうなっているかはわからないが(たぶん違うと思うが)、前編の若年是清が40年たったらこうなるな! と納得できる爺姿だ。

そしてオダギリのあまりにもスムーズなジジイ演技をはじめ、俳優陣がまた演じてる感のない、良質な演技で安心できた。まあ、このままそっくり大河ドラマにして遜色のない顔ぶれなだけに当然といえば当然だが。
明るく前向きな一文なし~副頭取時代から、時代が戦火に近づくにつれ暗転していくのが、各シーンの映像、音楽、照明、演技で違和感なくたった一時間で表現される。

ドラマの持つ説得力とはこういうものか。
(あ、犬養首相に関してだけは「この犬養なら返り討ちだろ!」とか思わないでもなかった)

ラストの切り方には賛否両論があるだろうが、自分はあれはあれでよかったと思う。
これもまた尺の問題でもあるのだろうが、それまでどんな事があっても明るく、「かっと目をひらいて」一寸先の希望を見続けてきた是清が、理不尽な暴力によって斃れるシーンは描かれるべきではない。
考えてみると、森有礼、原敬、犬養毅、作中ではさんざん要人暗殺のエピソードが出るものの、主人公を含め一切画面には出てこない。そこにも制作側の無言の意図があるのだろう。
何者かの気配で雪が落ち、だるまが転ぶ。
多くを語らず意図を通じさせる、このドラマの総仕上げといえるラストシーンだ。

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そして一部の視聴者にとって胸が張り裂けるような場面があったのだが。
事情を知らない一般視聴者にとってはそれはもう幸福で、やさしく愛に溢れたシーンだった。
見ていてつい涙ぐんでしまいつつ、同時にそれをきっちりやってのけたオダギリジョーという役者の魂を見た気がする。
ほんとうに、彼は良くこのドラマを全うしてくれたと思う。

さんざん宣伝などで言われてきたことだが、ラストで、是清のやさしい目元とオダギリジョーの目元が見事にだぶって、なるほどなあと。
「転んでも転んでもただでは起きない」ダルマ是清を演じたことが、オダギリ自身にとっても救いになっていたらいいなと心から思う。