Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

超高速「ぼんくら是清・若気の至り総集編」みたいな

Posted by Lazyrose on   4 comments   0 trackback

NHK放送90年ドラマ「経世済民の男 高橋是清」前編視聴。

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感想を! 一言でいうならば!

尺がたりん!


あまりの展開の速さに開いた口がふさがるまもなく1時間がまるで20分くらいで終わって「歴史秘話ヒストリア」かこれは?
しかし尺のほかに不満はない。ないというか一切ない。むしろ見事としか言いようがない。
さすがはジェームス三木御大! このあまりにも多彩なエピソードに富んだ、知らない人からは「それフィクション混じってね?」とか疑われそうな、まるで大河ドラマにでもしたくなるほど波乱万丈な人物の前半生を、わずか1時間に納めるその手腕には脱帽せざるをえない。

何が凄いってあなた、ドラマが始まったしょっぱなから芸者遊びの乱痴気騒ぎよ。
高橋是清といえばまず誰もが知っている有名な「アメリカ留学しようとしたら奴隷に売られた」エピソードをばっさりカット。
「何でやー! アメリカで苦労した話もいれてやー!」と不満に思う暇もなく、怒れる森有礼への「帰国したら藩はなくなる職もなく森のおかげでありついた南校教諭」的な立て板に水のごとき言い訳で説明。
もちろん奴隷エピソードも唐津の英語教師としての授業風景にからめてさらっと説明。
生い立ちあたりは祖母と芸者の仲良しシーンでさらさらっと説明。
相場詐欺の苦労話も職場での愚痴でさらさらさらーっと(略

是清の前半生の大体のポイントは会話と映像で押さえてさっさと話を進めてしまう。
そのかわり、ドラマとしての核となる部分はきちんと描写してがっつり押さえている。
たとえば仲買屋商売に手を出す話だ。米相場の実態を知るために仲買人になっちゃうあたりに後の「机上の空論より現場主義」という是清の信念がすでに発露されている。「市場の実際を知るためには自らの経験が必要」という、是清の信念は後編で浮き彫りになるはずだ。
さらに冒頭の芸者遊びが後に海外視察のパーティでの文化交流(「一番是清踊りまーす!」)エピで生かされていたり。

そういった細かいエピソードの拾い方が、さすがベテランの脚本家というのは凄いなあと、脚本の力技を見た思いだ。

文化交流の元ネタ
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いやそれにしても是清前半生さんざんですなあ。
知ってたけど一時間にまとめられると強烈だ(笑)

・生後すぐに養子に出されたのに直後に実子が生まれてお払い箱
・頑張って勉強して官費留学したら奴隷に売られた
・帰国してみたら藩はなくなり職もなかった
・芸者と結婚しようと単身赴任したらその間に彼女は他の男と結婚してた
・しかも赴任先は焼き討ちにあって逃げてきた
・翻訳の仕事で金ためたのに信州の牧場詐欺に遭って一文無し
・最初の女房病死
・農商務省で正論吐いたら疎まれて海外に飛ばされた
・特許庁の局長になって再婚もして喜んでたら森さんが暗殺された
・心のオアシスばあちゃんが死んだ
・ペルー鉱山詐欺に遭って放尿しつつ途方にくれる ←今ココ

これだけろくでもない目に遭ったら普通人生投げてますよ!
しかし歴史に名を残す人物というのはこれを「参ったなあ」ですますわけですよ!

いま人生がうまくいってない貴方! 絶望してはいけない! これが何かのためになる日がいつか来る(かもしれない)

そして前編でさんざん失敗し、騙されボられたこのぼんくらが、後編の伝説の大蔵大臣・高橋是清に化ける‥‥のがありありとわかる流れに、早く後編みたくてたまらなくなる。

何がすごいって自分、まだリピート視聴していないからね。絵作りに忙しくてまだ1回見たきりなのに、感想でこれだけ思い出せるくらい印象的なドラマになってるって事だよ、すげえなあ。

しかし惜しむらくは、ここぞという、視聴者がそこんとこを詳しく知りたいんですけど! な場面であっさりぶちっと切られて次のシーンへと変わってしまうあたりだ。
唐津の学校焼き討ちシーンとか。
そもそも森有礼がここまで是清の面倒をみまくった始まりとか!
見たい!
ネットの感想でさんざん言われているようだが、一年かけて日曜夜8時に放映して欲しい。
このキャストで。
この脚本で。
大河無理ならBS時代劇枠とかで全5回でもいい!
プリーズNHK!

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個人的に一番印象に残ったのが箱屋を勤める是清。嬉々として情人の後を着いていくぼんくらっぷりにときめいた。

Comment

sannzi says... "同意"
私も何故<<そもそも森有礼がここまで是清の面倒をみまくった始まりとか!>>を知りたかったですね。
特に前半の前半の辺りで、どこで是清と森有礼の接点が有ったのか不思議で、其れが史実だったというのが面白いです。
普通なら暗~い性格に成りそうな生い立ちなのに、よくよくネアカな性格だったのかな、そんな単純に言い表せないような気もしますが。

しかし、全ての絵がDCシミュレーション@@!一枚目は洋服に着物の重ね着!
この短期間で仕上げられる集中力が自分にも欲しいです(゜-゜)
2015.08.26 23:18 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "うわあ有難うございます"
>sannziさん
森有礼との出会いはサンフランシスコだったようですが、このときはほんとに知遇を得たくらいだったのではないかなと思ってます。書物などでも本格的な関わりは帰国後、森の書生になったところからですし。
もちろん森さんが「英語はなせるやつまとめて面倒みたる!」みたいな太っ腹だったのは確かですが、是清が不幸を不幸と気付かない能天気な性格だったのも、ふたりの濃い関係が構築された理由でしょうねえ。薩摩の人好きそうじゃないですかこういう性格。
ていうか半次郎とかわりとコレ系じゃないですかw

>全ての絵がDCシミュレーション
そうなの!そうなの! ありがとう褒めてそこ褒めて!(笑)
M4で服二枚重ねの上からV4用着物とか狂気の沙汰ですよええもう、わかってくださって嬉しいです。
でもこんなの描けるのDC着物があるからなんですよねえ。ほんにhisayanさんには足を向けて寝られない毎日です。
2015.08.27 00:37 | URL | #4SZw2tfw [edit]
fthm埴生双葉 says... "まさに!"
roseさん、そう思います。冒頭! エンドマークまで下がらないテンション!

映画を勉強するなら1950年代の邦画を見ろと言われるんですが、
撮影所のシステムが崩壊した今の邦画は荒野、と言われるんですが、
映画ではなくドラマですが、詰め込もうと思えば、ここまでできるじゃん。
視聴者を信頼すれば、ここまでできるじゃん。

オダギリって、自身がクリエイターでありながら、周りの人のクリエイションまで
促進しちゃうんですよねえ。
絵のことはぜんぜんわからなくてすみません。
私も幸せいっぱいな箱屋是清に一番萌えました(きっちり七五調になっててもう降参♪)。
2015.08.27 02:18 | URL | #- [edit]
rose says... "すごい濃縮技ですよねえ!"
>双葉さん
いらっしゃいませ同意ありがとうございます^^

同様の事が1970年代の少女漫画にも言えますね。不要な贅肉部分一切なし、骨格と筋肉だけでストーリーを魅せることが、やろうと思えば可能なはずで。
昨今の視聴者(読者)を見下したような親切丁寧余計な二次創作的内容までてんこ盛りの商業創作の問題が顕著にあらわれているように思えます。

箱屋是清ちょー可愛かったですね!あの嬉しそうにそそくさと情人の後をついていって、箱屋稼業楽しんでまーすみたいな表情が、短い放送時間では描ききれないはずの是清の性格や状況をばっちり説明してるように思えます。
うむ、役者としての天与の才ってこういうところに表れるんでしょうねえ~(欲目欲目w)
2015.08.27 16:45 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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