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「大川端探偵社」#11 大川端心中

Posted by Lazyrose on   2 comments   0 trackback

バッドエンドだと非難轟々なのは世間の仕様なのか。
だが、きみたちは今回のラストをバッドエンドだと思うのか?
死んだらバッドか? ホントにそうか?


依頼主は、フルマラソンで2時間を切った、無名ランナーの素性を探って欲しいという女性。
半信半疑の探偵社の面々だが、そこは「ある種のファンタジーのような依頼が、うちは得意」と豪語する所長、「人間かはたまた妖怪か、見極めてくれん」と‥‥

ひ、ひどい! 滝藤さん妖怪扱いだなんて!w
‥‥って思ったらほんとに妖怪だった(汗)

なんだすねんアレ! あの目を剥いて唾飛ばして「長距離走における人類の優位性」をまくしたてる妖怪怖ええよ!
そんで普段は淡々とスーパーで肉切る毎日。って、肉切ってる滝藤さんもっと怖いし!(´Д⊂ヽ
ううむ滝藤さんやっぱりイッちゃってる演技すごいなあ。

しかし問題は、ドーピングして寿命を縮めてまでもスピードを競う、それも人間相手ではなく野生動物に対抗心燃やしてる意味不明な「妖怪走る男」よりも、その男をストーカーしている依頼主の側だ。

男の方は確かに妖怪だと思うが、女の方は一応人間の範疇だ(たぶん)
そこそこ小金を持ってマンションを購入し、地味な外見を個性的な、ええといわゆるコムサみたいな(古い?)オサレ感覚や、喫煙や変な喋り方のすべてが「自分保護コーティング」だと思われる、つまり結婚しない(できない)ウン十代働く女性に対する世間の偏見をぜんぶかき集めたような、いかにもありそうな独身女性。
そんな彼女は驚異的なスピードで走り続ける「妖怪走る男」に魅せられ、とらわれる。
その走りがドーピングによる異形の技なのだと知ってなお、いやむしろ嬉々として彼を見続ける。
話しかけるのでもなく、一緒に走るのでもなく、ただひたすら見るだけ。
まるで魔に魅入られたかのように。

そして、彼女は一度として会ったことも話をしたこともない男に殉じる。

つまり、これは心中ものなんである。
自分ひとりの世界だけを愛する男女の、孤独な心中なんだ。
と、自分にはそう思えた。

とりあえず今回のお話は都市伝説とかほん怖とか「世にも奇妙な」何たら的なものなんだと思う、本質的に。

「隅田川沿いにさあ、ものすごいスピードでぐるぐる走る男がいるんだって」
「その男、ある日走ってる途中で心臓麻痺で死んだんだけど、その後もあそこ走ってるランナーたちが、時々追い越していく姿を見るんだって」


とかありそうじゃないかオカルト板とかで。

そんでさあ、「走る男」に魅入られて、ずっと見続けて、とうとう男と一緒にあの世に行っちゃった女がいたんだって。

でも、走る男と落ちた女の関係は誰も知らない。
誰も知らない心中事件があったのだと、知っているのは川沿いの小さな探偵社の人間だけだったと。

そして、死んでしまうランナーをじっと見下ろす村木の乾いた表情がまた‥‥

140708-blog1.jpg
(クリックで倍)

怪談よりよっぽど怖いよね。
限界を超えることへの狂気めいた情熱とか、誰のためでもなく自分のためだけの小宇宙を完結させる「走る男」の狂気よりも、むしろ彼のその狂気に触れて同化した感のある依頼者の心が怖い。傾倒した相手にそこまで入れ込む情熱に若干覚えがあるだけに(笑)
「走れ、走れ」と双眼鏡越しに走る男の姿に熱中する姿は、対象をアイドルとか二次元の世界の人とかに置き換えるとなんだか親近感を覚えないでもないw

日ごろは依頼者に寄り添う大川端探偵社だが、今回は突き放した感のある回だったなあ。突き放されたのは視聴者か。
人情ものもいいけど、これはこれで好きだなあ。こういう話もやれるところが大川端だなあと思う。

そして、こんな奇妙な、後味の悪いストーリーであろうとも、最終的に視聴者を和ませてしまうエンディングの癒し能力が凄すぎて、もはや感動さえ覚えるのである。

Comment

まるるり says... "納得"
すばらしい。
もう自分のブログの感想書かなくてもいい。
『ここを参照してください』って書かせてください(本気)
2014.07.09 07:34 | URL | #- [edit]
rose says... "待ったw"
>まるるりさん
いや、ちゃんと感想書いて!楽しみにしてるんですから(笑)
でもご同意いただけて嬉しいです。こういう解釈そのものが「バッドエンド」的捉え方してる人には無意味なのかなあと思うので。
ほんと、いろんなタイプの味を楽しめるドラマですねえ。
2014.07.09 12:10 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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