Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

「守る会」あやうくオウンゴール

Posted by Lazyrose on   2 comments   0 trackback

いや……うーん……。
……なんか微妙に最終回まで擁護しきる自信がなくなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしであらせられらー(やや投げやり)

ちょっともう最初に吠えちゃうけど(またかい)

今回の制作のやる気のなさはいったい何事か!
何なんだあのしょうもない暗転入れまくりのぶったぎり編集はっ! 話がぶつぶつ切れとるやんけ!
そして何じゃあの自責の杖事件を矮小化する解釈はー!
はっきり言うぞ、最終回近いから駆け足だからと適当こいてるんじゃねえ、こっちは真剣に見とるんじゃー!



(ぜえはあ)

まあそんなわけで、今回の目玉は言うまでもなく、新島襄エピソードでも一二を争う有名な「自責の杖」事件。
三条公卒倒以来の「絶対フィクションだろ何考えてんの脚本! と思ったら史実でしたコレ」な仰天エピソードですな。
左脳的演技プランを取るわりに実は結構憑いちゃうタイプのオダギリは、このシーン撮影本気でやりすぎて手の甲を腫らしてしまったらしい、ときいたオダギリファンはおおむね胸をわくわくさせながら待っていたのだ。
……ハラハラでもドキドキでもないよ。ワクワクだよ。
ふはははは。

で、この事件の遠因といってもいいのが、冒頭の同志社の資金問題なわけだが、
これについては真の黒幕はマッキーではなく、作中でもちらっと出てきた外務卿の寺島宗則らしいですよ。
そもそもなんで学校経営に外務卿がからむのかっていう話なんだけど、あの時代は、日本人が外国人を雇用する事はできても、その反対は許されなかったらしい。
しかるに、実際は外国人が経営しているにも関わらず、名目だけ日本人を経営者としているケースが多かったのだ。
まあそりゃ外国資本としちゃー開国したばかりの極東の地なんて美味いイワシの集合体みたいなもんだしね。
つまりアレですわ、「外国資本に食い物にされちゃかなわん」という国策なわけで。

なるほど、そういう視点で見てみると同志社はひじょ~に怪しい(笑)
なにしろ、頼りなさげな校長先生が右往左往する傍らで、外国人教師たちがふんぞり返って「アメリカン・ボードの寄付金が欲しけりゃ宣教師教育に力を入れんかい!」とか命令している。
寺島卿でなくても怪しいと思える状況なわけで、槇原知事との「聖書を教えるとは何事か!」バトルも、本当はこの寺島外務卿がらみだったというわけだ。
で、冒頭の同志社閉鎖騒動につながる。

まったくもう。ただでもクリスチャンへの偏見の強い地で神経使ってるのに、しかも金がなくて寄付集めと伝道で忙しい襄先生なのに。
そこにもってきて次から次への受難三昧だ。
アメリカからの資金援助を危険視する政府からは廃校を命じられるし、
外国人教師からは伝道強化を迫られるし、
じゃあ伝道クラスを設けるために能力差のある2クラス合併やむなしとしたら上級組はストライキ起こす。
そんでもってそのストライキに対して市原たちから「集団欠席は校則違反だ処分しろ」と迫られる。

どいつもこいつも困りはててる襄先生をさらに困らせることしかできんのか!
自分らで何とかせんかお前ら頭いいんだろうが!ヽ(`Д´)ノ

まあ、そんなこんなで「自責の杖事件」に至るわけですがね。

131009-blog1.jpg

実に期待どおりの美しい自虐シーンでございましたわね全国のお姉さま方ー!
あれよ、アレ見て目が三日月になってる人は間違いなくオダギリファンでございますわ!

傷むジョーほど美味なものはこの世にござらぬ! これ真理!



ハッ!(゚▽゚;) ←我に返った

実際のところどうだったのかというと、ストライキしてた上級組はあの前の時点で、襄先生の涙ながらの説得を聞き入れて、ちゃんと謝罪し、授業に出席することを約束してる。
襄先生が視聴者にマゾ呼ばわりされたアレは、原理原則を振り回して「スト組を処分しろ」と迫る市原たちに対しての、半ばやけくその「これが処分だ文句あるか!」アピールだ(たぶん)。

だってずいぶん経ってから「新島襄のあれは芝居だったんか?」ときかれた徳富蘇峰が
「芝居も芝居、大芝居だ。ただし、役者が違う。新島先生が4枚も5枚も上だった」てなことを言っているらしいよ。
……いや、ぶっちゃけ自分は「やるじゃん、襄先生」と、そっちの方にに感動した(笑)

あれがパフォーマンスだとしても、そのパフォーマンスによって人を動かす事ができたなら、それは必要かつ有効な手段だったと思う。
だいたい、ピューリタンてのは、ややもすると教条的というか律法主義というか、ルールにこだわって融通がきかなくなりがちだ。
その辺も含めて、アメリカン・ボードの要求と生徒たちの夢を大切にしたい信念との板ばさみになった襄先生が、本来内省を旨とするピューリタニズムを体現したのではないだろうか。

あと、襄先生、神田の生まれだからなあ……案外気が短かったみたいだし、ひょっとしたら単にぶち切れただけかもとも思うけど(笑)

まあそんな、ピュアな情熱が溢れたのか、大人なかけひきなのかはおいといて、襄先生がああいう行動に出て、問題の争点をなし崩しにしてのけたのは事実。
今回襄先生は自分で自分の身を守った!(肉を斬らせて骨を断つ的なやり方だったが)
本質的な解決にはなってないけど、「責任はすべて自分に」と言い切るトップに弱いのは日本人の常。口だけ達者でも中身はピュアな学生たちはすっかり「センセイごめんなさい」状態になって、まあ外国人教師たちは、いかにも日本人的な問題解決法に白けたらしいが騒動は収まった。

収まらないのは、視聴者の心だ。

「自責の杖」事件の遠因は寺島にあるが、直接原因は学生と外国人教師との意見の相克だ。
しかし、ドラマでの直接原因は八重さんの「はったり」になっている。
襄先生を(生徒の悪口から)守るためについた嘘が、彼らに襄を尊敬させ、襄には勇気を与えた……という形にしたかったんだろうけど、気持ちはわからないでもないけど、むしろ背後から撃ってるじゃないかこれ!
「守る会」会長なにやってんのよう!

いや、つい先週人を殺した過去を後悔しといて、どの口で夫の殺人を捏造するのかとか、
ことさら斬り合いなんざせんでも、死罪覚悟で国禁犯して渡米しただけで、信念のために闘う男だろうとか、
そもそも会津で敵を殺しまくった最強スナイパーをヨメにしてる時点で十分武勇伝だろうとか(笑)
そんなツッコミはどうでもいいんで(良くないが)この話に無理に八重さんを絡める必要があったのか? と問いたいのだワシわ!
正直八重さんは後からきいたという形にするべきだったと思う。
駆けつけてぼへーっと見つめてあげくに「自分の嘘が原因だったごめんなんしょ」とは何事か。

ワシは! 吉田松陰の「断固として事を行う時、人はみな狂気だ」を地でいく襄先生の情熱に打たれたかったのに!
せっかくの熱演がパアだよ!
あの「え?」ですべて雲散霧消だよ!


131009-blog2.jpg



……可愛かったから許すけど!

Comment

sannzi says... "三日月仮面"
↑意味不明なタイトルですみません(^_^;)
謝るくらいなら書くなという、でも浮かんでしまったら書かずにいられませんでした。
女性のアイドル対象になるのも、なかなか大変なんだなと言うか、凄いなと言うか@@

>自責の杖事件を矮小化する解釈はー!

確かに八重さんのハッタリが、襄先生の杖事件に繋がったというのは、いまひとつ納得出来ませんでした。
私の解釈ですが、之は主役の八重さんを立てるため、そうなってしまったのではないかと思っています。
八重さんが絡まなかったら、もっと理解できたと思うのですが、それでは主役が襄先生になってしまう。
やっぱりこれからの事を考えると、八重さんを主役にして置かないといけなかった。
でも一回くらい襄先生完全主役で良かったのでは、と言うのがこのrose解説を読んだ私の感想です。

今回に限らず、大河ドラマは後半終了近くの作成が難しくなると思ってます。
藤吉郎にしても清盛にしても、ドラマとしては劇的で痛快な展開のある、前半中盤が面白いですから。
さて八重の桜がそれをどう乗り越えるのか、ちょっと意地悪な見方かもしれませんがそれも見所です。
2013.10.10 23:14 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "正義の味方となw"
オダギリファンというのはわりと年齢層高めのお姉さまが多いので、確かに考えようによっては楽しみ方がコワイです(笑)が、若いファンより良識があるのも事実。
「チケットとれたと自慢するな傷つく!」とか絡まれないもん。「取れた!」って人には「良かったね」レスが殺到するし、むしろ「自分がいけなくなってチケットあまってるけど誰かいかない?」とか声かけしてんのよ、モラルが高いんですよ(えっへん)。

「八重を主役にしておくため」というのはsannziさんのおっしゃる通りだと思いますよ。そのつまらん小細工がこのエピソードを駄目にしたと思います。新島襄という人間をきちんとここで描いておかないと、この先彼の死とその後に続く八重さんの生き方の説得力がかえってなくなる気がします(今すでにないし)

どんな武将が主役でも、晩年はエピソードが重く、勢いがなくなるのは仕方ないですよね。
八重をというより「会津」を主役にした話(なはず)ですから、オチはその辺に持ってくると思うんですよ。そのための準備期間に相当する時期にもうはいっちゃってると思うんですが、この調子で大丈夫なんですかねー。って撮影はもう終了しちゃってるから、あとは編集次第ですね。
今回のような役者に失礼な編集はぜひやめて欲しいです。

とりあえずsannziさんが視聴仲間になってくれてるんで、めげずに頑張るです!
2013.10.10 23:58 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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