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「大川端探偵社」#9 キモオタすらも俎上w

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あー、今回の「大川端」はシュール系か~!
というのが視聴後の第一感想。
いや、話そのものがどうこう言う以前に、依頼者の破壊力が凄すぎてもう(笑)

依頼者は遊園地のウグイス嬢の声に恋した男。
声だけで毎日通いつめるほど惚れ‥‥といえば純愛系ぽくて聞こえはいいが、いったいどうやって暮らしてんだかどうみても浮浪者一歩手前みたいな苔むした外見といい、あくまでも自分の視点だけですべての物事を決め付けて強要して、それが受け入れられないとなると逆ギレか現実逃避するところといい、要するにストーカー(一歩手前)。

えーと、これが「コミュ症ピザ」とか「声豚」とか貶されてるような人たちでしょうか?
自分アニメとかほとんど見ないのでよくわかんないんだけど、うん、「声」は大事な要素だよね!
「声」は自分にとって「骨」と対で男を選ぶ際の重要な要素なので、そこはとても同意するよ。

なんたって、どんなに頭が良かろうとものすごいハンサムだろうと身体能力が人間離れしてようと大金持ちだろうと、声が好みでない時点でその人物は自分にとって「オス」カテゴリーからはずれる。
では逆に声さえ好みなら他がはずれててもOKなのか? といわれると、これが(自分に限っては)そうではない。

あくまでも個人的な見解にすぎないが、「声」と「骨格」には非常に密接なつながりがある。
人間の声質がどこで決まるかというと、それは骨と筋肉だ。「声」というは波動だか波長だかがが骨を通して響き、筋肉によって抑制されて決まるわけだ(たぶん)。
つまり「声」ひとつでその人の人相、骨格、体型がある程度しぼられてくる。
好みの声の男なら、少なくとも自分の好み(の骨格)を大きくはずれることはまずないのである。
‥‥いやあくまでこれは「男の価値の第一は骨格」が信念というワタクシに限っての論法なんですがね(笑)

まあそんなわけで、今回の依頼者の主張に対して1%くらいのシンパシーは感じる。
たぶん所長と同じくらいは。

ただ、それとこの依頼者の精神構造の気持ち悪さは別問題だw
今回、村木が終始不機嫌で、嫌そうで、しまいに怒った表情を見せる。
あのメグミちゃんでさえ「生理的に受け付けない」というほど嫌がるというのはただごとではない。
彼らの拒絶が、外見が気持ち悪いとかオタクだからとかいう理由ではないのは確かだ。
だって、以前尋ねてきた、ひと目見たアイドルに焦がれて30年間手を洗わなかった男にはむしろ同情したりして受け入れてたもんなあ。
それは自分と外界との線引きができるか否かなのかもしれない。
どれだけ独りよがりだろうと、気持ち悪かろうと、そういう自分を認めていて、世間に対してちょっと肩身狭そうに頑張って生きてる人間に対して大川端探偵社の面々は優しい。
でも今回の依頼者は自分が世界だと思っている。
自分を否定する世界を否定している。

「探偵物の小説か映画だったらな、ここで依頼人のためにもうひと頑張りするのがパターンだろ。こんな終わらせ方ねえよ、ちゃんと会わせろよ!」
とごねる依頼者に、
あの、いつも状況に逆らうことなく依頼人に寄り添う村木が、珍しくきつい口調で睨みつけるシーンが印象的だった。

「じゃ、どのような終わらせ方がいいですか」

140701-blog1.jpg
(クリックで倍)

村木でもこんな表情するんだねえ。

どんな終わらせ方がいいのかと訊かれて詰まる依頼者の絶句した表情に、なるほどと思った。
そりゃあ答えに詰まるだろう。
だって彼は終わらせることなど考えていなかったのだろうから。
大好きな声の「彼女」の素性がわかり、うまく会うことができ、そしてファンから知り合い、友人、あわよくば‥‥みたいな薔薇色の(腐そうな)未来だけしか想定してなかったのだろうから。

その後逆ギレして飛び出した男が村木のストーカーになり(ちょっと違うかw)、飛び火を恐れた所長の画策で替え玉作戦を実行するところまでは良かったが、無駄に察しが良いあたりこの依頼者もただのキモオタではない、というかむしろキモオタだからこその察しの良さというか。

そして、依頼者は現実を拒絶する。


もし、彼女に会えていたら、男は現実に戻ることができただろうか。
それはもちろん無理だろう。その現実で彼が彼女を自分のものにすることはたぶんできない。
なんたって当の彼女は、彼のような男を軽蔑し、嫌いぬいている。
依頼者が「彼女」を自分のものにするには犯罪者になるしかないのだ。

この無駄に察しの良いキモオタ男はたぶんその辺のことも承知の上で、それならば、今のままの方がいいという結論に至ったのだろう。

「たとえ本人と会えたとしても、いずれ彼女がこの老婆のように年を取ってしまうのなら、もう本人に会わなくてもいい。
老いて醜くなる本人を知るくらいなら、いっそ会わずにあの声だけを聞いていたい」

それは彼の本音でもあり、世界を受け入れられない自分への言い訳でもある。
ある意味ストーカー案件としては非常に無害な部類の結論に至ったことは幸いだ。
キモヲタ本人にとっても、周りにとっても、ある種の「幸せな結末」にはなったのだ。
タイトルにもなっている「お前の命は貰った!」はお化け屋敷の園内放送のセリフだった。
結局、元の通り遊園地に毎日通い、この声に恍惚としている依頼者の命は、人生は、この「声」に捧げられてしまったのだろうか。

実は現時点ですでに11話まで視聴しているので言える話なんだが、「リバースエッジ大川端探偵社」というのはほんとうに幅広く、さまざまなジャンルの話を「大川端視点(=所長視点)」で包括する物語のようだ。
ヤクザの親分から平凡なサラリーマンまで、しんみり良い話からホラー、エログロ、すべからく所長から見れば面白く、共感できる人間であり、事件なのだろう。
「どんな依頼人も依頼人の人生も差別をしない」がモットーの探偵社は、つねに依頼人の人生を包み込む。
だから、これもやはり大川端探偵社なりの「依頼人の納得」した結末なのだ。
ずーっとバーチャルの世界で生きられればそれでいい。
気持ち悪いけどそういう形の幸せも存在する時代なのだと。

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