Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

白いけど言ってる事は黒いかも

Posted by Lazyrose on   5 comments   1 trackback

各々にやむにやまれぬ理由があるのは重々承知の上だ。
だがしかし、

・女房に苦労をかけたくないからと一言の説明もなしに三行半送りつける川崎某(いまだに名前をうろ覚え)
・燃え尽き症候群で妻子を義弟に押し付ける梶原様(でもちゃっかり再婚しやがる)
・妾囲って子供まで産ませといて連絡もなし説明なしで「黙って俺について来い」な山本兄

「男とはそういうものだ」
という暴論が正論としてまかり通っていた時代だからしょうがない。
つうか、武家の男に浮気という観念自体存在しない時代だからしょうがない。

しょうがないが、それが女性にとっては不快きわまりないのはいつの時代も変わらぬ事実。
であるからして、親兄弟や上司同僚がのきなみ戦死し、砲弾くぐり抜けて生き延びた母と妹と妻子が食うや食わずの生活をしていたというのに、自分はうら若い女とよろしくやって、仇である薩長とまでよろしくやっている(ように見える)兄に八重さんが激怒するのは当然の流れだろう。
兄、ドラマでは牢獄で朽ちかけてたけど、実際は薩摩藩邸で結構優遇されてたしー。

確かにうらさんの着物を用意させてたとか美談に仕立ててるけど、ありゃあ姑目線の解釈であって、それを妾である時栄さんにさせてるんだよなーとか考えると
「妻妾同居前提かこの男!」みたいな。え、自分うがち過ぎですかね? 心が汚れてる?(笑)

だってさあ、時栄さんからしてみたら、ふたりでしっとり仲良くやってるところに姑と小姑と先妻の子がまとめて転がり込んでくるんだよ? 迷惑だって。
言葉も通じないし味覚も違うし向こうは敵愾心バリバリだし、やってらんないよ。

うむ! 「鶴ヶ城のゴルゴ」八重さんなら、殿様相手に説教かませる八重さんなら、この兄にもガツンと一発やってくれるに違いない!
いっそ米俵のように肩にかついで鴨川に向かって疾駆してくれるに違いない!
と、期待しないでもなかったけど、そこは兄もさるもの。

大体男というのは自分の立場がまずくなると話を大きくしてうやむやにしようとする生物だ。
案の定、「彼らの国作りは間違ってる」とか「やつらが見捨てたこの京を学問の都に」とか
話が「会津の敵と組むのか」→「いや利用してやるのだ!」的展開になって、それに納得した八重さんは、私生活の問題については丸めこまれてしまった。

うーむ、残念(笑)

青筋立てつつも兄の選択には目をつぶらざるをえなかった八重さんが、兄の指示通り学問を身に着けようと思ったのは、西郷相手に太刀打ち云々というより、もっと卑近に「貴様ら男というイキモノはっ!」と言いたかったからかも知れない。
さらに、キリスト教者である新島襄のプロポーズを受けた背景には
「二度と男からこういう扱いは受けねえ!」
という気持ちがあったのではないかと思うのだがどうよ?

そんな微妙にモヤモヤした展開の「八重の桜 第32回」であった。


で、八重さんならずとも「これでいいのか」と思う視聴者のモヤモヤを、さわやかに吹き飛ばしてくれるのが我らが襄先生だ。
舞台はいきなりワシントン。岩倉使節団の説明も描写もほとんどなくワシントン。

大久保さあとの痴話げんかにやさぐれた木戸ミッチーからの「日本に帰ってぜひ僕と一緒に」みたいな求愛を、にっこり笑って拒絶。
そりゃそうよねえ、それまで攘夷攘夷叫んでた連中が手のひら返して外交使節団とかどの口が言うかみたいな?
条約改正に委任状が必要な事も気づかずまさかのとんぼ返りで10ヶ月も棒に振る(しかも結果的に改正ならず)成り上がりの無能集団ですもの。
西郷さあから「あんな船沈めばいいのに」と言われるレベルの仲間にしないでって思うわ!(私怨)

お前なんかドイツで温泉巡りしてりゃいいんだ、とは言わずに笑顔でいなした襄先生、返す刀で国費留学している山川妹の「会津を滅ぼした敵の世話になるなんて」という嘆きをさらりと笑いとばす。

「いいじゃありませんか、誰の金でも。むしろ大いに利用して、金を使ってやればいい」

おお、まったくその通りだ。
敵の金を使ってどんどん自分が向上してやればいいのだ!
天使の笑顔でさりげなく薩長disる暴言、さすが襄先生。

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「捨松、貴女の前には薩摩も長州も関わりのない、広くて豊かな世界が広がっているんですよ」

これはひとり異郷で嘆く若い娘を慰めるためだけではなく、いいように利用され、気づいたら賊軍扱いされ、
江戸の身代わりに叩きのめされ蔑まれ傷ついた会津藩への救いの言葉であろう。
凄惨な戦いが終わってまだ数年。「もはや身内同士で敵だ味方だと言っている場合ではない」という意見は、とうの昔に日本という国を飛び出し、たったひとりで広く豊かな西欧世界に邁進していた襄先生だからこそ説得力があるのだろう。

まあ……言ってる内容は山本兄と同じなんだけど。
視聴者の受け止め方が違うのは日ごろの行いの差でしょうかね(笑)

Comment

まろん says... "そのとおり!"
私も、男らの勝手なやり方に終始イライラしていました。うらさんの苦労を思うと悔しくて。時江が出て行けばいいじゃん!と。でも一番薄情なのは覚馬だ。何が日本を変えるだ。一番身近な大切な人の幸せも実現していないくせに大きな事ばかり言うな!英雄化するな!としらけた気持ちになりましたよ。その後のうらさんの人生は?幸せになれたのかしら。
番組終わったからもモヤモヤ。
2013.08.13 20:06 | URL | #acq08E7c [edit]
NICO says... "癒された♪"
いやー、久々に心表れるような天使の襄先生♪
心癒され励まされたのは捨松ちゃんだけじゃないわ~。
てか、本当に間抜けな岩倉御一行様。襄先生も可笑しくて笑い堪えるの辛かっただろうな~。
この先生と八重さんの組み合わせは納得ですな…うん。

時栄ちゃんは若いのによく堪えて偉いなあ~って、なんだか私しんみりしてしまいました。母上も八重さんも十分大人の対応だし、まだ子供のみねちゃんまでぐっと堪えて…。
兄つぁま!賢い女性陣に感謝したまへ!命拾いしたな!触っただけで赤い櫛だとわかった…くらいの話で誤魔化せると思うなよ!
ってな気分(笑)。
うらさん、いっそ乗り込んで時栄さんと結託して覚馬泣かしてやってもよかったんじゃない?なんてことまで思う今回でございました。
2013.08.13 21:16 | URL | #p6fbdvWM [edit]
rose says... "ある意味凄い回でしたねw"
>まろんさん
コメント&同意ありがとうございます~。
男子たるもの国の将来をこそ憂え、瑣末な家庭の事など以下略……な時代ですからねえ。現代目線で見るとふざけんなバカと言いたくなります。が、ほんの何十年か前までそういう社会だったんですよね、日本は。
実を言うと、慶喜公が退場してしまってドラマ上の鬱憤を晴らせる相手がいなくて困ってたんですが(笑)幸い兄がやらかしてくれたので、しばらくは彼にドラマ感想の犠牲になってもらうかな~とか思ってます。

うらさんのその後は史実では追えないようなんですが、何とか幸せになっていて欲しいですね。

>NICOさん
構成上手いよね、「おや今回は冒頭出演じゃないの?」と思って観てたんですが、なるほどこのモヤモヤ展開なら後半で先生にスカッとさせてもらえて有難いですわ。

ご一行様のトンデモ航海記に関しましては、明治期に疎い自分でさえ濃厚すぎて腹よじれるようなエピソード満載なんで、もっと詳しくやって欲しかったですよ!ええ!
洋行経験のある旧幕軍の事務官にバカにされまくってたとか学級会さながらの裁判劇とか耽美派ミッチーの木戸様が痔で悩んでたとか実は大久保もだとか痴話げんかのあげく「あたくし温泉に行きますっ!」てな別れ話が持ち上がったとか気づいたら留守中の政府が新平ちゃんに牛耳られる寸前だわせごどん韓流(違)主張してるわで新政府早くも崩壊の危機だとか。
新政府側には苦々しい羞恥エピソードなんで割愛されたんですかね。ちっ(笑)

強くて聡明な八重さんと、温厚だけど切れ者の襄先生はなかなか良い組み合わせのように思えてきました。うふふ。
時栄さんはほら、何しろ京女ですから田舎者の義理一族なんぞ掌コロコロですよ。調子にのってやりすぎて痛い目にあうけど私そんなに嫌いじゃないかも。
確かにいっそ正妻とタッグ組んで欲しかったですね(笑)
まあ、天下国家の動向とイチ家族内の諍いをうまい具合に絡めた回だった、ような気もします。モヤモヤするけどー。
2013.08.13 22:11 | URL | #4SZw2tfw [edit]
sannzi says... "捨松さん。"
成る程、山本兄つぁまが薩摩藩邸でめちゃくちゃ不遇だったのは、少しでも八重さんや女性視聴者の反感を和らげる為だったのかもしれないですね。
之が実際は西郷どんや小松帯刀とお友達になって、ちやほやされていたとなっては、流石の八重さんも切れて物語が違った方向に流れたかも(^_^;)

薩摩ではもしかして会津陣の中では捨松さんが一番馴染み深いかも。
なんと言っても大・・・が・・・ま・・・どんのお嫁さんになって(なんか書き難いな~)明治の世作りに貢献したし。
歴史資料館にも肖像画が大きく掲げられていたし。
それを思うと大山何某が何故にあのイケメンなのか分かる気がします、きっと今後捨松さんともども、物語に大きく関わって来るのでしょう。
鹿鳴館はビジュアル的に好きな世界観です、どこまで今回のドラマで描かれるのか分からないけど。

所で前々回の冒頭で襄先生に何故明治が明治と名づけられたか教えてもらいました(^^
意味を知るとちょっと感激してしまいました。
場面の雰囲気やBGMも良かったからかもしれないけど・・・
2013.08.13 22:42 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "あっ(汗"
>sannziさん
男性でしかも薩長関係者のsannziさんっ! ご、ごめんな!(笑)

兄は捕虜である以上はそれなりの扱いではあったでしょうが、あんがい丁重な扱いを受けていたらしいですね。他の捕虜が土間の板敷きなのに、覚馬は床板張りの畳の部屋だったとか。

いや、もう、自分は「むしろ捨松さんを主人公にすればいいのに」と思っていたクチですので、ガ……もといw弥助どんの「妹さんをくださいアタック」のストレスでやつれる山川様の図、というのも楽しみです。贅沢をいえば、ブサな弥助がひと目惚れして頭を下げる方が可愛げがあると思うのですけどね(笑)
世の中では大山捨松の名の方がはるかに有名ですし、彼女をはじめ会津の子弟たちの血のにじむような努力が、薩摩や長州という土壌のもとでいずれ実るのだと思えば。あと鹿鳴館自分も好きなんです。舞台が京都だからあまり出ないかな?

襄先生は、スタジオ見学に行かれた方の情報によると完全に天使。癒しキャラだそうです。会津戦争までの流れでささくれた視聴者の心も癒してくれると確信しております!
2013.08.14 00:01 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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[八重の桜] NHK大河第32回「兄の見取り図」
公式サイト http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/outline/story32/ 出演 徳重聡(大久保利通) 水原希子(山川捨松、大蔵の妹) 粗筋 覚馬の家に住むことになった佐久、八重、みねらだが、朝目覚めると