Poizon of rose

蜜×毒なイラストとかOJとか

大丈夫!って五代が、いや太郎が。

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「おかしの家」第3話。
「大切なものを見失っていた人間たちが己自身の過去に、夢に、痛みに向き合う」といううたい文句どおり、ゆるく、まったりとした空気の中で太郎たちが毎回「大切なもの」に気付いていく。
今回、太郎たちが見つけた「大切なもの」は人を傷つけてしまった事への後悔だった。

そんな、物語導入の前提としてあるのが、主人公太郎と周囲の人間の「頭の中小学生のまんまっぷり」なわけだ。今回の太郎と愉快な仲間たちの小学生男子レベルといったら前回からさらに2学年くらい下がって、

・太郎と礼子の微妙な雰囲気を察知して「つきあってるーつきあってるー」と囃し立てるバカ男ども。
・ガンガン攻めてくる礼子に及び腰でど下手な嘘ついて逃げ出す太郎

しょーーーーがねーなーーーもう(笑)


いい年して小学生男子女子レベルで意識しあってる太郎と礼子の仲がどうなるのか、おばあちゃんのために続けているさくらやがどうなるのか、というのが物語の大きな縦軸だろうか。
そして今回の横軸となるのは「ボンド食べてた清美ちゃん」

太郎たちから見た清美ちゃんはボンド食ってもらしてた変な女の子。
礼子から見た清美ちゃんはいつもニコニコ笑ってた優しい子。
でも実際の若林清美は小学校の頃からかわれて、中学でイジメられ、高校でさらにイジメられ、病んで自殺未遂までした不幸な女の子だった。

ううむ、男子視点の内容からしてそうだろうと思ったが、やはり太郎と弘樹は清美ちゃんをからかっていた張本人だった。本人たちはすっかり忘れていたが。
過去の自分たちの所業を知って愕然とする太郎たち。そしてそれに気づいていなかったと落ち込む礼子。
それぞれが、あの頃の自分が犯したささいな、でも重大な結果を招いてしまった罪と向き合うことになる。

「若林清美は投資で成功して今頃スペインで悠々自適で暮らしてるんじゃないかな」
「めちゃめちゃやさしくて背の高い旦那と結婚して子供も5人くらいいる」
まるで贖罪のように、現在の清美の幸せを想像する太郎と三枝。
でも、清美は白血病で亡くなっていた。
やさしい旦那と子ども(5人ではなかったが)に恵まれて、幸せだったといいながら。

訃報を伝えられた太郎と弘樹が、水路の向こう側を向いたままずっとうなだれている、その描写がとても良い。

151109-blog1.jpg

「最近物忘れがひどくて」
うっかりおにぎりを作ってしまってしょげるおばあちゃんを
「俺にもあるから大丈夫だよ」
とふんわり笑って慰め、おにぎりを頬張る太郎は優しい。

その優しさは、子どもの頃の太郎にはなかったものだ。
大丈夫、太郎は子どもの頃の太郎ではない。
ちゃんと、相手が傷ついているかなと思いやり、慰める大人になっている。

誰かを傷つけたことなんか気付きもしない子どもの頃。でも大人になってからそれが重く跳ね返ってくる事は多い。
おそらく清美の子どもたちも、お母さんの前で「死ね!」「死ね!」と連呼していた事を、いずれ激しく後悔するのだろう。
悪意なんかなくても、人は他人を傷つけられるイキモノなのだ。
それがどういう事だったのかを知って、今度は自分が傷ついて。
でも、過ちは誰でもしてしまうし、誰もが後悔しながら生きている。後悔するという事は、未熟だった時の自分とはすでに違っているという、成長の証でもあるのだ。

「後悔?」
「まあね」
おにぎりを頬張りながら清美の事を思って後悔する太郎を
「あたしにもあるから大丈夫よ」
と慰めるおばあちゃん。
たくさん後悔してきたおばあちゃんの言葉は、太郎のそれに輪をかけてやさしい。

今日の話を見てちょっとモヤモヤするのは、誰もが似たような後悔や、後味の悪い思いを抱いたことがあるからだ。そしてそんな視聴者にも「俺もあるから大丈夫」って、きっと太郎は言うんだ。

Comment

sannzi says... "確かに"
心地よいばかりの思い出話ではなく苦い思い出話のドラマは珍しいですね。
まあ私が普段そういう文学的なドラマを見ないからかもしれませんが。
自分ももう贖罪しようにも出来ない、未熟故の後悔を思い出してもやもやしてしまいました。
そして言われてみるとおばあちゃんの「あたしにもあるから大丈夫よ」で凄くほっとしましたね。
今回の一番のテーマはおばあちゃんのこの言葉だったのですね。
見る人を癒してしまうドラマ、たいしたものだと思います。

白状するとroseさんの感想分読むまで、一番印象に残ったのは前髪クネオ君のしつこい「つきあってるーつきあってるー」でした(^_^;)
うむ確かにそう言う事を言った事も言われたこともあったなあ・・・
2015.11.09 22:30 | URL | #u2lyCPR2 [edit]
rose says... "自分もー"
>sannziさん
子どもの頃の自分の身勝手さとか、あー、全然友達のことなんか理解できてなかったんだなとか、いろいろこみ上げてきます。
だいたい、良い映画や小説ほど「うわあ、自分の過去がこっち覗いてる」という感覚になりますよね。
このドラマはそういうところが実に映画的で、やっぱり見ててぐさぐさ突き刺さったり、恥ずかしくなったりするのでしょうね。
そして、だからこそみんな揃っておばあちゃんに癒されるんでしょう。

あー、元健次郎さんの「付き合ってるー」ほんとリアルで笑いました。いたわ、こういうバカ男子ww
この先もsannziさんにリンクする小学生男子ネタが投下されるといいですねえ(←良くはないだろw)
2015.11.10 01:36 | URL | #4SZw2tfw [edit]

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