Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

だいたいわかりましたよ「熱海の捜査官」最終回

Posted by Lazyrose on   3 comments   0 trackback

さて。

わかりやすいものが求められているこのご時勢に、
徹底してわかりにくさにこだわり、内容もスタイルもマーケティング無視のこのドラマが
成功だったのか失敗だったのかは、あと何年か経たないとわからないだろう。

放りっぱなしは多い。
「陶芸教室の主人が署長に囁いたヒミツとは」といった、あれは何の伏線だったのか?てのもあれば
「東京の事件てなんだったんだ」という、答えが与えられない謎も残った。
あげくに
「第二ステージって何なんじゃ」
「三人の少女は死んでるのか生きてるのか」
「平坂脱走なのか!」
「星崎はどこに行ったのか」
と、新たな謎が最後の20分でてんこ盛り。

だが、考えてみて欲しい。
バス消失事件を追うために現れた広域捜査官が現れた事によって
バスは見つかり、行方不明の三人は見つかり、犯人も見つかった。
事件はちゃんと解決しているのである。
「あれはどうなったのだ」という部分は、バス消失事件の解決とははずれる部分だ。
解決していないのは、この南熱海の世界にどっぷり浸かった視聴者の気持ちである。
自分たちが今まで見てきたものは何だったのかという、
「私を置いていかないでよ」という、

要するに視聴者全員北島状態(笑)

最終回後「こんな××ドラマぁ!」と怒ってる人も「死んでたとは思いたくない」と涙目になっている人も、
「いや、こうやって考えさせるためのドラマなんだよ」と苦笑している人も
要するに置いていかれてしまった寂しさを味わっているのだろう。

「生」と「死」というのは、まさにこういう置いてきぼり関係ではないだろうか。

最終回を観て、視聴者は必死で推理をしまくった。
南熱海は三途の川の一歩手前のような場所で、生者と死者が混在して住んでいるのでは。
平坂が三人の少女を隠していたのは、彼女たちを蘇生させて返すためでは。
バスの行き先は天国なのでは
いや行き先は現世なのでは
いやいやあのトンネルを抜けると転生できるのでは……

「なくす事で、その人がどれだけ大切だったのかわかる」という星崎のように
失ったものの価値を必死で探そうとしている。

……結論が出される事は、はおそらくないだろう。

生きるとはこういうものではないだろうか。
明快な結論が出ることなど、ほとんどない。
出されたと思った結論はいつか転変逆転するし、語られなかった事実は歴史に山積する。
誰も本当のことなどわからないまま、必死であの命題を追い続けるのである。
「我々はどこからきて、何者で、どこへ行くのか」と。

実を言うと自分は、先週あたりから「これは時間的にいって全解決は無理だ」とは思っていた。
そして最終回ラスト30分を切ったあたりで、「キーワードの2は続編ありフラグだったか!」と叫び、
おのれディケイドー!つうか「JIN-仁-」かよー!と吠え、
そして、星崎が白黒になった瞬間、頭が豆腐になった口だ。

三木監督がシビアな人生観の持ち主だというのは知ってはいたが
これほどシビアな人だったとは……(笑)

題材は山ほど与えられている。
永遠の森学園の住所が熱海市殯ノ宮であったり。
バス停の名前が「道返」であったり。
時計の文字盤が逆な場所がある(普通の場所もある)
サティの「グノシエンヌ」の元ネタはあの反宇宙二元論のグノーシス主義だし。
南熱海警察署の無事故日数は1945年8月16日(終戦の翌日)以降更新中だし。
……深く考えると肌が粟立つようなネタが。
しかし「いつもの三木ナンセンスネタだろう」というフィルターで自分を誤魔化していたのだ。

だがそんな事より、主題歌である「天国へようこそ」の歌詞がすべてを物語っていた。
主題歌でネタバレ。最初からネタバレ。
……やられた。

「普通のドラマではできない事をしたい」と言った三木監督とオダギリの望んだ「世界観」がこれなのだとしたら、恐ろしい人たちだと思わずにいられない。
歴史に残る名作というわけではないけれど、視聴後これだけ印象に残るドラマも近来稀ではないだろうか。
なにしろ番組進行中は閑古鳥鳴いてた2chの熱海スレッドが、放送終了直後からものすごい回転で
一晩で三、四スレ消化してたり。
Twitterでも「#atami」が0時0分~1時0分の急上昇タグ1位になってるし(笑)
あとGoogle急上昇ワードでも1位だった(笑)
自分もチャットで姉さんたちと、あーだのこーだの会話しまくった。
ひとりでひっそり見るよりも、こうやって色んな人と語ってこそ楽しめるドラマであることは確かだ。

最後に切ないような、もどかしいような、喪失感と闘わずにいられない、
そういうドラマがあってもいい、と思う。

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……と、ここで終わればシリアスなのだが、
そうはいかないのが「蜜×毒」なのだよ!

最終回!美味しい星崎大奮発!!アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ

いくら最後だからって、奮発しすぎ!
見どころありすぎて気が狂いそうww

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北島の危機に、犯人の背後から銃撃、すちゃっと教本通りに銃を構える星崎!
銃を構えるオダギリといえば「顔」「血と骨」以来の以下自粛
「ふざけるなよ!いくら上司だからって勝手なことすんじゃねえぞ!」と怒鳴る星崎!
(いや、あんたに言われたくなかろう)
番組始まって以来の、初の本気モードによろめいた女性ファンは多いはず!
計東さんとの「頼れる助っ人ですね」「まあね」と、一話への返歌のような会話にジ~ンとし。
投げた石に当たった人引きがぷか~っと浮かんできた後の、珍妙な顔。
「あああそういうことかやっとわかりましたよ!」と興奮した星崎!
そして……停止したバスに乗り込む、穏やかな星崎。


どれもこれもカワイイ、きゃわゆい星崎盛りだくさんすぎてとても全部は描けない。
だが……だが、やはり最後のトピックスを飾るにふさわしいのはこれだろう!
朝からラ~メ~ン!

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なぜ、なぜラーメン踊りなのか!なぜその節でなのか!
夢に出てくるからやめてくれえぇぇ(笑)
あんたホントに北島を怒鳴りつけた星崎なのか?良く似た他人なんじゃないのか?

思えば星崎剣三という人間は、最初から最後までどっち側なのかわからない人物であった。
熱海に到着した時から「チュッパチャップスさんですよ」となぜか詳しかったり
そのチュッパチャップスさんを見て「混じりあわない事が事件の原因」だと述べていたり。
わかってんだかわかってないんだかわからない「だいたいわかりましたよ」といい。
あとモトコさん(公式では素子さんのようだ)との会話だ。
最終回の「君を素子さんと同じ目にあわしたくないんだよ!」に
モトコさんは死んでいたのだ、星崎はイタコか?とか(笑)
死んだモトコさんと会話している星崎はやはり死人とか
いろいろ推測が飛んでいたが、自分はなんとなく、
「事件で肉体を失ってしまったモトコさんが脳だけ保管されてて星崎と会話してる」ような、ちょっとキモいイメージが浮かんだ。
それだと、南熱海があの世でもこの世でも連絡とれる気がするんだ。
平坂のデータとか受け取ってたし。

ってまあ、やっぱり色々妄想しちゃうよね~(笑)

まあ、そんなわけで、星崎観測および「このヘンテコドラマの楽しみ方」をテーマに
お送りしてきた「熱海の捜査官」感想も今回で終わり。
ここまでお付き合いいただいた方、本当に有難うございました。
少なくとも自分は完全燃焼したぜ。しばらく何もできん(笑)

ありがとう、毎回死ぬほど変顔を楽しませてくれた星崎くん。
最後にラーメン踊りまで披露してくれた星崎くん。
さようなら。

最後はやっぱりこの笑顔でwww

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Comment

和家若造 says... "No title"
ツイッターからお邪魔しました。
感想楽しませてもらいました(ぺこり)

視聴者全員北島状態・・・なるほど~だいたいわかりましたよ
2010.09.20 15:33 | URL | #0YsmB5Lo [edit]
sannzi says... "妖しいニコ顔"
あのステージ上のバスのシーンは出色でしたね!
突然ニコニコ笑いながらバスの中に入っていく星崎に北島さんと一緒になって喪失感を感じましたから。
そのシーンをラストに描かれてroseさんの感想記も見事な幕引きでした。

roseさんの最終回で新宮寺復活は当たりましたね。
私の「陶芸教室の主人が署長に囁いたヒミツとは」がうやむやに終わるかもと、という予想も当たりました(^^
滅多に当たらないからちょっと嬉しい・・・

続けるのはよっぽど難しいかもしれませんが続編はありそうですね。
閉鎖病連で佇む平坂はレクター博士を連想させますし。
ホームズVsモリアテイ教授という展開になって行くのでしょうか。

確かに事件は解決しておりますね。
2と言うのは表面上解決している部分と謎のまま終わった裏のもう一つの世界と言う事もあるのかもしれませんね。
あのような美少女とラインを超えてもう一つの世界へ旅たつという(心中?)糜爛しかけた甘い誘惑のラストにも思えました。

roseさんがオダギリさんの変顔に嬉々としていらっしゃるのでそんな愛し方もあるのだな~と妙に感心しておりましたが、自分なりに だいたい お気持ちが分かったような気がします。
概念的な2枚目俳優と違って好みは別れそうですけど、その分癖になる魅力なんでしょうね。
私は時折見せる、すっとした立ち姿となんと言っても声が良いなと思いました。
2010.09.20 15:57 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "熱海仲間が~"
>和家若造さま
はじめまして!ようこそいらっしゃいませ。
ツイッターも大炎上してましたねー。タイムライン負うのが大変でした。
色んな方のいろんな推理で二度三度美味しいドラマだったと思います。
こうやって熱海ネタでつながった人同士は、きっと(心の)南熱海住民ですね~(笑)
ぜひこれからも仲良くいたしましょう~。

>sannziさん
あっ、南熱海に道連れにした何人かの人の中でも、特にもう戻れないとこまで来てしまったsannziさん(笑)
まずはお疲れ様でした~。

ホンキで新宮寺復活しましたね。はははは……でも宿の主人は最後までいい人でしたw
それより自分は死ぬ気で謎回収すると思ってたので、sannziさんの予想の方がすごいと思う。

意味ありげな平坂の表情は確かに後をひきますが、何しろ星崎あっち行っちゃいましたからねえ。
何年か経ってから突然続編作る気になった時のために、いちおう布石打ったのかな?(笑)番組としてはこれで終わってくれた方がクオリティ高いような気がしますね。

sannziさんにいわれて「確かにおっさんと美少女との逃避行だ!」と目からウロコ(笑)
自分の目にはもっと愛らしい遠足みたいに……だってあのふたりがバスの座席にちょこんと並んでると(宿でもそうでしたが)すんごいカワイイんですもん。
そんなオダギリの「変顔」にこだわったのは、ドラマが変てこコミカルだったので、感想のひとつの切り口にと思いまして(笑)
ああいうラストになったので、変顔切り口は正解だったなと思いました。でないとなんか寂しいじゃないですか。
あれだけ男前なのにしょーもない顔できるところが魅力ですね。無論、あれだけ変な顔できる男が突如二枚目になっちゃえるところもまた不可欠の要素です。
まあ要するにオダギリだからいいんです(笑)

最後までお付き合いいただいて有難うございました。
sannziさんが仲間になってくれて、感想書く励みになりました。
2010.09.21 00:23 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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