Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

がんばれ山川様

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さて、「八重の桜」43回。
タイトルは「鹿鳴館の華」だけど、むしろ「山川浩受難記」といっても差し支えない内容だったかと(合掌)

明治も十六年になろうというのに、あいかわらずせっせと会津の縁者に仕送りし、会津藩士の子弟を書生として養い、元家老だから贖罪だからというだけでは済まされないほど会津藩士のために尽くす山川家。
おかげで家計は窮乏状態。超ハイスペックな家族全員がフル稼働しても金が足りない。
そんなところに帰国した末妹の身の振り方が決まらず、困り果てた山川様は、久しぶりに再会した初恋の人の再婚相手に就職をお願いするありさまだ。
のっけからちょっぴり切ない。

うん、でもいいんだ、八重さんのことはすっぱり諦めたんだし、新島さんいい人だし!
とか己に言い聞かせてそうな頑張る山川兄、そのプライドを逆撫でするかのように降って湧いた大山中将からの求婚。

まず普通に考えて、四十やもめで連れ子が三人もいるおっさんに未婚の可愛い妹をくれてやれるわけがない。
しかも相手は鶴ヶ城に四斤山砲バカスカ撃ちこんでくれた薩摩の砲兵隊長だ。
それも攻撃初日に八重さんに撃たれて後送されるという微妙っぷりだ。
おまけにイギリス艦隊相手にスイカ売りに化けて突撃かまそうなどと考えた筋肉バカだ。

山 川 様 大 激 怒
上司といえども敵は敵。それってパワハラ? なんなら仕事やめます! てな勢いだ。

だが敵もさるもの、立ちはだかる障害の数々にもめげずに日参してくる。
何しろ大山巌といえば、西洋大好き、欧化政策万歳! とばかりにスイスで遊学生活を満喫してたのに、下野した西郷どんを説得しろー言われて泣く泣く国許に戻った男。英語、フランス語、ドイツ語を解し、兵学を学んだ国際派、日本人初のルイ・ヴィトンの顧客となったほどの、まあ自他共に認める西洋かぶれだ。
アメリカの名門大学を優秀な成績で卒業し、西欧マナーばっちり看護婦の資格も持ち国際情勢にも明るい独身女性(しかも美形)と再婚するチャンスなんかまずないんだから、そう簡単に諦めるわけがない。
薩摩隼人の押しの一手だ(実際は信吾どんに泣きついたんだが)
史実を無視したイケメン補正で「おはんに惚れもうした」とか言われれば、まあそりゃあ捨松さんだってちょっとはぐらっと来るだろう。
でも、亡き妻や戦友たちを思い出して「会いてえなあ」とすすり泣く兄の姿を見ちゃったら「結構イケメンだったんで」とか言えない、絶対言えない! ヒロシ不憫だよヒロシ(´;ω;`)

そんな乙女な捨松(24歳)をはさんで、山川様VS大山の求婚バトル勃発。
戦闘ときいてなぜか参加してくる八重さん(と、お供の襄先生)

山川兄(元会津藩家老)・山川弟(元会津藩白虎隊隊士)・新島八重(元会津藩狙撃兵)という超アウェイ状態の中、孤軍奮闘の大山巌。
まずは理論武装で新政府における外交政策の重要性を説き、
「海外に出たら同じ日本人です」と、捨松さんのセリフを引用するも
「ここは日本です」とあっさり論破され、あとはもう薩摩と会津の本音丸出し泥試合。
いまは参議陸軍卿と陸軍大佐だが、ここでは薩摩の砲兵隊長と会津のご家老様だ。

「あーあーなんて狭い了見なのかしら!」
「あ~ら、日本の政治は薩長の狭い了見でやってるじゃないの」
「はー、それが本音ぇ?」
「本音じゃなくて じ・じ・つ でしょ」
「なによ! あたしらが日本のためにどんだけ苦労してると思ってんの!」
「会津踏みにじっといてどの口が苦労抜かすか!」

……もはや小学生の口喧嘩が進化したようなレベルの戦いに
「ボクお腹イタイんで帰っていいですか?(´;ω;`)」状態の襄先生(笑)

しかし、そこで火に油をそそぐのが、我らが最終兵器八重さん。

「よっしゃ腕相撲で決着つけんべ!」

大山「( ゚Д゚)」
山川兄「( ゚Д゚)」
山川弟「( ゚Д゚)」
襄先生「 \(^o^)/オワタ」

……いやまあ、たぶん何より優先されるべき捨松さんの気持ちが、頑固な男どもの政治的な論議で無視されているのを止めるための提案なんだろうけども。
腕相撲て発想が女じゃないし。
しかも、この男前なんだかやけくそなんだかわからない提案が、通っちゃうところがまあ八重さんの八重さんたるゆえんで。

山川妹「ぜひ!」
山川弟「「今度こそ負けらんねえ!」
山川兄「うむ!」
その場にいる大山以外の全員が「八重さんが勝つ」と確信してるところがもうね。
うん、どうせフィクションパートならここまでやらなきゃね。
そして、燃え上がる一同の後ろでひとり困り顔の襄先生、とりあえず止めようとするも、無力(笑)

いやー、第二次会津戦争(?)面白かったわー。
本気で勝ちにいく八重さん、焦る大山、一時的に理性を捨てた旧会津勢、襄先生だけドン引き。
健次郎先生はすっかり脳内が白虎隊時代に戻っちゃってるし、山川様に至っては途中から完全に指揮官モードで
「討てー!」
「討てーッ!」
「薩長をたおせー!」
って本気だよこの人!
マジで戦闘シーンの顔になっちゃってるよこの人たち!
BGMまでがまさかのあの戦闘曲で、役者さん達が真剣なだけにもう泣いていいんだか笑っていいんだか、いや笑い転げたけども。
うーん、まさか腕相撲でこの曲使われるとは、なんという坂本龍一の無駄遣い。

結局勝負は捨松さんのポロっとこぼれた本音で決まった。
ベタだ。ベタすぎる展開だけど、本気で八重さんが勝っちゃったり、いわんや大山の腕折っちゃったりするわけにはいかないから仕方ない。
捨松さんのためにわざと負けた八重さんと、呆然とする一同。
そこですかさず使命を思い出した襄先生、相撲をとったその手を、握手に変えさせる。
ここまでむちゃくちゃな流れを、無理やりきれいにまとめた襄先生もある意味すごいわ。この人ひとりいれば、世界から戦いは無くならなくても家庭から争いは無くなるわ。

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まあそんなわけで、
・会津の苦難を最後まで背負い(by覚馬)、
・初恋の八重さんの幸せそうな姿に切なく笑い、
・尚之助の「会津戦記」を渡されて後悔に苦しみ、
・それを読んで亡くなった妻や故郷を思い出して慟哭し、
・薩摩っぽに妹クレクレされて血管ぶち切れそうになった
山川浩の戦いは終わった。
この後「なんで薩摩なんかに嫁がせた!」と会津関係者から非難轟々責められるまで含めての、第二次会津戦争であった(気の毒すぎる)

いやー、「組!」の「寺田屋騒動」以来のすさまじいまでのコメディ回だった。
大河ドラマの底力を見た。
こういうコミカルな演出(それもフィクションてんこ盛り)は賛否両論だろうけど、ぶっちゃけ面白かったので自分は満足だ。襄先生の困り顔も堪能できたし。

フィクションといえば、史実はもっとめちゃくちゃで(笑)、大山に泣きつかれた西郷従道が「ふたりの仲を取りもっちゃる!」と発奮して山川長男宅と間違えて次男宅に突撃するとか、嫌味たっぷりに「うちは逆賊ですから!」と言われて「うちも逆賊(の身内)ですから!」と返したりとか、むしろこっちの方が腕相撲面白かったんじゃないかというエピソードがあるのだが、信吾どん出てないししょうがないか。

そんでもってラスト、
「東京大学には官僚の養成機関になってもらおうふふふふふ」
とか腹黒本音を赤裸々にさらけ出す伊藤博文。
健次郎博士(理性が戻った)の反発にも「会津ごときが」的なあしらいで、……おいこら俊輔、きさま何様のつもりだちょっとあの世で高杉さんに苛められてこい。

うーむ、そろそろ岩倉公もアレだし、ラスボスはどうやら伊藤博文なんだろうか。
でも伊藤も女子教育には理解があったはずだし(日本屈指のセクハラエロジジイに女子教育いわれても素直に受け取れないんだけどw)、襄先生とはうまくやってくれないかなあ。

それにしても、薩摩勢がイケメン枠で持ち上げられてるのに比べて長州勢の扱いがアレすぎて、ちょっと山口の人たちが気の毒になってきた(笑)
でもまあ、残ってんのが俊輔(女色)と聞多(汚職)と狂介(汚職)じゃしょうがねえわ。
とりあえず尊王攘夷掲げて倒幕しといて、明治に入ったら喜色満面鹿鳴館でダンス。攘夷はどこいった。
と、突っ込んでおく。

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