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「大川端探偵社」#3 マザコンと萌えの考察

Posted by Lazyrose on   9 comments   0 trackback

今まで自分を愛してくれたのが母ちゃんだけだから、
その母ちゃんに恩返しすることができなかったから。
母ちゃんと同じ職業の人なら自分を愛してくれて、自分も相手を幸せにできるかも知れない。

この論法は正直、女の目から見たら「マザコンかよウゼえ」と言われかねない。
男にとっては都合のいい罪滅ぼしだし、女は女で年も重ねて将来不安なところにナイスな安定生活を提示されて、ある意味win-winだねという(身も蓋もねえ)そういう話にも取れる。

しかし、大事なのはこの男が子供時代、身を売って自分を育ててくれた母親を「汚い」と思わず、真面目に必死に生きてきた点だと思う。

男性にとって「母親」というのは、実に永遠普遍のテーマであるようだ。
それは、製作側の男にとってもしかりで、テレビドラマに限らずこの手の「母ちゃん」話の何と多いことか。
今回の話を見ていてふと思い出したのが、以前「深夜食堂」で見たストーリーだ。東京で好き勝手生きて故郷も母親も振り返らなかったテレビマン(だったか)が、母親が認知症を患ってから帰郷し、自分の事を息子と認識しない母親にショックを受けた‥‥というような話があった。
自分にとっては非常に不愉快な話だった。
親から受けた愛も恩もまったく気づかずに後足で砂かけるような真似して生きておいて、母親には自分が永遠に愛されているとか受け入れられているとか、甘えんのも大概にしろと言いたい。身一つで世間を渡って成功して、それが男のロマンか? 自己陶酔もたいがいにしろ、いい年こいて大人になれない男なんざ鼻かんだ後のティッシュ程度の価値しかねえよ。

ってな感想を抱いたのでw、実は「母ちゃん」の一言が出た瞬間身構えたのだが(笑)
この竹内という男の話はまったく違うものだった。
必死に生きて自分を育ててくれた母親を何よりも大切に思い、早く楽をして欲しくて努力して、ようやく恩返しができる、と思ったら母ちゃんが死んでしまった。
何よりも大切な母ちゃんを喪って、ひとりぼっちで生きてきた彼が、もし誰かと結婚するなら、彼の母親が娼婦だった事を「汚い」と思わずにいてくれる相手が良いに決まっている。生きていく辛さや切なさ、ささやかな日常の喜びを共有できる、同じ目線で人生を生きてくれる相手が良かったんじゃないかな。
「母ちゃんのかわり」ではなくて、母ちゃんの存在を受け止めてくれる女性が良かったんじゃないかな。

このふたりなら、互いが本気で欲しくて欲しくてたまらなかった、日曜日に夫婦で買い物をし、一緒にテレビを見て、そんな普通の生活を作っていけるのではないか。

うん。
何というか、ちっぽけで、ささやかで、温かくて切ない話だった。
「自宅と職場とたまに行く酒場。友達もいなければ趣味もない」(@所長評)男の素行を追う村木が、男のマンションの窓を見上げる何とも言えない表情がとても印象的だ。

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クリックで倍

‥‥と、真剣な感想はここまでで。

ワタクシ声を大にして言いたいのですがね!

なんか回を追うごとに村木が可愛いさ増してきてるんですけど!

誰ですか「演技をしない宣言」とか「受けの演技」とか! ええ、それはいいんですよ、人間の奥深くに根ざしたささやかな感動やほんのりした残り香や、そういったものを伝えるのに過剰な演技は邪魔なのだという事はとても良くわかりましたよ。
でもね!
演技抑えたぶん、地の愛らしさがにじみ出ちゃってんですよ! どこにって? 最初から最後までだよ!

コスプレ姿のデリヘル嬢に撃ちぬかれちゃった村木カワイイ!
デリヘルに普段着着せて普通の家事やらせてって「いやそういうのも悪くない気が‥‥」とかうっかり口走って目を泳がせる村木カワイイ!
つまらなすぎる男に似てるとか言われて憮然とする村木カワイイ!
飲んでるうちにだんだん言葉も態度も崩れてきて飲んだくれてる村木カワイ!
飲み比べに勝って「ヨッシャ」と小さくガッツポーズする村木カワイイ!
予告ではぐすっと涙ぐんでる告白シーン、本編ではぽろっと涙がこぼれた瞬間凄い勢いで川にゲロ吐いてて(笑)、照れ隠しなんだか湿っぽくならないように切り上げたんだかわからないがカワイイ!
仕上げに結婚式で花びら散らす村木天使みたいきゃわいいいいい!

殺す気か!
大根監督はわしらを萌え殺す気なのか!!ヽ(`Д´)ノ


告白しよう(唐突)。
ワシはいまだかつて一度も「萌え」というものを体感した事はない。
どんなに可愛い動物見ても可愛い子供みても「可愛いね~」としか思わないし、二次元キャラに悶えたためしもない。腐方面の方々がおっしゃるいわゆる捻った「萌え」というのも頭では理解はできるが共感はしない。
だから「萌える~」などという表現はした事がない。他人の事はともかく自分が「萌え」たと表記したことはたぶん無い(タイプミスはあるかも)。
ワシはつねに「燃える」のだ、男前がいりゃ燃える! 腹立たしい事案が起きれば燃える! ワシのハートは常にバーニング、そこに「燃え」はあっても「萌え」は存在しなかった!

‥‥しなかったんだが今回わかった、なるほどこれが「萌え」というやつに違いない。
こんだけ可愛い村木満載の上にとどめにエンディングの「居眠り村木百態」流されて青息吐息で死に掛けながらワシは理解した。これが「萌え死ぬ」という状況に違いないと。

よろしい、潔く負けを認めよう。
だがな、この村木見て「萌え」ない女がこの世に存在すると思うか?

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Comment

リセ says... "roseさん こんばんは"
どうしてこんなに村木を思うと胸の内が苦しいのか、どうしてこんなに愛しいのかと自分で自分を持て余し悶々としていましたが、roseさんの文章をよんで「そうだったのか!」と得心がいきました。
「演技抑えたぶん、地の愛らしさがにじみ出ちゃってんですよ!」
という一文に「そーだったのか!」と目からウロコでした。
アリス西門もMも保ちゃんも素敵。で、でも‥それは役者として役を演じるオダギリさん。一方の村木はもうなんというかオダギリさんの素材のままの可愛さとうるわしさとがそのまま存在しているようで一挙手一投足すべての動作も言葉も胸に沁みこみ、沁みこむだけでなくどんどん化学反応おこして私をふぬけ状態にしてしまいもうダメ状態になってしまっています。
なぜ村木を前にしてこんなダメダメ状態になったのかroseさんの感想を読ませていただいてよーくわかりました。本当にありがとうございました。
2014.05.06 22:58 | URL | #- [edit]
リセ says... "追伸です"
後半の内容に感激しすぎて動揺してしまい、書き忘れていました。
「母ちゃんのかわり」ではなくて母ちゃんの存在を受け止めてくれる女性が良かった‥というくだり、どういう言葉でどう表現すべきかもどかしい思いでおりましたところroseさんの明快な説明ですっきりしました。素晴らしい☆彡
「母ひとり子ひとり」という設定もオダギリさんにとっては‥その何というか‥あの真珠のようにこぼれた涙も村木という役の涙であると同時にオダギリという人の中からこぼれおちた涙のようにも思えました。
2014.05.06 23:56 | URL | #- [edit]
rose says... "いらっしゃいませ~"
>リセさん
ようこそ地の果てへ(笑)
ですよねえ、村木からじわじわにじみ出る何かは、あえて言うなら「アカルイミライ」の雄二に似たものを感じます。作られた映像の中で垣間見える何か。
それはもちろん素ではない、素に見えかねない巧妙な演技なんですが、そこには素材の美味が出ちゃうんでしょうねえ。
2パターンしかないシンプルな衣裳(しかも黒いし・笑)だからこそシルエットの美しさが際立つように、青空のような笑顔も歪んだ嘲笑も世間への怒りも韜晦も、なんの飾り気もない、淡々とした「村木」だからこそ、オダギリが本当に見せたい表情が際立つんでしょう。

リセさんにそう言っていただけて、あらためて今期一番は村木だよなと(完全にオダオタ目線で)確信いたしました。
‥‥あんなんに長い手足伸ばして寝こけられたらそりゃ腑抜けますって。ねえ! おかげで土曜出勤が辛いったらもうw
2014.05.07 00:02 | URL | #4SZw2tfw [edit]
rose says... "ええと、追記w"
>リセさん
前半の真面目感想より後半のアレへの反応が先というあたり、リセさんは私の同類ですね(笑)

実はこの「母親への思い」の部分、結構悩みました。私はこう思ったわけですが、やっぱり「男のひとりよがりじゃん」と思う人もいるわけで。同じように感じていただけてほっとしましたw
「男はみんなマザコンだ」というのは一面の真実なんですが、親に対する愛と母親至上主義は別物ですよねえ。むろん、妻がそれを受け入れなければならない義務はないわけですが。
どうも天涯孤独っぽい気配の村木というキャラクターを、オダギリが自分と近づけつつ遠ざけつつ、どんな風に見せてくれるのか楽しみですね。
2014.05.07 00:19 | URL | #4SZw2tfw [edit]
NICO says... "祝 初萌え"
そうか~そうなんだな~。ああスッキリ。
roseさんの感想読んでむちゃスッキリしましたよ。
例の深夜食堂のあの回、私も思い出してました。あのシリーズは全体に登場人物の一人よがりっぽいワガママさが目立つ話が多かったから、「なんかムカつくなーもう!」なんて思っていたんですけどもね。
アレとの決定的な違いは息子の親への「想い」の部分だったんですね。
そりゃー村木も泣くってもんです。
でもなんかコレのお陰で村木の過去とかプライベートにも断然興味が湧いちゃったんですけど(笑)。

それにしてもroseさんに萌え感覚が訪れる日がくるとは!おめでとうございます!人生何があるかわからんですな!
2014.05.07 15:31 | URL | #- [edit]
rose says... "ああっ!"
>NICOさん
‥‥Σ(゚Д゚)NICOさんじゃないですか!(わざとらしい二度見)

やはりアレが思い浮かびますよね、私らの性格からいってあの回に関してはどうも、ねえ?(笑)
個人的にはあれ、ゲストキャラ自身にというよりあれを作った製作側の「介護」に対する意識・理解が低いんではないかと思った記憶があるんです。キレイなとこだけ見ようとしやがって、みたいなw
わりと男の独りよがりな番組だし、もちろんそれを意識して作った番組でしょうから(正直女目線ゼロというか)それはそれでいいんですけど、個人的には「大川端」の目線の方がしっくりきますね。
子供のままの男の自己弁護的「男ってやつは」ではなく、成熟した男から見た「男ってやつは」なあたりが。

ほんと、写し絵的に村木の過去とか日常に興味がわきます。堅物で色事に無縁なつまらない男に興味がわいてしまうのは、いやわかせてしまうのはオダギリのせいなんでしょうか(笑)

「萌え」に関してはたぶん村木限定だと思うけど。っていうか初萌えが無精ひげ生やした天パのおっさんてのも我ながらどうかと思いますね。そういう自分が好きですけどね。
2014.05.07 18:00 | URL | #4SZw2tfw [edit]
chizu says... ""
私も萌え~だとか胸キュンだとかならない体質なんですが
村木さんの蝶ネクタイにキュンとなりました。
これがキュンなのか!
たみおにはならなかったのに。

極めつけがエンディングですね。

演技をしない=素とは思いませんが
素に近いのではないでしょうか。
いやあ、かわいいなあ。

探偵さんにはやられっぱなしです。
尾行したい。
2014.05.07 21:21 | URL | #CjlWd7YA [edit]
kedi says... "長年"
┣┳┻┳┳┻┫ω・) チラ

こんな感じでしたがお邪魔いたします。

> だがな、この村木見て「萌え」ない女がこの世に存在すると思うか?

あのシーン,映画っぽくちょっと遠めに捉えているところがお気に入りです。
村木,人目をひきすぎて調査に支障を来たしますよ。
タイムリーなことに我が家のポストに探偵社のチラシが入っていましたが,当然,村木のような調査員はおりませんでした~。
2014.05.07 22:15 | URL | #- [edit]
rose says... "喜ぶオダ友さんたちに胸キュンだわい"
>chizuさん
そ、そうか。萌えとは「キュン」なのか。
ますます縁遠い世界だな‥‥うん、だが村木を見るとむはむはしたい、くしゃくしゃしたい、でもできない可愛すぎてできないみたいな気持ちになるのできっとこれが「キュン」なんですね?(なんか違うような)

結婚式でのちょっと大きめのブラックスーツ、良かったですねえ‥‥うん、たみおの時は違ったw
探偵を尾行‥‥したい!したい! 混ぜて~!

>kediさん
おおお、良くぞお越しくだされた。
無理やり客引きしちゃってすいません、ほら、ね、怖くないでしょ?(笑)

カメラのシーン、どういうわけかものすごく突き刺さったんですよ(矢が、ハートに)。あの、もしゃもしゃ頭がひょこっと出てきて子供みたいにぱちりとやってるところがむしょうにこう、

「なんじゃこの可愛い生物はー!ヽ(`Д´)ノ」

みたいな! ね、わかりますよね!ね!
まったくあんなイキモノが街を歩いてたらガン見しちゃいますよ、探偵向いてないよ村木。

探偵社ってポスティングするんですねえ、初めて知りました。とりあえず探偵の顔写真を掲載して欲しい。依頼はそれからだ! って感じですね。

皆様コメントありがとうございます。オダ友さん増えてやる気増し増し。さあアリスに取り掛かるぞ(遅)
2014.05.07 23:00 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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