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プルシェンコは敗れたのか?

Posted by Lazyrose on   7 comments   1 trackback

フィギュア男子フリーの決勝は本当に凄かった。
これでもかという実力派がしのぎをけずる接戦。
どの選手もそれぞれにドラマを背負っていて、とても見ごたえのある決勝だった。

が、微妙に納得できなかったことがある。

最初に言っておくと、優勝したエヴァン・ライサチェックは堂々としたものだった。
「4回転を跳ばない」と明言したあのプレッシャーの中、さらに第一滑走という重圧の中、
完璧な演技を保った精神力には頭が下がる。

だが、果たしてプルシェンコの演技は、ライサチェックに破れたのだろうか?

世間の話題が「4回転ジャンプ論争」に集中しているせいもあり、
誰もが「4回転を跳ばなかったライサチェックが勝利した」という受け止め方をしている。
これが納得いかない。

確かにショートプログラム後の記者会見で、プルシェンコは

「(4回転を跳ばなかったら)われわれの進歩は止まる」

という発言をした。
この時点で2位だったライサチェックへの皮肉ととれる内容だ。
物議をかもすのも仕方ないし、むしろそれが目的だったのだと思うw
ライサチェックはそれを軽くいなしたけれども、
三位につけていた高橋選手がプルシェンコの意見に強く同意した、というのが非常に印象的だった。
「4回転を跳ぶ」ということは、彼ら(審査員ではなく)にとってどういう意味を持つのか。

正直言うと、私は4回転必須という件については否定的だ(笑)
4回転が跳べなければ資格がないと言われたら、その他の要素がすべて否定されるじゃないかと思う。
カナダのジェフリー・バトルの

「ジャンプだけではない、4分30秒の間に行われるすべてがフィギュアスケートなんです」

という意見に、今でも賛成だ。
しかし、今回のフリーを見てちょっとだけ考えが変わった。
「4回転を跳ばなければ」というのは「4回転を跳ぼうとしなければ」
と言う意味であり、積極的に上の水準の技に挑戦することの意味を問うているではないだろうか。
難易度の高い技を取り入れても、失敗すると減点される、という現在の採点方法では、
4回転に失敗した時のリスクが大きすぎる。
これでは誰もが4回転を回避し、無難にまとめることに終始してしまうだろう。

観客がスポーツに求めるものは、技術の高さだけではなく「感動」だと思う。
それは「同じ人間とは思えない技術」「それに挑戦するあくなき努力と決断」
「ギリギリのプレッシャーの中で結果を出す精神力」
そういったものへの尊敬と憧憬と共感だ。
常により高い水準の技へ、より新しい技へと前進する姿勢とその結果に、
我々は鳥肌のたつような感動を覚えるのだ。
だとすれば、「危険を回避した、安全なプログラムでメダルがとれる」と思われてしまったが最後、
フィギュアスケートに未来はない、と思う。

テクニカルジャッジの天野氏の
「優勝したライサチェックは新採点システムの申し子だ。
 能力を最大限に得点に結びつけるプログラムを演じた」
という評価が、現在のフィギュア界の問題点を物語っているように思う。

そういう意味では果敢に4回転に挑戦し、転倒してもそれをフォローするだけのプログラムを組んできた
高橋選手に心から喝采を送りたいと思う。


あと開幕前から「休んでいた選手がいきなり優勝していいのか」みたいな意見が漂ってたのが不満だった。
自分は昨年秋に復帰を表明したプルシェンコが、いきなりヨーロッパ選手権で優勝をかっさらっといて、

「三年間がんばってきた選手に勝てて嬉しい」

と言ってのけた姿にシビレた口だ。
なんってイケズ!(笑)
そしてなんてカッコイイんだろう!
これこそ常に挑戦し、戦う人間としての、理想的な態度だ。
己への自負でもあり、ハッタリでもあるだろう彼の数々の発言(「自分はすでに伝説を作っている」とか)は
フィギュアスケート界への注目を高める、素晴らしいパフォーマンスだと思う。
これに乗らなきゃ女(男)じゃない!
天才の天才たる行動に、わけのわからんケチつけんな。

100220-blog1.jpg


自分がこれまで好きだった男子選手は
カート・ブラウニング、エルビス・ストイコ、フィリップ・キャンデロロといったあたりだ。
並べるとはっきりわかるけど、表現力が群を抜いて秀でた選手ばかり。
今回のプルシェンコ、ウィアー、高橋の三人の演技はその流れの上にある。
技術の上にエンターテイナー的な要素を加味している選手こそ、ホンモノだと思う。

で、「4回転だけの人」と言わんばかりのプルシェンコへの扱いが非常に
ひっじょーに!
気に入らないんである。

プルシェンコという選手の特筆すべき点は、何よりもその総合的な質の(驚異的な)高さにあった。
女子だけのものだったビールマン・スピンを軽々とこなし、
驚異的な速さと繊細なエッジワークのステップを誇り、
ニジンスキーの再来とまで言われる表現力をもって感動を生み出し、
その上でどんな難易度の高いジャンプでも決して失敗しない、という総合的な技術力を持つ選手だ。
だからこそ「不動の王者」と言われ「帝王」と呼ばれてきたのだ。
あの傲慢なパフォーマンスもその実力あってこそ。
男子フィギュアを「芸術」の域に高めたのは他ならぬプルシェンコなのだ。
完成度の高さなんてのは当たり前の事実とした上で、次の水準に挑戦しておるのだ、ヤツは。

その彼がどうして「4回転」にあれほどこだわるのか。
こだわったあまり、本来ならもっともっと見せられたはずの
ステップワークや演技プログラムを犠牲にせざるをえなかったのか。
その意味をもう一度考えなおせISU!

あとな、完成度完成度言うならコンパルソリ復活しろってんだよ!

Comment

says... "No title"
色々ぐるぐる考えた結果4Tの基礎点が低いのがそもそもの原因と思いました。単純ですがそれにつきます。
2010.02.20 23:35 | URL | #ww95c5NA [edit]
えり says... "No title"
20年以上フィギアを見ている人間として、同じくプルがジャンプだけの選手と言われているのに不満を覚えています。

今の高橋大輔の目指している「最高の芸術と最高の技術」。
私はこれを誰より求めて体現してきたのがプルシェンコだと思っているので、記事を拝見させていただいてとても嬉しかったです。


彼がどうしてあれほど4回転にこだわったのか、あれほど過激な発言を繰り返しているのか。
ISUの●鹿連中に少しでも届くとよいのですが。(苦笑)

2010.02.21 12:46 | URL | #- [edit]
ooN says... "はじめまして"
今回プルシェンコにとっては不本意な大会だったかもしれませんね。特にフリーは彼本来の精彩を欠いていた様に思います。
一説ではSPのトランジション得点が低く抑えられたのは、影響力のある米国の審判員が彼の演技に関して疑義を呈するメールを審判仲間に送ったことが原因なのでは、といった事まで囁かれています。これがフリーの演技に全く影響しなかったとは言い切れないと思います。
後ろ手に手を組んで表彰台に立った姿が印象的でした。
2010.02.21 16:03 | URL | #- [edit]
rose says... "皆様どうもです~"
わあ、フィギュア話題(といってもスケートの方)にこんなに反応があるなんて嬉しいな~。
こんな辺境ブログにまで、さすがオリンピック効果です。

>匿名さん
コメントありがとうございます。
9.8の基礎点が回転不足やらなんやらであっという間に0ですからねえ。ただ、4回転の基礎点が大幅に上がると今度は他の要素が軽視されかねませんから、難しいところです。
減点を容赦する、ってのじゃだめですかねえ。

>えりさん
おお、20年歴ですか。長いですね!私も……も、もうちょっと長いかな?(汗
長くフィギュアを見ていると、フィギュアスケートに求められるものは何なのかという見方が深くなってきます。
おっしゃる通り、プルシェンコは「最高の芸術と技術の融合」の体現者だと思います。
それまでのフィギュアの歴史の集大成という存在でしょうか。だからこそ彼の警鐘に耳を傾けるべきですよね。
プルシェンコの発言が世間で「負け惜しみ」的な扱いを受けているのがとても残念です。
でも、彼のおかげでやっと4回転論争に世間が注目してくれたのがせめてもかなあ。
彼が膝の半月板切除、鼠径ヘルニアという苦境をおして復帰した理由てのを考えて欲しいものですね。

>ooNさん
はじめまして。ようこそおいでくださいました。
仏紙ですっぱ抜かれたこれですね(笑)
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/news/highlight/news/20100219-OYT1T00018.htm?from=yoltop

あくまでも噂なので断言はできませんが、SPの点数に疑問を感じた身としては、多少は影響しただろうなと頷けます。95点は行けたと思ったんですよねえ。
カナダの観衆の露骨な盛下げムードもちょっとどうかという感じだったし、あと、ご当地パトリック・チャンの高得点とか、非常にモヤモヤがモヤモヤします(笑)
表彰台での彼の表情に胸が痛みます。

盲目的にプルシェンコ擁護に走るわけじゃないんですが、彼が提起した問題点を、ぜひ今後取り上げて改善を図って欲しいですね。
2010.02.21 16:51 | URL | #4SZw2tfw [edit]
への8 says... "プルはやっぱり王者ですよね。"
たとえ「銀」であってもプルシェンコの「絶対王者」の威厳は損なわれなかったと思います。
さらなる進歩や発展を心指すものは「出る杭は打たれる」じゃないけど思いっ切り叩かれるのが世のセオリー。

それに決して屈することなく己の信念を貫き通す彼の姿勢は敬服に値しますよね。

フィギュアスケーターなんて言ってしまえば「踊り子」と同じなんですから(極端な意見ですいません)客を喜ばせたりハラハラさせたりしてナンボじゃありません?安全策に走って型の整ったミスの無い面白みの無いスケーティングなんて観てる方はつまらないと思うんだよなぁ。
2010.02.22 11:31 | URL | #- [edit]
NooN says... "No title"
プルシェンコがジャッジに関してチクリと刺したようですね。
昨今の風潮としてフィギュアスケートという競技がアイスショー化しているような違和感を覚えます。取りあえずミスを無くし奇麗にまとめ上げる。
それは本来彼らのある姿なのでしょうか?
単に芸術性を求めるのなら、伊のオペラや露のクラシックバレーの領分でしょう。
アーティストである前にアスリートとしての技の競い合いがあってこそ、フィギュアスケートの醍醐味があるのだと私は思います。

女子フィギュアはトヨタの公聴会とぶつかりますね。今回スポンサー入ってるのかな? 何だか嫌な感じです。

ooNはNooNです。Nが抜けてました。
2010.02.22 19:05 | URL | #- [edit]
rose says... "エキシビションが楽しみですなあ!"
皆さんのご意見を聞かせていただいてすごく嬉しいです。
コメント以外にもチャットやメールで同意いただいた方々、有難うございます(^^

>への8さん
王者の王者たる資格は、王としての債務を担うことですよね。
頂点に立ったものは、後続に対してより進歩を促す責任があります。プルシェンコはまさにそれをやっているのでしょうね。
フィギュアというだけで言えば確かに「踊り子」です。でもそこにアスリートという要素が入ります。
でも、いずれにしても「面白い」「感動した」と思わせるものが最も優れたものである事に違いはないですよねえ!
……ウィアー良かったよねえ~~……(涙)。

>NooNさん
おお、NooNさんでしたか!なんてお読みするんだろう?と首を捻ってました(笑)了解です。
ううむ、Poser使いには隠れフィギュアスケートファンが多いな!やっぱフィギュアつながり……(殴)

アイスショーはアイスショーで、私はとても好きなんですよ。でもオリンピック競技であるからにはそこにアスリートとしての挑戦と向上が不可欠なんですよね。
おっしゃる通り、その上での「芸術性」だと思います。
ただ、正直言って「技術」VS「芸術」論に摩り替えるのは危険だと思いますね。
ストイコ、本田、キャンデロロ、ランビエールといった、新旧の選手達がコメントしているように、これはジャッジシステムの問題点だと思います。
さっそく女子への影響も懸念されてますし、アイスダンスの採点にも若干不満が残りますし。
いやはやまったく、今回の五輪は興味深いことになりました(もう目が据わってる)
2010.02.22 22:00 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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