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五代雄介の帰還 その2

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さて、15年ぶりに特撮ファンの前に登場したオダギリジョー。
さらっと冒頭部分を紹介すると、

高寺P「(オダギリが特撮を扱うラジオ番組でクウガを語る件について)一般的にまさか、という感じはあったみたいなんです」
オダギリ「いやそう~でもないと思いますよ~。いやだって僕、今までリーダーの仕事お断りした事ないですよ?
高寺P「それを案外みんな知らないって事なのかも知れないですよ」
オダギリ「あ~‥‥え、でも僕カノン(大魔神カノン)出てたり‥‥とか‥‥映ってました? 僕、ちゃんと」(←不安になったらしいw)
高寺P「(笑)映ってました」

うーむ、いきなりその話題振るのか(笑)

高寺P「オダジョーにとって黒歴史じゃなかったのか、という言われ方をして、一方でそうじゃないと知ってる人たちは『黒歴史じゃないって言ってんのに!』みたいな」
オダギリ「(笑)」
高寺P「そういう悔くやしがり方だったんです」
オダギリ「へえ~‥‥どちらにしてもじゃあホントに今回出させていただいて良かったって事ですよね」

この段階ですでにリスナーの大半は涙目になってんですけど。
高寺さんは、おそらく本気でくやしがってるファンの気持ちをわかってくれているし、役者オダギリジョーがいわれのない誹謗を受けることに憤ってくれていたのだと思う。つまりはっきり言って
高寺さんは公式側というよりこっち側の人だと思う(笑)

そんなこんなでオダギリジョーの真実を暴く「特撮交遊録」スタート。
オダギリ本人が、肉声でファンの耳に届く形で、あの噂について、そしてクウガに出演するに至ったわけ、収録中のさまざまな思い出などをたっぷり30分語ってくれた。
淡々と、至って普通にいつものように、ゆる~く。

151102-blog1.jpg
きっと笑顔に違いない五代雄介2015(クリックするとでかくなる)

さて、「相手の心情を察し、決して否定する事なく意を汲み取って広げていく」高寺氏のインタビュー能力にはつねづね感歎していたが、話題がこと「クウガ」で相手「オダギリ」となると、もう熱したナイフでバターを切るが如く、バッサバッサとタイタンソードの切れ味w

(うわ本人に向かって「黒歴史」説明してるんだ‥‥)
(ゴーゴーファイブの話、しちゃっていいんだ‥‥)

みたいなもう、最初から最後までぶっちゃけ話の連続で聴いてる側がハラハラする。(笑)
とはいえ大半はこれまでもさまざまなメディアでオダギリ本人が語っていて、古くからのオダギリファンであれば百も承知な内容なわけ。
でも、最近「クウガ」を知った人や、最近オダギリのファンになった人にとっては貴重な、場合によっては衝撃的な話だっただろう。
そのあたりを、誰にとっても面白く、理解しやすい形で聞きだす高寺氏のインタビューは、「謎の真実を暴く」というより「わかりきってる真実をわかるように解きほぐす」というアプローチだったように思う。

そして、本題である噂についてのおおよその結論から言ってしまうと、

「オダギリは基本特撮のスタンスは好きではない。でもクウガ演るのは運命だったと思ってる」

特撮は好きではないという、おそらくそこのところが「=クウガを無かったことにしたがっている」という誤解に繋がっているようだ。
まあこれもまた一部の特撮ファンからは「特撮をばかにしている」と取られかねない結論なわけだが、オダギリは決して特撮そのものをバカにしているわけでも蔑ろにしているわけでもないと思う。
単に合わないだけだ。彼の求める芝居と。

特撮に対する彼のスタンスとして特に有名なのが、番組中でも話題になった(クウガの前年に行かされた戦隊ヒーローもの)「ゴーゴーファイブ」のオーディション事件で、
変身ポーズをしろという要望を断ったうえに、本人いわく
「俳優の勉強をしているのはリアルな芝居をやりたいためであって、変身とか、ヒーローとか、そういうものになるつもりはありません」みたいなことを主張したあげくにつまみ出された。という件(笑)

「そりゃそうですよね」と現在の彼は苦笑する。
戦隊もののオーディションに来ておきながら何を言っているのかと。そこのところは当時の自分を「生意気だった」と認めながらも、
「いまだに同じことを同じテンションで言うでしょうね」
と断言する。

まあ、間違いなく現在のオダギリに戦隊もののオファーが来ても言うだろう。
なにしろ映画「FOUJITA」の記者会見で
「藤田はあまり知らなかったし、いまだにそんなに興味ない」
とやらかして小栗監督と中谷美紀さんに同時に突っ込まれる男だ(笑)

し、正直者なんだよ!
自分を飾るためにおもねったりへつらったり自分を偽ることができない人なんだよ!ヽ(`Д´)ノ

正義のヒーローがありえない掛け声や変なポーズ取って変身して‥‥という特撮独自の「お約束」「うそ臭さ」が嫌いで、それはオダギリジョーという役者本人のスタンスとしてこの15年間まったく変わっていない。
ではなぜ、かくも頑ななオダギリが五代雄介を演じることになったのか。
それは全力で断られようと立ち向かった「クウガ」オーディションで高寺氏と出会ってしまったからだ。
まさしく特撮の「お約束」をぶち壊し、まったく新しい「ライダー」を作り上げようとしていた高寺氏にとって、こういうオダギリジョーこそが「もうこの男しかいない!」という人材だったらしい。
本人にしてみれば「一生懸命オーディション落ちようと」努力していたのに(笑)

そんな高寺氏との出会いを、オダギリは「めぐり合わせとしか考えられない」と言う。
そりゃあ何しろ彼の率いるクウガ制作スタッフは、その時まさしく撮影技法、人物感情、さまざまな状況設定において、それこそ「嘘のない表現」を撮ろうと試行錯誤していたところだ。
リアルな芝居を追究していた彼が五代雄介役を引き受けたのは、高寺氏のその信念、哲学の部分に共感したからだろうし、全く新しい特撮を作るべく闘うスタッフ、キャストと共に、それはもう血を吐くような努力をする事になったのは、なるべくしてなったまさに運命だったのだろう。

何だかんだいいつつ、彼がどれだけ「ニューヒーロー」に努力していたかは、30分の話の中で繰り広げられる回想話でよく分かる。かいつまんで紹介すると、

まず「変身」の掛け声。
昭和ライダーおきまりの「変~‥‥身!」という、タメの入った掛け声と見栄のようなポーズ。2話の教会シーンであれを求められたオダギリは「2000年ライダーを演じるにあたってこれだけは譲れない!」と頑張ったらしい。
あれを「変身ッ!」に変えたことによって、後世の平成ライダー俳優たちを救ってあげたのだ、と胸を張るオダギリ可愛いな(笑)

そしてアフレコ。
アクション部分のアフレコをリアルにしたい、変身前の演技との違和感をなくしたいという思うあまり、息が切れて立ちくらみするくらい気合入れて臨んだらしい。そういえば当時から戦闘シーンでの息遣いなど、生々しいオダギリのアフレコは凄いと評判になっていた。なんでも収録現場にはオダギリが酸欠で倒れこんだ時のため専用の椅子が置かれていたという。
そしてラスト、ダグバ戦に至っては本当に泣きながら収録していたというから、役に対する尋常でない入れ込みぶりは当時も今も変わらないようだ。


‥‥さて、この放送をきいて改めて自分は疑問に思うのだが、はたして「オダギリはクウガを黒歴史にしている」という捏造をしつこく振りまく人や、あるいは彼が特撮を好きでない事に憤る人たちは何と闘っているのだろうか?
これは(クウガファンではなく)オダギリファンとして言わせてもらうが、役者であるオダギリジョーにとって、五代雄介はこなした多くの役のひとりであり、「仮面ライダークウガ」はかかわった作品のひとつだ。彼には彼の目指す芝居があって、そのためにこの15年間とてつもない努力をして、成長して、現在の評価を受けている。
その彼に何を押し付けられるというのだろう?
オダギリジョーは別に特撮ファンのために仕事をしているわけではないし、本人も特撮ファンではない。
でもこうして15年経った今も、オダギリは高寺さんはじめ当時のスタッフ、キャストと今でも頻繁に交流するくらい(グロンギ呑みにも参加してたぞ)、「仮面ライダークウガ」と「五代雄介」を大切にしているのだ。

彼にとって「仮面ライダークウガ」とは、特撮作品というより、練り上げられた構成と脚本、撮影技術も音響もキャストの演技も、すべてがうまく配分された、良質な、大切な出演作のひとつ、なのではないだろうか。
そして彼と「クウガ」の出会いは、特撮ファンにとっても「運命」だったのではないだろうか。?
事実、クウガ以降の平成仮面ライダーは、多かれ少なかれ昭和のライダーとは決別した、新しいヒーロー像を描くようになっていったのだから。


そんなこんなのオダギリゲスト回前編。他にも現場のオダジョーセラピーとか、幕の内弁当発言とかガリマ姉さん登場とかとか‥‥もう、とてもすべては載せきらないので、詳しい内容はアーカイブで、実際のふたりの会話をその耳で聴いて確認して欲しい。

というか、正直そのまんま文字起こしをしたところで、実際に語る内容のニュアンスは伝えきれない。
「オダギリが噂を否定したってホントなの?」
と思うアナタには、そういう噂が蔓延してしまった原因でもある「表面上の記事を鵜呑みにする」という愚を犯して欲しくないのだ。
というわけで、ぜひともその耳で確かめて欲しい。

「高寺成紀の怪獣ラジオ」アーカイブ
(毎週土曜に更新されるのでお早めに)

あと女川さいがいFMでも放送から8日遅れくらいで再放送されるのでそっちでもチェックできる。




収録後のオダギリ本人の言葉が公式ブログにアップされているのでその辺もぜひ。

公式ブログのオダギリ回(前編)エントリ


何にせよ放送当日、日ごろはガンガン宣伝ツイ流しまくる怪ラジアカウントがしーんとしてて「どうしたんだろう‥‥?」と不安になっていたら
「実況ツイート用の原稿がまだ終わらなくて(´;ω;`)」
トイレからツイするくらい、放送時間と必死で戦っていたらしい高寺氏の尽力に心から感謝したい。


Comment

sannzi says... "不覚(>_<)"
(その2)は次回放送後に書かれるのかと思い込んでしまいました。
(その1)で長々コメントしてしまってすみません(>_<)
「15年後の五代の顔はまだ見えない」はすぐ(その2)が来るぞという暗示だったのですね、その遊び心に気が付かないのは不覚と言わざるおえません(>_<)

それにしてもラジオ放送を巧みにまとめられていますね。
巧みなまとめと文章は読んでいて心地よいです。
変身短めは私ももっとも納得したお話でした。
成る程言われて見ると、その後の変身は気合の入った短めですね。
それとオダジョー氏のこの年になって本当の良さが理解できたと言う所、誰だって昔を振り返ってそう思える事は有ると思います。
わたくしは余り無いですけど(^_^;)

次回放送で、お二方が之だけ話してまだ何を語るのか、私には想像もできませんが、それだけに楽しみですね。
2015.11.03 21:06 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "大丈夫っ!^^b"
>sannziさん
いや! すいません、わかりにくい書き方してしまって(笑)
前編の感想として言いたいことは「批判したけりゃ自分で聴いてからにしろ」というような事だったので、本来2回に分ける必要もなかったのですが、なぜかこんなに長くなってしまいまして。

なにしろご存知のように聴きどころ満載の放送でしたので、どのエピソードもどの会話も書きとめておきたくなってしまって冗長になってしまいました。次回はもっと短く! 端的にまとめたいと、思ってはいます‥‥(たぶん無理)

オダギリ氏が言うように、確かにその後の平成ライダーは皆(一部赤い革ジャンの孤高の刑事ライダーを除く)短い変身!ですよね。昭和のタメ・見得が悪いというわけではないですが、テンポの速くなった時代に見て違和感を覚えないのはこちらだなあと、多くの視聴者が納得したと思います。

全話見返して「地獄のようだった」とおっしゃってましたが、若い頃の自分というものは年くってから振り返るとほんとに顔から火が出ますねえ。彼もさぞかし苦痛だったことでしょう。
でも当時わからなかった色々な事がさまざまな角度から見られるようになるんですよね。
15年という長い年月、これだけの人がクウガを支持し続けたからこそ、いままたこうして番組に取り上げられて、ご本人がこうして振り返ってみることができたんですから、凄い話だなあと思います。

次回後編、さらに色々詰まった放送をご一緒に楽しみましょう!

‥‥って、コメントレスまで長い長すぎる!(笑)
2015.11.03 22:20 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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